伊東温泉競輪場で大阪・関西万博協賛「第9回ウィナーズカップ(GII)」が、3月20日に幕を開けた。初日のメイン、特選では、新山響平、寺崎浩平、松谷秀幸の3人が白星を飾った。また、地元の深谷知広だが、8着で二次予選回りを余儀なくされた。一次予選から3連単で10万円を超える配当も飛び出し、波乱の多いシリーズ初日になった。3月21日のシリーズ2日目には、初日特選を勝ち上がった9人による「毘沙門天賞」が行われる。準決をかけた二次予選も激戦必至で見逃せない。
ウィナーズカップ開催中の毎日、先着800人に来場者プレゼント(2日目はオリジナルボールペン)、選手会静岡支部ブース、アニメ「リンカイ!」ブース、未確定車券抽選会、ミカリンふわふわ、キッチンカーの出店などが予定されています。また、3月21日の2日目には、「甘党男子」のミニライブ、「出張iZoo」体感型爬虫類展示、名輪会トークショーなどもあります。伊東競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

第9回ウィナーズカップ開会式

前年度優勝の脇本雄太選手から優勝カップの返還

敢闘宣言をする深谷知広選手
<1R>

守澤太志選手
久田裕也、纐纈洸翔の順番で切って、赤板1センターで山岸佳太が押さえて出る。菅田壱道は動かず、そこを久田が叩きに出て山岸と踏み合いになる。山岸が突っ張り切るが、番手がもつれる。菅田が最終ホームからまくりを打って、前団に襲い掛かる。バック過ぎに前団をとらえた菅田に守澤太志(写真)が続いて、直線は北日本両者の勝負。守澤がゴール寸前で交わして、09年7月のデビューから通算勝ち星を区切りの300勝とした。
「(落車明けで)気になるところはめちゃくちゃありました。落車しているので、いいと言える状態ではないですね。怪我はたいしたことなかったんですけど、(前々回の)宇都宮の落車で股関節まわりを打撲したので、そのダメージが残っていますね。余裕はなかったですし、差せるとは思っていなかった。けど、(菅田)壱道君も長い距離を行ってくれたから抜けた感じだと思います」
前団の叩き合いを最終ホームからのまくりで仕留めた菅田壱道が2着。
「車番が悪かったので出てみてでした。風が強かったので一発ためてと思っていた。久田君が思ったよりも踏んでいたので、内に行くよりも外を踏んだ方がいいかなって。フレームのせいなのか、出だしは良くなかった。守澤さんにも抜かれましたし、スピードの乗りがイマイチだったので疲れをとって状態を確認したい」
「(落車明けで)気になるところはめちゃくちゃありました。落車しているので、いいと言える状態ではないですね。怪我はたいしたことなかったんですけど、(前々回の)宇都宮の落車で股関節まわりを打撲したので、そのダメージが残っていますね。余裕はなかったですし、差せるとは思っていなかった。けど、(菅田)壱道君も長い距離を行ってくれたから抜けた感じだと思います」
前団の叩き合いを最終ホームからのまくりで仕留めた菅田壱道が2着。
「車番が悪かったので出てみてでした。風が強かったので一発ためてと思っていた。久田君が思ったよりも踏んでいたので、内に行くよりも外を踏んだ方がいいかなって。フレームのせいなのか、出だしは良くなかった。守澤さんにも抜かれましたし、スピードの乗りがイマイチだったので疲れをとって状態を確認したい」
<2R>

