配信 2004年2月21日



若生武則の第3回東王座戦レポート(初日編)

今日初日の9レースをご覧になりましたか? マーク選手の争いは激戦でした。伏見選手の先行一車の後ろを取り合う駆引きは、見応えがありました。番手を守ろうとするもの、奪おうとするものの意地のぶつかり合いは、プロスポーツの真髄ですよね。明日もどんどんヒートアップしていきそうです。

こんにちは、けいりんマガジンの若生です。二日目は日曜日。花月園競輪場は燃えています。男の意地と意地のぶつかり合いが、明日もじっくり見られます。いやー実に東王座戦は面白いですね。普段の選手同士の人間関係が垣間見られるのは、東王座戦だけかもしれませんね。あと3日もありますから、必ず観戦してください。

→一枚の写真
→今日のレース
→東王座戦 初日
→私的明日の展望



■一枚の写真
東北の選手だと思うのですが、金網にしがみついています。この金網は敢闘門の向かって左横のところなのですが、外から見えてしまうのです。レース中に選手達がここで見学していたりもするので、目のよい人なら見えるかも。




■今日のレース

9R

9R最終ホーム

9Rゴール
伏見の後ろをめぐって、大混乱のレースでしたね。伏見の番手の金古がクールダウンでバンクを回っているときにとても悔しそうな表情が印象的でした。初手から渡邉と並走で、そこから、新藤や小橋や最後には滝澤までもが来ていましたから、あのようになると、番手を死守するのも至難の業ですね。
10R

10R最終ホーム

10Rゴール
地元の佐々木が捲ってくる福島の谷津田をブロック。そのまま前に踏み込み、その後ろの出口が1着。東北勢が優勢だと思っていたんですが、佐々木のブロックが効きましたね。谷津田の捲るスピードは非常によかったのですが。太田はちょっと半端な位置取りがよくなかったみたいで、上手く掛からなかったようですね。
11R

11R最終ホーム

11Rゴール
新田の先行がよかったレースです。最終的に3番手にはまり1着になった齋藤は中途半端な競走で北日本ラインが分断してしまったことを反省していたようです。齋藤に離れた岡部は自力で捲ったんですが届きませんでした。

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■東王座戦 初日

<1R>
  ■榊枝輝文につけた平沼由充
「S級シリーズで同じ展開で捲ってくれたんで、信用してついていきました」


<2R>
  ■1着の旭健太郎
「萩原(孝之)も捲りの方が得意なんでね、カマシかと思ってたんですけど、まぁ、あの展開なら、行くしかないなと、調子は悪くないですね。このままの流れで行きたいですね」


<3R>
  ■1着の金子真也
「アイツ(藤原憲征)は絶対に後手踏まないから前任せました。今日はノリに任せていたから、その中で自分がどう動くかだから、ノリの動きに合わせてね。 夜はついてこい! 昼はついて行きますって感じで(笑)」


<4R>
  ■番手にはまった伊勢崎彰大
「今日は展開に恵まれました。でも、前々に踏んでいた結果なんでね。森下さんと連携相性は、かなりいいんですよ。実際すごいいい人ですしね」


<5R>
  ■鋭く捲った石毛克幸
「(松本一成さんは)きつかったんじゃないですかね、風もあったし、流しているのかって思ったんですけど、ちょっとがんばんないとなと思って」


<6R>
  ■2着の小林正治
佐久間仙行とダッグアウトに戻ってきた小林と、自分たちを指差し「明日はよろしく!」
佐久間「オレは断わる」
小林「おいっ(笑)」


<7R>
  ■追い込んで2着の廣川貞治
「ここに来るまで、ちょっと追い込みすぎちゃったかなと思ったんですけど、車は伸びてるし、考えすぎだったかな」
1着の栗田雅也は「オーロラビジョン見たら、ずっと廣川さん映しているし、2着かと思ってたんですけど、敢闘門に戻ってから1着だって言われました」


<8R>
  ■捲った鈴木孝征
「まぁ、今の状態じゃ上出来です。ちょっとでも点数上げていかないと」
武井大介は「打鐘でちょっと踏んじゃって脚使ったんで、・・・今日は、いま一つでしたね」


<9R>
  ■先行逃げ切った伏見俊昭
レース前の佐藤慎太郎が伏見に向かい「先輩、明日よろしくお願いします!」と勝利宣言(?)すると、伏見は「明日はぁ、今日みたいなレースになってもいい?」


<10R>
  ■地元の佐々木龍也
「誰かが捲ってくるのが見えたから追いかける様な感じで止めに行ったんですけどね。無我夢中で止めに行ったんだけど、みんなにナイスブロックって言われると嬉しいですよね。
これで、有頂天になっちゃいけないんだけど、結果的には神奈川3人で上位独占できたのは嬉しいね。でも、これに味をしめないで気を引き締めて最後には笑えるように頑張ります」
土屋裕二は「太田さんに突っ張られちゃうかと思ってビックリしたんだけど、とりあえず、上手く先行できて、地元3人がブルーマリン賞に乗れたんで良かったです」


<11R>
  ■1着の齊藤登志信
「今日は中途半端な競走になってしまい、1着にはきましたが、納得の行くレースではなかったんですけど。明日は伏見君に任せて行きます」
岡部芳幸は「勝負所で引いた自分が悪いんです。トシノブはバックを踏んで位置を探していたし、後ろには有坂さんや、高橋さんが切り換えずに付いていてくれたので、もう自分で巻き返すしかないなと。それで、勝てなかったのは自分の力不足です。また、明日に気持ちを切り
換えて頑張ります」

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■私的明日の展望

二次予選 9R
栗田雅也-藤田和彦-森下太志、鈴木孝征-金子真也、幸田光博-戸邉裕将、岡部芳幸-平沼由充

普通に考えれば、ここは岡部が負けられない。栗田の先行を一捲りにするはず。しかし、栗田がうまく駆ければ、番手の藤田の目が浮上する。私的にはまず、岡部から藤田をメインに、岡部と幸田、金子のボックスで勝負したい。

二次予選 10R
谷津田将吾-佐藤慎太郎-加藤忍、渡邊秀明、小林正治-茂木和臣-森田進、伊勢崎彰大-鈴木誠

今日の谷津田のスピードは非常によかった。引き続き好調を維持しそうだ。また、番手も同じ佐藤で、初日の借りを強引に返しに来るはず。侮れないのは、鈴木。どこからでも追い込んでくるので、注意が必要だろう。

11R ブルーマリン賞
伏見俊昭-齋藤登志信-新藤敦、高木隆弘-遠澤健二、新田康仁-渡邉晴智-佐々木龍也-出口眞浩

ここは面白いレースだ。伏見と新田の先行争いになんでもする高木。お世話になっている人のところには競れないと自在になった。
見た目は伏見に行くが、実質内容がいいのは新田だろう。
私的には齋藤、高木、渡邉のボックスで狙いたい。


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