宇都宮競輪場を舞台に開催されている「第6回ウィナーズカップ(GII)」は、3月19日に2日目が行われた。メインの「毘沙門天賞」は、4車で結束した中四国勢の番手の松浦悠士が追い込んで連勝のゴール。また、二次予選では、磯田旭、隅田洋介、神山拓弥が勝ち上がり地元ビッグの準決に進んだ。3月20日の3日目には、準決の3個レースでファイナルをかけて激戦が展開される。
なお、宇都宮競輪場では「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となりますので、ご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
毘沙門天賞 レース経過
号砲で郡司浩平、松浦悠士、古性優作が競い合うように飛び出していくが、いち早く松浦が正攻法の位置を確保。これで町田太我-松浦-清水裕友-門田凌の長い中四国ラインが前受けとなり、以下は古性-井上昌己、郡司、吉田拓矢-長島大介で周回を重ねる。
赤板1センターから吉田が上昇を始める。茨栃勢に郡司も乗り換えて上がっていくと、町田はスンナリ車を下げる。これで正攻法の位置が吉田に変わったところで打鐘。結局、6番手まで引いた町田はすぐさまバンク上段まで上がると、山降ろしをかけて2センターから反撃に出る。合わせて吉田も4コーナーからスパート。町田がモガき合いを制して最終2コーナー入り口で先頭に立つが、吉田は下げずに番手飛び付き策に転じて松浦と併走する。これで前団の隊列が短くなると、古性が反応良くまくって出る。猛スピードで駆け上がった古性を、松浦はけん制の後、番手から踏み出していく。4コーナーで町田を交わして松浦が先頭に立つ一方、その後ろは古性と清水でモツれる。立て直した古性が松浦を追ったが、松浦は悠々1着でゴール、2着は古性で、3着には古性に切り替える形から外を伸びた郡司が入った。
赤板1センターから吉田が上昇を始める。茨栃勢に郡司も乗り換えて上がっていくと、町田はスンナリ車を下げる。これで正攻法の位置が吉田に変わったところで打鐘。結局、6番手まで引いた町田はすぐさまバンク上段まで上がると、山降ろしをかけて2センターから反撃に出る。合わせて吉田も4コーナーからスパート。町田がモガき合いを制して最終2コーナー入り口で先頭に立つが、吉田は下げずに番手飛び付き策に転じて松浦と併走する。これで前団の隊列が短くなると、古性が反応良くまくって出る。猛スピードで駆け上がった古性を、松浦はけん制の後、番手から踏み出していく。4コーナーで町田を交わして松浦が先頭に立つ一方、その後ろは古性と清水でモツれる。立て直した古性が松浦を追ったが、松浦は悠々1着でゴール、2着は古性で、3着には古性に切り替える形から外を伸びた郡司が入った。


<6R>

磯田旭選手
取鳥雄吾が打鐘の3コーナーで先頭に立つと、取鳥ラインに隅田洋介が続く。前受けの新田祐大はすんなり7番手まで下げて、隅田は労せずに中団を手に入れる。主導権を握った取鳥が、最終ホームからペースを上げる。バックを通過して3コーナーから新田が踏み上げるが一息。隅田が2センターから外を追い込み、磯田旭(写真)は中四国勢の間を突く。磯田に接触した小倉竜二が直線で落車したが、磯田はシャープに伸びた。
「(連勝は)デカいですね。(隅田に)お任せでした。(最後の)コースはギリギリまで考えてからいきました。僕自身というよりかは、ラインが強かった。小倉さんが落車しちゃったんで、そこはちょっとなんとも」
楽に4番手を確保した隅田洋介は、落ち着いて新田の仕掛けを待ってから早めの追い込み勝負で磯田とワンツー。
「(4番手になって)結構、整ってたんで、あとは(後方からの仕掛けに)張りながら出ていくしかないと。ずっと後ろを確認できる余裕もありました。そこからは押し切らないとね。でも、状態はいいんでしょうね。自信は走ってみないとわからないですけど(笑)。高松宮記念杯(の出場選考期間)の勝負駆けなんで、そっちも意識してしっかりと勝ち取らないと」
「(連勝は)デカいですね。(隅田に)お任せでした。(最後の)コースはギリギリまで考えてからいきました。僕自身というよりかは、ラインが強かった。小倉さんが落車しちゃったんで、そこはちょっとなんとも」
楽に4番手を確保した隅田洋介は、落ち着いて新田の仕掛けを待ってから早めの追い込み勝負で磯田とワンツー。
「(4番手になって)結構、整ってたんで、あとは(後方からの仕掛けに)張りながら出ていくしかないと。ずっと後ろを確認できる余裕もありました。そこからは押し切らないとね。でも、状態はいいんでしょうね。自信は走ってみないとわからないですけど(笑)。高松宮記念杯(の出場選考期間)の勝負駆けなんで、そっちも意識してしっかりと勝ち取らないと」
<7R>