小川真太郎選手
赤板過ぎに小松崎大地が小林泰正を押さえて出ると松本貴治が仕掛ける。打鐘手前で先頭に立った松本が、主導権を握る。3番手を小松崎が確保して、小林は5番手で隊列は一本棒。松本の先行で最終周回へ。2コーナー手前で踏み込んだ小林だが、外に振られて進まない。小松崎も仕掛けられず、番手で絶好の小川真太郎(写真)が、逃げた松本をきっちり交わした。
「車番的にも余裕があったんで、今日(初日)はイケるんじゃないかと。小松崎(大地)さんが僕の後ろにいるのはわかっていたんで、来られないように気をつけていた。(松本の)踏み直しがすごがったので、僕は精いっぱい踏んだ。(久しぶりのレースで不安があったけど)今日でなくなりました。でも、正直、自力だと自信がないですね」
打鐘手前から果敢に風を切った松本貴治が、別線をシャットアウトして粘り込んだ。
「村田(祐樹)君が前を取ったので、(そのラインの)後ろでと思ってました。あんまり振られたらキツかったけど、(出る時も)いい感じだった。(前回の落車で)体はそんなにですけど、一番良かったフレームがつぶれてしまったのが。(今回は)作って乗ってなかったヤツを持ってきた。今日(初日)駆けた感じも悪くなかったので大丈夫かなって思います。ここは駆けたら軽いし好きですね」
「車番的にも余裕があったんで、今日(初日)はイケるんじゃないかと。小松崎(大地)さんが僕の後ろにいるのはわかっていたんで、来られないように気をつけていた。(松本の)踏み直しがすごがったので、僕は精いっぱい踏んだ。(久しぶりのレースで不安があったけど)今日でなくなりました。でも、正直、自力だと自信がないですね」
打鐘手前から果敢に風を切った松本貴治が、別線をシャットアウトして粘り込んだ。
「村田(祐樹)君が前を取ったので、(そのラインの)後ろでと思ってました。あんまり振られたらキツかったけど、(出る時も)いい感じだった。(前回の落車で)体はそんなにですけど、一番良かったフレームがつぶれてしまったのが。(今回は)作って乗ってなかったヤツを持ってきた。今日(初日)駆けた感じも悪くなかったので大丈夫かなって思います。ここは駆けたら軽いし好きですね」
<3R>

山田庸平選手
赤板で3車ラインの木村弘が、真鍋智寛を叩く。4番手に真鍋が入り、6番手に追い上げた高橋築と山崎賢人で併走になり打鐘を通過する。北日本勢のペースも、最終ホーム手前から真鍋が仕掛ける。山崎は包まれたまま。真鍋が不発になり、今度は自力に転じた山田庸平(写真)が、2コーナーで踏み込む。山崎が山田を追いかける形になり、バックで山田がまくり切る。離れながら山崎も続くが、3車身ちぎった山田が1着。
「高橋君が来るのが遅かったので、(山崎は内で)粘ったんだと思います。山崎君の動きを見てからでしたけど、(最終)ホームで内へ行ったので切り替えた感じですね。久しぶりに自転車を換えたので、もうちょっと流れてくれてもいいかなって思う。(セッティングをいじるか)考えます」
高橋との併走で万事休すかに思われた山崎賢人は、コースができた最終2コーナーで外に持ち出してまくった。
「切ったところを行こうと思っていました。結果的に(高橋のところは)引いた方が良かったかもですけど、引けないと思った。山田さんが自力に切り替えるのは仕方ないですし、僕のミスですね。(山田に切り替えられたあとは)行くしかないと。でも、ちょっと遅すぎました。(状態は)全然わからないですね」
「高橋君が来るのが遅かったので、(山崎は内で)粘ったんだと思います。山崎君の動きを見てからでしたけど、(最終)ホームで内へ行ったので切り替えた感じですね。久しぶりに自転車を換えたので、もうちょっと流れてくれてもいいかなって思う。(セッティングをいじるか)考えます」
高橋との併走で万事休すかに思われた山崎賢人は、コースができた最終2コーナーで外に持ち出してまくった。
「切ったところを行こうと思っていました。結果的に(高橋のところは)引いた方が良かったかもですけど、引けないと思った。山田さんが自力に切り替えるのは仕方ないですし、僕のミスですね。(山田に切り替えられたあとは)行くしかないと。でも、ちょっと遅すぎました。(状態は)全然わからないですね」
<4R>

