配信 2004年2月24日



若生武則の第3回東王座戦レポート(最終日編)

第3回東王座戦の決勝はご覧になりましたか? 小橋選手は本当に強かったですよね。バック9番手からタイミングを見計らって外外を踏んでの優勝は素晴しい脚でした。おめでとうございました。

こんにちは、けいりんマガジンの若生です。
さて、明後日からは西王座戦が観音寺競輪場で始まります。西王座戦も激戦が予想されています。見どころが、これまたたくさんある開催ですから、中一日ですがしっかり休んで万全の体調で臨みましょう(選手調!)

→決勝戦
→東王座戦 最終日
→私的明日の展望



■決勝戦

写真1
赤板4コーナー

写真2
最終ホーム

写真3
最終2コーナー

写真4
最終4コーナー

写真5
ウイニングランの小橋

写真6
敢闘門に引き上げた直後

写真7
嗚咽をこらえる小橋
決勝は、打鐘過ぎから栗田が動き、先行態勢(写真1)に入りましたが、最終ホーム過ぎ(写真2)では、伏見と激しい先行争いに(写真3)。最終バック過ぎで太田が捲り、太田の優勝かと思われたのですが(写真4)、外を小橋が伸び優勝しました。ウイニングランでは、ヘルメットを客席に投げ込み、喜びを現していました(写真5)。引き上げてきた敢闘門での小橋の笑顔(写真6)が印象的でした。その後の共同記者会見では、小橋の目から涙が(写真7)、「親よりも面倒を見ていただいていた師匠・松本信雄さんの奥様が前検日の日に亡くなり、どうしても今回は優勝したかった」と言うなり、堪えていたものが一気に出てきて、少し顔を上げれなくなってしまいました。記者陣もかける言葉がなく、小橋の胸中を感じ入っていたようです。


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■東王座戦 最終日

<1R>
  ■山内大作
「今回はずっと体調悪かったですね。展開も向かなかったし、大きな大会なのにもったいない。でも前回から調子が良かった時に使っていたフレームに戻して、それなりに良かったと思います。ダービーは地元なんで、しっかりと仕上げますよ」


<2R>
  ■高峰賢治
「中井達郎君が先行なら番手も狙ってたんだけどね。でも佐藤(隆ニ)さんが、小島寿昭さんが抑えてきたときにズルズルあそこまで下がってくるとは思わなかったです。あれはもう外にも人いたし、さらに引いたら前は駈けちゃうし・・・。コメント通り(中団からタテ脚勝負)に走れなくてごめんなさいですよ」


<3R>
  ■先行するも捲られてしまった野田源一
レース後、反省会をする北日本勢。
俵信之「ゲン(野田源一)が弱い」
野田源一「すみません・・・」
俵は野田の頭をなでつつ「全部剃るか」
野田「・・・」
4日間を振り返り野田は「・・・何ですかね。積極的には行ってるんですけどね。力が足りないだけです・・・。また、がんばります」


<5R>
  ■1着の大熊正太郎
「あれはいいね! 抑えて引いたら駆けちゃう。あれはいい!」
関根幸夫「もうずっと競走が続いてて、競走が練習みたいになってるよ。追加に来てくれって言われれば出るからね。俺みたいのは数走らないと稼げないから。でも出ると本命背負うから、持たないところから先行とか変な競走もできないでしょう」
藤森茂樹は「海野(敦男)さんに一発もらってたのもあるけどさ、俺は付いて行く分には良いんだけど、抜こうとすると伸びがないんだよ。ツメが甘いんだよね。もう1枚上にいけない原因だよ」


<6R>
  ■1着の廣川貞治
「恵まれました。それだけです。後ろに悪いことしちゃった・・・。今回は、次にダービーも控えているんで、強めに練習してきちゃった。まぁ次につなげればいいかな。調子を落とさないがんばります」


<8R>
  ■矢口啓一郎は先行し、ラインで上位を独占した
「今日はたまたま上手くいきましたね。気持ちとしては今日みたいにカマシ8割、抑えられたときに一緒に出ていくような先行2割なんですよ。だから、出て行く時も迷って中途半端に出てしまうんですよね。今日も谷津田(将吾)さんが抑えて来たときに迷っちゃいました。まあ今日みたいで3着、ずっと3着くらいの成績にまとめることが出来れば最高ですね。展開によって2着、1着も見えてくるから」


<9R>
  ■先行した金古将人
「(武井大介は)流し過ぎだよ」とニヒルに決める金古に、北日本の皆から「おぉ~」と歓声が上がった。しかし、去り際「あぁ、もういっぱいだよー!」と叫びが・・・。
山田幸司「僕なんか、どうしょうもないと思ってたけど、そうでもなかったし、上出来じゃないですか。僕の練習地は川崎なんですけど、今回は友達も応援に来てくれたし、やりがいありましたね。僕は気張らない方なんで、力み過ぎて成績悪かったこともあるし、気楽に臨みました。静岡は心強い先行がたくさんいるのでありがたいですね」


<10R>
  ■2着の佐々木龍也
「長期欠場あけ2場所目なんですけどいいですね。もう、年齢的にも、与えられたレースをこなしていこうと決めているんで。口でああだ、こうだって言うよりも競走で示していかないといけないんで。有言実行じゃないんで・・・がんばります」


<11R>
  ■2着の齋藤登志信
「また、次回がんばります」次はGIですね、と記者に言われると「いや、GIとかって言ってると、余計にとれないんで(笑)」
3着太田真一は「上出来! これで初日特選権利ゲット!」
栗田雅也は「今日は、主導権を取ったと思ってないんで、…次またがんばります!」
藤原憲征は「俺が相当に小橋(正義)さんのジャマしてたな(笑)。でも、3コーナーまでついていてくれたんでね。前橋にみんなで冬期移動しているんですけど、遊んでいないってことを嫁に示せました(笑)」

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