太田竜馬選手
中西大の上昇に合わせて踏んだ深谷知広が4番手に入るが、単騎の阿部大樹が追い上げて深谷は1車下げる。中近ラインの主導権でレースは流れて、深谷が最終2コーナー手前からまくりを打つ。前団をのみ込んだ深谷に太田竜馬(写真)が襲い掛かる。深谷、佐藤慎太郎をまとめてとらえた太田が1着。
「また今日(2日目)も遅れてもうたっすけど、流れに乗ってって感じでいこうと。深谷さんがいかなかったら自分で行こうと思っていましたけど、行ってくれたので良かったです。感触は良かったですね。スピードの乗りがいい感じです。ちょこちょこ変えているのがかみ合ってきたのかなと」
一次予選に続いてまくりで結果を出した深谷知広は、2着も動きは悪くない。そのなかで上積みを模索して、こう振り返る。
「踏み出した感じは悪くなかったんですけど、自分のなかでスカッとしない部分がある。これが悪いというのがないなかで、良くないので。たぶん疲れだったりだと思うので、それと向き合っていきたい。体感が良くないのでできることをやって準備したい」
「また今日(2日目)も遅れてもうたっすけど、流れに乗ってって感じでいこうと。深谷さんがいかなかったら自分で行こうと思っていましたけど、行ってくれたので良かったです。感触は良かったですね。スピードの乗りがいい感じです。ちょこちょこ変えているのがかみ合ってきたのかなと」
一次予選に続いてまくりで結果を出した深谷知広は、2着も動きは悪くない。そのなかで上積みを模索して、こう振り返る。
「踏み出した感じは悪くなかったんですけど、自分のなかでスカッとしない部分がある。これが悪いというのがないなかで、良くないので。たぶん疲れだったりだと思うので、それと向き合っていきたい。体感が良くないのでできることをやって準備したい」
<8R>

寺崎浩平選手
いったん寺崎浩平(写真)の外で止まった和田真久留が3コーナー過ぎに出て、そこを寺崎が押さえて出る。寺崎、浅井康太で出切り、和田が3番手。坂井洋は5番手で松本秀之介との併走になり最終ホームを通過する。別線の仕掛けに備えて、浅井が逃げる寺崎との車間を大きく空ける。寺崎が二の足で押し切った。
「1回動いて仕掛けどころだけは逃さないようにと。1回切ったら坂井君が来なかったんで、ペースでいきました。500バンクなんで立ち上げすぎてもタレるかなと思って、徐々にいきました。浅井さんが車間を切ってたのも確認できたんで、あとはどれだけ我慢できるかでした」
寺崎とのラインでワンツーを浅井康太は、こう振り返る。
「自分はしっかりと番手を追走することだけを考えてました。寺崎君がすんなり先行という形になった。最終的に抜けなかったのは、寺崎君の踏み直しがすごかったのと、後ろに和田君もいたし、坂井君もっていうのがありました。ヨコの動きよりもタテ脚で車間を空けて対応する方がいいと思った。抜けずの2着なので失敗したのはあるけど、2車(のライン)なりにしっかり決められた」
「1回動いて仕掛けどころだけは逃さないようにと。1回切ったら坂井君が来なかったんで、ペースでいきました。500バンクなんで立ち上げすぎてもタレるかなと思って、徐々にいきました。浅井さんが車間を切ってたのも確認できたんで、あとはどれだけ我慢できるかでした」
寺崎とのラインでワンツーを浅井康太は、こう振り返る。
「自分はしっかりと番手を追走することだけを考えてました。寺崎君がすんなり先行という形になった。最終的に抜けなかったのは、寺崎君の踏み直しがすごかったのと、後ろに和田君もいたし、坂井君もっていうのがありました。ヨコの動きよりもタテ脚で車間を空けて対応する方がいいと思った。抜けずの2着なので失敗したのはあるけど、2車(のライン)なりにしっかり決められた」
<9R>