武藤龍生選手
青板バック過ぎに前受けの坂井洋が、伊藤旭を突っ張り出させない。そこを踏み込んだ大川剛が赤板で主導権を握るが、すかさず脇本勇希も巻き返す。2人の先行争いになり、6番手の坂井は最終ホーム手前から仕掛ける。主導権を取り切った大川後位の東龍之介のけん制を坂井が乗り越える。3コーナーで坂井がまくり切って、武藤龍生(写真)の追走。武藤が後続との間合いを計り差し切った。
「後ろ攻めだと今日(初日)は厳しい感じがしたので、(坂井は)前が取れて良かった。自分は残り2周のところで内に差してしまってヤバいなっていうのがありました。坂井君もすごい頑張ってくれたので、自分も奮い立ちました。(坂井のまくりは)タイミングが良かった。そこしかないっていうところだった。(東のけん制があっても坂井は)止まる感じがなかった。自分は抜けたっていうより、惰性ですね。自転車の感じは軽かった」
落車明けの今シリーズだけに強気にはなれない坂井洋だが、ソツのない立ち回りからまくりを放ちラインで上位を独占した。
「(脇本が)出切りそうだったら、スイッチしていこうと思っていた。そしたら(脇本が)浮いたので、自分は行けるところからと。出切れるか、出切れないかくらいの感じだったので、(東の)けん制がキツかった。めちゃくちゃ感触が悪い。このあとVTRを見たり、ローラーに乗ったりして、それでセッティングをいじってみます」
「後ろ攻めだと今日(初日)は厳しい感じがしたので、(坂井は)前が取れて良かった。自分は残り2周のところで内に差してしまってヤバいなっていうのがありました。坂井君もすごい頑張ってくれたので、自分も奮い立ちました。(坂井のまくりは)タイミングが良かった。そこしかないっていうところだった。(東のけん制があっても坂井は)止まる感じがなかった。自分は抜けたっていうより、惰性ですね。自転車の感じは軽かった」
落車明けの今シリーズだけに強気にはなれない坂井洋だが、ソツのない立ち回りからまくりを放ちラインで上位を独占した。
「(脇本が)出切りそうだったら、スイッチしていこうと思っていた。そしたら(脇本が)浮いたので、自分は行けるところからと。出切れるか、出切れないかくらいの感じだったので、(東の)けん制がキツかった。めちゃくちゃ感触が悪い。このあとVTRを見たり、ローラーに乗ったりして、それでセッティングをいじってみます」
<5R>

和田健太郎選手
3車の関東勢が、赤板手前で出て主導権。しかしながら、一本棒の8番手になった嘉永泰斗が、2コーナーから巻き返す。嘉永が最終ホーム過ぎに山口多聞も叩き切るが、九州勢を追いかけた佐々木眞也が2コーナー手前から襲い掛かる。まくった佐々木のスピードが良く、九州勢をとらえる。和田健太郎(写真)は、後ろの岐阜勢とのスピードを計って追い込んだ。
「正直、嘉永君が仕掛けたあとだったので、どうかなっていうのはあったんですけど。あの(嘉永の)上を行くのは難しいと思う。あとはヒデ(山田英明)がどれくらい仕事をするかで変わってくるかなって。(自分の状態は)ボチボチですね。本当に前の選手のおかげなので。窮屈な位置から(突っ込めるか)どうかっていうのは、まだまだだと思う。(落車の影響で体は)違和感しかないです」
スムーズなレース運びからまくりを打った佐々木眞也の立ち回りが光った。
「(嘉永が仕掛けた時に)付いていかないとたぶんないと思ったので必死でした。(状態は)悪くないと思います。(組み立てとしては)いろいろと考えていた1つです。最後は結構いっぱいだったんですけど良かったです」
「正直、嘉永君が仕掛けたあとだったので、どうかなっていうのはあったんですけど。あの(嘉永の)上を行くのは難しいと思う。あとはヒデ(山田英明)がどれくらい仕事をするかで変わってくるかなって。(自分の状態は)ボチボチですね。本当に前の選手のおかげなので。窮屈な位置から(突っ込めるか)どうかっていうのは、まだまだだと思う。(落車の影響で体は)違和感しかないです」
スムーズなレース運びからまくりを打った佐々木眞也の立ち回りが光った。
「(嘉永が仕掛けた時に)付いていかないとたぶんないと思ったので必死でした。(状態は)悪くないと思います。(組み立てとしては)いろいろと考えていた1つです。最後は結構いっぱいだったんですけど良かったです」
<6R>

