配信 2004年2月23日



若生武則の第3回東王座戦レポート(3日目編)

今日の準決勝3個レースはご覧になりましたでしょうか。どのレースも見応えがありました。さすが!と思うレースや、おーこんなに強かったの!とか色々感じさせてくれました。やはり、三地区しかない大会だからこその見どころなのでしょう。負け戦でも番手を競い合ったりするのも東王座戦ならでのものですね。

こんにちは、けいりんマガジンの若生です。
本日は、東出剛選手の訃報という悲しいお知らせがあり、検車場内の千葉の選手たちは、一様に押し黙ったままで、その悲しみを全身で表しているかのようでした。特に、決勝戦に進出した森下太志は、東出選手のひじ当て、グローブ、シューズカバーを身に着けて出走し、決勝戦に進出を決めましたが、その喜びも悲しい知らせに打ち消され、憔悴しきった姿が印象的でした。
東出選手のご冥福をお祈りいたします。

→今日の競輪場で見つけたもの
→準決勝
→東王座戦 3日目
→私的明日の展望



■今日の競輪場で見つけたもの
縁起を担ぎたい人にはうってつけのラーメンがありました。
「一杯でつきを呼ぶラーメン」どうです?
でも、二杯以上食べたらもっとつきを呼べるのでしょうか。食べてみたいですね。

選手たちは、レースの時間に合わせて、体の準備をしていきます。ローラーを踏んだり、体操をして身体を温めるのです。
準決勝に出場した伏見、佐々木、武田、渡邉の写真を撮ってみました。皆真剣にアップしています。




■準決勝

9R

9R最終1コーナー

9Rゴール
栗田がいい逃げをしましたね。三番手を出口と阿部で取り合っているうちに、千切れ、捲った齋藤がやっと3着に入線する展開でした。今開催は本当に栗田の調子が良いですね。1着栗田 2着高木 3着齋藤

10R

10R最終1コーナー

10Rゴール
谷津田が逃げるかというレースだったんですが、太田が位置取りよく、巧い仕掛けから先行し、番手の小橋、3番手の森下が1着、2着、3着に太田が入線。

11R

11R最終1コーナー

11Rゴール
武井が先行し、その4番手から伏見が捲り1着かと思われたときに藤原がその外を捲り追い込み1着。2着は伏見。伏見の番手は、コメントどおりに佐藤と渡邉が競り合って、伏見の捲りには付いていけなかった。坂本英は藤原の番手追走で3着入線。

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■東王座戦 3日目

<1R>
  ■1着の米田勝洋
「内があいてたんで、勝負にいきました。正月から失格して、流れがおかしくなっちゃて・・・。まだ4ヶ月(斡旋がとまる?)あるんで巻き返してがんばります」


<2R>
  ■1着の高谷雅彦
「良かった。今日は初日と同じ展開になったでしょ、白戸(淳太郎)も行きそうにないし、やばいなって思って、内あいたし、行くしかないなと思って」


<3R>
  ■1着の関根幸夫
「どうなることかと思ったけど、(野田源一が)つっぱっちゃたから捲りにいくしかないなと思って、同県ついてたし、開き直れたのが良かったね。今日の朝、『1回くらい勝たなきゃいけないだろう』と記者さんにカツ入れられたし、1着でホッとした」


<4R>
  ■1着の松本一成
「風が強かったですね。この調子で明日もがんばります」
高峰賢治は「バンクがすごい重い、『うわっ、重い』っと言ってたら踏み遅れて。踏み出しがきつかった」


<5R>
  ■2着の川村昭弘
「大ちゃん(小林大介)にはお世話になっているから、できれば大ちゃんの番手まで行ってあげたかったんですけど、全然あいてなかったです」


<6R>
  ■1着の細川洋
「良かったですよ、今日は。ゴール前、外からすごいスピードで来て、そしたら内からも来て。茂木(和臣)に押してもらっちゃった」


<7R>
  ■1着の石毛克幸
「風はまわってました。今回、感じは悪くないですね」
廣川貞治は「今回はのれてない。今日だって(関東の)ラインじゃないんだもん、番組がね・・・」


<8R>
  ■先行した萩原孝之
「先行するならカマシって決めてました。中団とったところを、流すからそこを行こうと思ってました。・・・しょうがない、力がなかったです」


<9R>
  ■逃げ切った栗田雅也
「勝ってる時は疲れはわかんなくなりますよね(笑)。いやもう、今日は高木(隆弘)さんのおかげです」
その高木隆弘は「いや、すごかった。いつもの感覚だと4コーナーからタレてくるのに、今日は全然! もう、明日はゴール前踏むのやめてくれる?(笑)」


<10R>
  ■先行した太田真一
「久しぶりに逃げの決まり手がついて良かった。(記者の)皆が栗田ばっかり追いかけるからがんばっちゃいましたよ(笑)」
太田の番手についた小橋正義「打鐘で行けるのは真一だけでしょう。ペースも良かったしね」


<11R>
  ■2着の伏見俊昭
「今日がショック大きすぎる。でも、決勝に進出したんでいいですよね?」
1着の藤原憲征は「ゴール前、ちょうど伏見さんが風よけになってくれました。ファイナルを目標にしてたんで良かったです。昨日差されているんで、差されないようにしたいですね(笑)」

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■私的明日の展望

9R
金古将人-松井一良-佐藤康紀、丸山啓一-望月裕一郎-山田幸司、武井大介-新藤敦-藤田和彦

武井が気持ちよく先手を取れば、新藤か。金古も調子は悪くなく、いい位置取りから動けば面白い。私的には、地元の新藤から行きたい。今開催は何も見せ場がなく、最後は見せ場を作って締めくくるだろう。

10R
加藤圭一-渡邊秀明、石毛克幸-鈴木誠、鈴木孝征-川口満宏、新田康仁-佐々木龍也-細川洋

今日の捲りっぷりを見ると石毛が良さそう。いい位置からの新田の先行ならば佐々木の出番もある。加藤の後ろは同門の渡邊。ただ加藤が今日のようなレースをするとラインでワンツーは難しいだろう。
私的にはやはり千葉の2人に頑張ってもらいたい。

東王座戦決勝 11R
藤原憲征-小橋正義、太田真一-坂本英一、伏見俊昭-齋藤登志信、栗田雅也-高木隆弘-森下太志

栗田の調子が非常によい。ただ、本人はここ最近4日制の競走は走ってなく体力がどうかとのコメントを残していた。太田も先行すれば強いところを見せており侮れない。伏見の調子は、今日の捲られ方を見ているとイマイチ不安。ただ先行すれば後ろが齋藤なので、齋藤の1着は十分あるだろう。強引に先手を取ってきそうなのが栗田と太田だが、早めに駆ければ、捲りが飛んでくるのはわかっていることなので、どこから仕掛けるのかがポイントだろう。私的には、栗田の先行を捲る藤原差す小橋と読みたい。


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