新山響平選手
島川将貴が切ったところを、新山響平(写真)が楽に押さえて主導権。7番手の眞杉匠の反撃を警戒しながら、新山がペースをつくり最終ホームを通過する。眞杉は仕掛けどころを逸したのか、前に踏んでも進まない。逃げる新山は余力を残して直線。別線を振り切った新山が、白星で準決に進出した。
「展開上、一番なって欲しい感じになりましたね。眞杉君がどこからくるか見ながら踏もうと思っていました。距離が短かければ(眞杉を)突っ張ろうと思っていましたけど、早ければ出させて中団でもいいかなって。眞杉君ラインが動かなかったのが大きいですね。風もなかったですし、ペースに入れても落ちることがなかった」
成田和也は追走いっぱい。北日本ライン3番手の佐々木雄一が外を伸びた。
「新山がうまいペースで走ってくれましたね。掛かりもいい感じでした。今回から自転車を戻していい感じです。状態は良かったのであとは自転車って感じだった」
「展開上、一番なって欲しい感じになりましたね。眞杉君がどこからくるか見ながら踏もうと思っていました。距離が短かければ(眞杉を)突っ張ろうと思っていましたけど、早ければ出させて中団でもいいかなって。眞杉君ラインが動かなかったのが大きいですね。風もなかったですし、ペースに入れても落ちることがなかった」
成田和也は追走いっぱい。北日本ライン3番手の佐々木雄一が外を伸びた。
「新山がうまいペースで走ってくれましたね。掛かりもいい感じでした。今回から自転車を戻していい感じです。状態は良かったのであとは自転車って感じだった」
<10R>

脇本雄太選手
脇本雄太(写真)が前受けから下げると、5番手にいた伊藤颯馬が打鐘の3コーナー過ぎから仕掛けて主導権を握る。小松崎大地が3番手に入り、脇本は車間が空いた7番手。岩本俊介のまくりに合わせて、小松崎が最終バック過ぎから踏み上げる。まくり切った小松崎を脇本がまくり追い込みできっちりとらえた。
「(周回中の)前っていうのは全然、構わなかったけど、レース自体は早めに動かしていきたいっていうのがありました。(7番手に置かれて)自分だけ着を拾うレースをしているなっていう反省が、あの時点でありました。一番は結果を求めないとっていうのがあって、それでラインで決められたらと。正直、体の面での不安も残っているし、レースが弱気になっている。久しぶりのグレードレース(ビッグ)に帰ってきたのと、人気に応えなきゃいけないプレッシャーが同時にある。そこら辺は1年かけて戻す感じで、時間がかかるのかなと」
脇本を7番手に置いて3番手をキープした小松崎大地は、ありとあらゆる“引き出し”を使い脇本に抵抗した。
「脇本君を後方に置かないと勝負にならないっていうのがみんなあったと思う。しっかりといいところを取ってと。取れなきゃ自分で力勝負と思ってました。ああいう立ち回りができたんで良かった。あそこで行けば伏見(俊昭)さんと決まるかなと。僕の力ではあれ以上脚が回らなかった。体の感じは良かったです」
「(周回中の)前っていうのは全然、構わなかったけど、レース自体は早めに動かしていきたいっていうのがありました。(7番手に置かれて)自分だけ着を拾うレースをしているなっていう反省が、あの時点でありました。一番は結果を求めないとっていうのがあって、それでラインで決められたらと。正直、体の面での不安も残っているし、レースが弱気になっている。久しぶりのグレードレース(ビッグ)に帰ってきたのと、人気に応えなきゃいけないプレッシャーが同時にある。そこら辺は1年かけて戻す感じで、時間がかかるのかなと」
脇本を7番手に置いて3番手をキープした小松崎大地は、ありとあらゆる“引き出し”を使い脇本に抵抗した。
「脇本君を後方に置かないと勝負にならないっていうのがみんなあったと思う。しっかりといいところを取ってと。取れなきゃ自分で力勝負と思ってました。ああいう立ち回りができたんで良かった。あそこで行けば伏見(俊昭)さんと決まるかなと。僕の力ではあれ以上脚が回らなかった。体の感じは良かったです」
<11R>