東矢圭吾選手
青板3コーナーで町田太我が、前受けの小原佑太を押さえて出る。3番手に下げた小原と谷口遼平が併走。先行態勢の町田がペースを握り、後方の東矢圭吾(写真)が打鐘手前から仕掛ける。2センターで和田圭が外の浅井康太を張り、そのあおりで小川勇介が落車。単騎になった東矢が最終1コーナーで叩き切り、車間が空いた町田だったが番手に飛び付く。町田が詰め寄るも、振り切った東矢がビッグ初勝利を挙げた。
「今日(初日)は出切ってから全然、流せなかった。めちゃくちゃキツかったです。後ろでガシャンっていったけど、誰がコケたのかはわからなかった。出切った時に掛かってなくてヤバいなっていうのがあった。33バンクだったんでなんとかですね。出切ってどこまでいけるかだったけど、今日は良かったと思います」
東矢には叩かれた町田太我だったが、あきらめずに番手に入り4分の3車身まで詰めての2着。
「(2着に入れて)うれしいですね、やりすぎです(笑)。(先頭に立って打鐘付近は)全開ではなくて、(別線が)来たら合わせられるくらいの感じだった。調子は悪いけど、展開が向いた。最後も脚がなかったし、(東矢は)バイクみたいだった」
「今日(初日)は出切ってから全然、流せなかった。めちゃくちゃキツかったです。後ろでガシャンっていったけど、誰がコケたのかはわからなかった。出切った時に掛かってなくてヤバいなっていうのがあった。33バンクだったんでなんとかですね。出切ってどこまでいけるかだったけど、今日は良かったと思います」
東矢には叩かれた町田太我だったが、あきらめずに番手に入り4分の3車身まで詰めての2着。
「(2着に入れて)うれしいですね、やりすぎです(笑)。(先頭に立って打鐘付近は)全開ではなくて、(別線が)来たら合わせられるくらいの感じだった。調子は悪いけど、展開が向いた。最後も脚がなかったし、(東矢は)バイクみたいだった」
<7R>

太田海也選手
青板の2センターで一度は先頭に立った太田海也(写真)を三谷竜生が切る。3番手に入った太田は5番手の黒沢征治が踏み上げると、赤板2コーナーからインを進出して打鐘手前で主導権を奪う。外から踏んだ黒沢がすっぽりと番手にハマり、隅田洋介は3番手。吉澤純平が4番手でレースが流れる。逃げる太田の掛かりが良く、一本棒のまま最終周回。2コーナー手前で吉澤がまくるが黒沢の横まで。直線に入り後続を突き放した太田が逃げ切った。
「スタートは欲しい位置が取れました。切ったあとは三谷さんの動きが早すぎて対応できなかったですね。(打鐘付近で)外を踏もうと思っていたんですけど、三谷さんが上がって(自分の前輪が)内に入った。狙ったわけじゃなくて内に進路を取る形になりました。そこは悔しいですね。出切ってからは余裕もあって、(最終)バックぐらいで踏み直した感じです。脚を使わずに主導権は取れました。1着を取れたことだけ評価できますけど、ラインで決まっていない」
タイミング良く太田後位に入った黒沢征治だったが、ゴール線では1車身半離された。
「三谷さんは(別線の仕掛けを)待つと思ったので、車間を空けて一気に行ったんですけど。(太田に)一瞬で合わされました。(打鐘で叩いて)自分、三谷さん、太田君って(並びに)なれば理想でしたけど。(番手に入ってからは)流しているのはわかっているんですけど、全然、違いましたね。ハマっただけで、最後もちぎれていきました。太田君の強さが光っていました」
「スタートは欲しい位置が取れました。切ったあとは三谷さんの動きが早すぎて対応できなかったですね。(打鐘付近で)外を踏もうと思っていたんですけど、三谷さんが上がって(自分の前輪が)内に入った。狙ったわけじゃなくて内に進路を取る形になりました。そこは悔しいですね。出切ってからは余裕もあって、(最終)バックぐらいで踏み直した感じです。脚を使わずに主導権は取れました。1着を取れたことだけ評価できますけど、ラインで決まっていない」
タイミング良く太田後位に入った黒沢征治だったが、ゴール線では1車身半離された。
「三谷さんは(別線の仕掛けを)待つと思ったので、車間を空けて一気に行ったんですけど。(太田に)一瞬で合わされました。(打鐘で叩いて)自分、三谷さん、太田君って(並びに)なれば理想でしたけど。(番手に入ってからは)流しているのはわかっているんですけど、全然、違いましたね。ハマっただけで、最後もちぎれていきました。太田君の強さが光っていました」
<8R>

原田研太朗選手
8番手から上昇した原田研太朗(写真)が青板3コーナーで切って、坂本貴史、後藤大輝の順番で動く。赤板1センターで先頭に立った後藤にすかさず松井宏佑が襲い掛かるが、後藤もペースを上げて出させない。打鐘前から激しい主導権争いになり、最終ホームで松井がねじ伏せるが脚力を消耗。6番手の坂本が、1センター過ぎからまくるも一息。北日本勢に乗った原田が、2コーナーから踏み込む。小原太樹のけん制を乗り越えた原田が、直線で抜け出して1着。
「車番が悪いんで、動かしてからになりました。後藤君が切ったあとジャンくらいに松井君が行くのかと思っていた。そしたら(松井は)2周から行ったんで、長くなった分、自分には良かった。キツかったけど坂本(貴史)さんが行ったんで、惰性をもらう形だった。一番はラインで決まったのが。付いてもらった以上はっていうのがあるんで。(前回の)宇都宮終わって体調を崩した。それで練習っていう練習ができなかった。でも、これ以上ないスタートが切れた」
きっちりと原田のまくりに付け切った片岡迪之が、外から4分の1輪まで詰めて2着。
「松井君(のライン)に付いていきたい感じだったけど、ペースが上がったんで、(原田は)構えてもチャンスがあるかなって。自分は余裕があったし、(原田)研太朗も隊列が短くなってたんで行き切るだろうと。自分の状態もアップしていて、いいかなっていうのがありました」
「車番が悪いんで、動かしてからになりました。後藤君が切ったあとジャンくらいに松井君が行くのかと思っていた。そしたら(松井は)2周から行ったんで、長くなった分、自分には良かった。キツかったけど坂本(貴史)さんが行ったんで、惰性をもらう形だった。一番はラインで決まったのが。付いてもらった以上はっていうのがあるんで。(前回の)宇都宮終わって体調を崩した。それで練習っていう練習ができなかった。でも、これ以上ないスタートが切れた」
きっちりと原田のまくりに付け切った片岡迪之が、外から4分の1輪まで詰めて2着。
「松井君(のライン)に付いていきたい感じだったけど、ペースが上がったんで、(原田は)構えてもチャンスがあるかなって。自分は余裕があったし、(原田)研太朗も隊列が短くなってたんで行き切るだろうと。自分の状態もアップしていて、いいかなっていうのがありました」
<9R>

吉田有希選手
和歌山コンビが切って、中野慎詞は吉田有希(写真)に合わせて上昇。赤板手前で出た中野が、関東コンビを受けて吉田の主導権。阿部将大が素早い反応で3番手の中野の外まで追い上げて併走。そのまま吉田のペースで打鐘を迎える。後方の稲毛健太が2センターから仕掛けて、逃げる吉田もペースを上げて最終周回へ。大きく車間を空けた恩田淳平が、稲毛を外に張る。詰まった中野はインを突くが、恩田が阻む。関東勢のゴール勝負は、写真判定の末に仲良く1着を分け合った。
「(伊東バンクはこれで)10連勝目ですね。ちょっと中途半端になったんですけど、中野さんもあれだけ早めならモガき合ってもしょうがないなっていうのを察知してじゃないですけど。すんなり出切れた。(3番手が)併走していましたし、踏み過ぎても(併走が)ほどけて早めに中野さんにまくりに来られても嫌だった。それで徐々にペースで踏みました。いまはバックが取れれば結果が出ていると思うので、そこがいまのポイントかなっている。こうやって(ラインの恩田と)GIIで1着同着で良かったです」
2車のラインながらも恩田淳平が、内、外をブロックして追い込んだ。
「(吉田は)2周半のところはちょっと遅いんじゃないかなって思ったんですけど。でも、最近の吉田君は先行してバックを取っているから、出させてくれたんじゃないかなって。稲毛さんがまくってくるまでは内外線間を空けずに走れました。そこは良かったんですけど。自分のニュートラルの感覚と違って当てる感じで踏んでいたんで苦しい部分もありました。稲毛さんを張ったあとは内を締めて、前を目がけて踏み込めた」
「(伊東バンクはこれで)10連勝目ですね。ちょっと中途半端になったんですけど、中野さんもあれだけ早めならモガき合ってもしょうがないなっていうのを察知してじゃないですけど。すんなり出切れた。(3番手が)併走していましたし、踏み過ぎても(併走が)ほどけて早めに中野さんにまくりに来られても嫌だった。それで徐々にペースで踏みました。いまはバックが取れれば結果が出ていると思うので、そこがいまのポイントかなっている。こうやって(ラインの恩田と)GIIで1着同着で良かったです」
2車のラインながらも恩田淳平が、内、外をブロックして追い込んだ。
「(吉田は)2周半のところはちょっと遅いんじゃないかなって思ったんですけど。でも、最近の吉田君は先行してバックを取っているから、出させてくれたんじゃないかなって。稲毛さんがまくってくるまでは内外線間を空けずに走れました。そこは良かったんですけど。自分のニュートラルの感覚と違って当てる感じで踏んでいたんで苦しい部分もありました。稲毛さんを張ったあとは内を締めて、前を目がけて踏み込めた」
<10R>