平原康多選手
上昇した山口拳矢を阻み、前受けから菊池岳仁が突っ張る。4車のラインが連結を外すことなく続いて、山口は5番手で最終ホームを通過する。バック手前から8番手の山崎賢人がまくって出る。平原康多(写真)は引きつけることなく、車間を詰めながら早めの追い込み。4コーナーで先頭に立ち、地元の神山拓弥を連れ込んだ。
「菊池君の駆けるポイントと、別線が来るタイミングとどのくらいスピード差があるのかって考えながらだった。もう前を取れたら出させないって感じだったので、(菊池の)その気持ちがうれしかったですね。自分は見ながらでした。昨日(初日)はまともに踏んでいないですけど、今日は風を受けてまあまあ踏めているのかなって思います」
平原の踏み出しにわずかに遅れた神山拓弥だったが、2着に吸い込まれた。
「菊池君がすごい気持ちが入ったレースをしてくれたし、関東で決まって良かったです。道中の感じは良かったんですけど、平原さんの加速に置いていかれた。昨日(初日)の感じ的にヤバいと思いました。でも、遅れながらでも踏み込めた」
「菊池君の駆けるポイントと、別線が来るタイミングとどのくらいスピード差があるのかって考えながらだった。もう前を取れたら出させないって感じだったので、(菊池の)その気持ちがうれしかったですね。自分は見ながらでした。昨日(初日)はまともに踏んでいないですけど、今日は風を受けてまあまあ踏めているのかなって思います」
平原の踏み出しにわずかに遅れた神山拓弥だったが、2着に吸い込まれた。
「菊池君がすごい気持ちが入ったレースをしてくれたし、関東で決まって良かったです。道中の感じは良かったんですけど、平原さんの加速に置いていかれた。昨日(初日)の感じ的にヤバいと思いました。でも、遅れながらでも踏み込めた」
<12R>

松浦悠士選手
前受けから6番手に引いた町田太我は、タイミングを取りながら打鐘の2センター過ぎから山降ろしで勢いをつけて仕掛ける。吉田拓矢もペースを上げて、両者の踏み合い。最終2コーナーで町田が吉田をとらえるが、吉田も懸命に粘る。古性優作が抜群のスピードで前団に迫ると、松浦悠士(写真)が踏み込んで抜け出した。
「(町田は)もうちょっと早めに引けたら良かった。(仕掛けて)行くタイミングがあったけど、タイミングを決めつけすぎて、(町田)太我も難しかったかなと。それでも吉田君とモガき合っても、しっかり叩いてくれた。僕は古性君と接触した反省もある。(番手から)出ていかなくてもって思ったけど、戻り切れなかった。(町田が)タレてきた感じもあったんで、最後は踏ませてもらった」
松浦マークの清水裕友は内に吉田、外に古性優作でコースがない。清水とからみながらも、古性が2着に入った。
「(最終)ホーム前のところは、車間を切りすぎましたね、失敗しました。門田(凌)君の後ろに付いてからすぐに行こうと思って行った。車の出は良かったけど、松浦君とハウスしてコケるかと。それでスピードが全部、なくなってしまった。今日(2日目)もミスをしてるんですけど。どころどころで出力が低いので、(準決以降も)ミスができないかなと」
郡司浩平は、中四国ラインの門田をさばいて外を追い込んだ。
「吉田君も踏む気配があったんで、自分は変に動かないでと思ってました。(中四国勢が来て)うまくどこかで合ったタイミングでと思ったら、うまくタイミングが取れなかった。(2日間)あんまり動けてないけど、そのなかで余裕はあると思う。感じは問題ないですね」
「(町田は)もうちょっと早めに引けたら良かった。(仕掛けて)行くタイミングがあったけど、タイミングを決めつけすぎて、(町田)太我も難しかったかなと。それでも吉田君とモガき合っても、しっかり叩いてくれた。僕は古性君と接触した反省もある。(番手から)出ていかなくてもって思ったけど、戻り切れなかった。(町田が)タレてきた感じもあったんで、最後は踏ませてもらった」
松浦マークの清水裕友は内に吉田、外に古性優作でコースがない。清水とからみながらも、古性が2着に入った。
「(最終)ホーム前のところは、車間を切りすぎましたね、失敗しました。門田(凌)君の後ろに付いてからすぐに行こうと思って行った。車の出は良かったけど、松浦君とハウスしてコケるかと。それでスピードが全部、なくなってしまった。今日(2日目)もミスをしてるんですけど。どころどころで出力が低いので、(準決以降も)ミスができないかなと」
郡司浩平は、中四国ラインの門田をさばいて外を追い込んだ。
「吉田君も踏む気配があったんで、自分は変に動かないでと思ってました。(中四国勢が来て)うまくどこかで合ったタイミングでと思ったら、うまくタイミングが取れなかった。(2日間)あんまり動けてないけど、そのなかで余裕はあると思う。感じは問題ないですね」