松谷秀幸選手
青板3コーナーで取鳥雄吾が先頭に立ち、前受けだった眞杉匠が3番手を確保する。取鳥がペースを落として、5番手にいた深谷知広は赤板1センターでスパート。それに眞杉も反応して合わせて出る。引きつけていた取鳥も踏み上げる。打鐘過ぎに眞杉に張られた深谷が後退。佐々木悠葵は眞杉の動きに付いていけない。最終1センター付近で眞杉が取鳥を叩き切り、清水裕友は佐々木をブロック。清水の後ろに切り替えていた松谷秀幸(写真)が、清水の内をすくって眞杉を追いかける。その後ろは立て直して切り替えた清水。単騎でまくった藤井侑吾は中団まで。眞杉を追い込んだ松谷は、1着にも反省まじりに振り返る。
「(深谷が)あそこを叩きにいくと思わなくて、離れてしまったのは反省点ですね。まさか行くとは思わなかった。そのあとはとりあえず行けるところまで行かないとなって。内、外を見てっていう感じだった。(前回の全日本選抜の落車の怪我は)回復しているけど、あそこはしっかりと付いていかなきゃいけない。1着が取れているんで、体の方は全然、大丈夫だと思う」
松谷に内を突かれた清水裕友は、取鳥の余力を見極めてスイッチ。2着に入った。
「(取鳥は)後ろから押さえて、単騎勢を連れ込めたらおもしろいかなと。けど、後ろが眞杉君だったので、嫌だなって感じでした。(眞杉が来て)佐々木君が離れていたんで、(取鳥)雄吾を迎え入れてと思ったら松谷さんに(内を行かれた)。復帰してから(これで3場所目で)一番軽かったんですかね。でも、わからんですね。徐々にっていう感じだと思います」
深谷を阻んだ眞杉匠は、そのまま中国勢をねじ伏せるように強引に先頭に立つ。眞杉らしい強気の攻めを見せたが、自身の判断には厳しいジャッジをくだす。
「(赤板2コーナーの深谷が来たところは)あれを行かせちゃうと、後手を踏んじゃうんで。33バンクなので後手を踏んだらダメだと。でも、キツかったです。あれで(3、4番手に)入ろうとしないで、すんなり行くべきでした。モタついちゃった。それで一人で浮いてる形になった。自転車はローラー中もいじった。指定練習とかアップでも良くなかった。ちょっとは良くなったけど、まだマッチしてない。バランスが良くないです」
「(深谷が)あそこを叩きにいくと思わなくて、離れてしまったのは反省点ですね。まさか行くとは思わなかった。そのあとはとりあえず行けるところまで行かないとなって。内、外を見てっていう感じだった。(前回の全日本選抜の落車の怪我は)回復しているけど、あそこはしっかりと付いていかなきゃいけない。1着が取れているんで、体の方は全然、大丈夫だと思う」
松谷に内を突かれた清水裕友は、取鳥の余力を見極めてスイッチ。2着に入った。
「(取鳥は)後ろから押さえて、単騎勢を連れ込めたらおもしろいかなと。けど、後ろが眞杉君だったので、嫌だなって感じでした。(眞杉が来て)佐々木君が離れていたんで、(取鳥)雄吾を迎え入れてと思ったら松谷さんに(内を行かれた)。復帰してから(これで3場所目で)一番軽かったんですかね。でも、わからんですね。徐々にっていう感じだと思います」
深谷を阻んだ眞杉匠は、そのまま中国勢をねじ伏せるように強引に先頭に立つ。眞杉らしい強気の攻めを見せたが、自身の判断には厳しいジャッジをくだす。
「(赤板2コーナーの深谷が来たところは)あれを行かせちゃうと、後手を踏んじゃうんで。33バンクなので後手を踏んだらダメだと。でも、キツかったです。あれで(3、4番手に)入ろうとしないで、すんなり行くべきでした。モタついちゃった。それで一人で浮いてる形になった。自転車はローラー中もいじった。指定練習とかアップでも良くなかった。ちょっとは良くなったけど、まだマッチしてない。バランスが良くないです」
<11R>

新山響平選手
誘導との車間を切った新山響平(写真)が青板バックを目がけて詰めるも、脇本雄太が切って先頭に出る。今度は青野将大が、赤板1コーナーで飛び出して先行策。神奈川勢を追いかけた石原颯が3番手に入り、脇本は5番手で打鐘を通過する。7番手になった新山は、最終1コーナーで反撃を開始。単騎の大矢崇弘に番手を奪われた佐藤博紀は最後方。大矢も新山の加速には付いていけない。新山の驚異のスピードに郡司浩平も対応できず、新山が後続をちぎってゴールを駆け抜けた。
「前を取ってもらいましたし、突っ張りたかったんですけどね。脇本さんが見えるのが遅くてダッシュで負けました。豊橋(全日本選抜)の時もこういう感じだった。普通には押さえに来ないなって思っていたんですけど。今回は対策できなかったです。ちょっとまずいなとは思ったんですけど、焦っていくよりも自分のタイミングで行った方がいいかなって思った。思ったよりも出は良かった。もうワンテンポ早く行ければ、佐藤さんも大矢さんに入られなかったと思うので、そこは反省ですね。いい感じで乗れているので崩さないように」
最終バック付近で自力に転じた郡司浩平だったが、新山を脅かすまでには至らずの2着。
「青野君がドンピシャのタイミングで行ってくれました。あとは石原君と脇本さんの位置を確認したら(真後ろに入ったのが)石原君だった。(最終)ホーム前の4コーナーで来ると思ったんですけどね。来なかったので合わせて出ていくぞっていう素振りを見せた。ちょっとあれ(新山)は止められないですね。青野君も2周からいいペースで行ってくれましたし、メンバー的にもスピードを落とせなかったと思う。いいレースをしてくれました。ちょっとアップの時点で重かったので、ケアだったり、体の使い方だったり修正したい」
郡司のアクションで、石原は最終2コーナー手前で吸い込まれるように内に差し込む。それを見た岩津裕介は、郡司を追うように切り替えて3着。
「いい展開になったと思ったんですけどね。(石原は)あれは叩けないですね。ほぼ全開だったと思う。それで脇本君も遅れて(3番手の)あの位置でした。ただ、(最終)ホームで行こうとしてやめて、2回目に行こうとした時に郡司君に上がられた。それで(石原は)迷っていましたね」
「前を取ってもらいましたし、突っ張りたかったんですけどね。脇本さんが見えるのが遅くてダッシュで負けました。豊橋(全日本選抜)の時もこういう感じだった。普通には押さえに来ないなって思っていたんですけど。今回は対策できなかったです。ちょっとまずいなとは思ったんですけど、焦っていくよりも自分のタイミングで行った方がいいかなって思った。思ったよりも出は良かった。もうワンテンポ早く行ければ、佐藤さんも大矢さんに入られなかったと思うので、そこは反省ですね。いい感じで乗れているので崩さないように」
最終バック付近で自力に転じた郡司浩平だったが、新山を脅かすまでには至らずの2着。
「青野君がドンピシャのタイミングで行ってくれました。あとは石原君と脇本さんの位置を確認したら(真後ろに入ったのが)石原君だった。(最終)ホーム前の4コーナーで来ると思ったんですけどね。来なかったので合わせて出ていくぞっていう素振りを見せた。ちょっとあれ(新山)は止められないですね。青野君も2周からいいペースで行ってくれましたし、メンバー的にもスピードを落とせなかったと思う。いいレースをしてくれました。ちょっとアップの時点で重かったので、ケアだったり、体の使い方だったり修正したい」
郡司のアクションで、石原は最終2コーナー手前で吸い込まれるように内に差し込む。それを見た岩津裕介は、郡司を追うように切り替えて3着。
「いい展開になったと思ったんですけどね。(石原は)あれは叩けないですね。ほぼ全開だったと思う。それで脇本君も遅れて(3番手の)あの位置でした。ただ、(最終)ホームで行こうとしてやめて、2回目に行こうとした時に郡司君に上がられた。それで(石原は)迷っていましたね」
<12R>

寺崎浩平選手
前受けから伊藤颯馬も踏み上げるが、赤板手前で野口裕史が先頭に出る。千葉勢を追いかけた犬伏湧也は、3番手外併走から再スパート。打鐘3コーナーで野口を叩いた犬伏がそのまま駆ける。大川龍二は伊藤にさばかれ、犬伏、松浦悠士の後ろは岩本俊介(イン)と伊藤の併走で最終周回。野口、大川が後退して、寺崎浩平(写真)は6番手から空いた車間を詰める。1センター過ぎにまくった伊藤を松浦が止めて、さらに番手から出る。しかしながら、2コーナーからその上をまくった寺崎が一気。松浦をあっさりとらえた寺崎が、古性優作を退けて1着。
「できれば野口さんの3番手、先行したラインの3番手と思っていた。けど、うまく(伊藤)颯馬に突っ張られたというか、ペースが良すぎた。前が踏み上がっているのが見えたんで、詰まったら行こうと。踏み出しもいいし、(最終)バックくらいではイケるなって。ゴールまで逆算して踏めました。ただ、(古性に)ギリギリまで来られているし、もっと振り切りたかった。(新車は)感じがいいし、いままでよりいいです」
近畿の練習仲間でもある寺崎の成長を肌で感じとった古性優作だが、自身の2着には当然ながら満足することはない。
「(寺崎は)練習でやってきたことを出せているように見えたし、強かったですね。展開的には結構ヤバいなっていうのがあったけど、寺崎の強さを知っているんで信頼して付いていた。(寺崎は)岸和田で最初に練習し始めたころとは別人ですね。ペダリングが変わっている。いまの乗り方なら、ヨコもできるようになるんじゃないかなと。自分はローラーでまた新しい乗り方をやってみて悪くない感じがした。(2日目以降に向けて)煮詰めて、フォームとかを確認しながらやりたい」
流れが向いた近畿勢のワンツー。松浦悠士は、次回の犬伏との連係を見据えてこう振り返る。
「こうなったら苦しくなるっていう展開だったので、やっぱり苦しくなりましたね。颯馬君が来れるってことは、寺崎君も脚をためてくるんで間に合わないなって(自分が)前に踏む形になった。せっかくこういう大会なので、もっと犬伏君とうまくレースをしたかった。自分の状態はいいと思います」
「できれば野口さんの3番手、先行したラインの3番手と思っていた。けど、うまく(伊藤)颯馬に突っ張られたというか、ペースが良すぎた。前が踏み上がっているのが見えたんで、詰まったら行こうと。踏み出しもいいし、(最終)バックくらいではイケるなって。ゴールまで逆算して踏めました。ただ、(古性に)ギリギリまで来られているし、もっと振り切りたかった。(新車は)感じがいいし、いままでよりいいです」
近畿の練習仲間でもある寺崎の成長を肌で感じとった古性優作だが、自身の2着には当然ながら満足することはない。
「(寺崎は)練習でやってきたことを出せているように見えたし、強かったですね。展開的には結構ヤバいなっていうのがあったけど、寺崎の強さを知っているんで信頼して付いていた。(寺崎は)岸和田で最初に練習し始めたころとは別人ですね。ペダリングが変わっている。いまの乗り方なら、ヨコもできるようになるんじゃないかなと。自分はローラーでまた新しい乗り方をやってみて悪くない感じがした。(2日目以降に向けて)煮詰めて、フォームとかを確認しながらやりたい」
流れが向いた近畿勢のワンツー。松浦悠士は、次回の犬伏との連係を見据えてこう振り返る。
「こうなったら苦しくなるっていう展開だったので、やっぱり苦しくなりましたね。颯馬君が来れるってことは、寺崎君も脚をためてくるんで間に合わないなって(自分が)前に踏む形になった。せっかくこういう大会なので、もっと犬伏君とうまくレースをしたかった。自分の状態はいいと思います」