『第10回ウィナーズカップ(GII)レポート』 初日編

配信日:3月19日

 防府競輪場を舞台に「第10回ウィナーズカップ(GII)」が、3月19日にスタートした。初日のメイン、特選では吉田拓矢、眞杉匠、嘉永泰斗のS級S班の3人が白星発進。地元の清水裕友は5着で二次予選回りとなった。また、一次予選では、桑原大志が2着で二次予選に進出した。3月20日の2日目には、初日特選を勝ち上がった9選手による「毘沙門天賞」が行われる。準決をかけた二次予選でも、見ごたえのバトルが展開される。
 ウィナーズカップ開催中の毎日、ウェルカムプレゼントとして、地元選手が「お菓子詰め合わせ」と「ホープ君せんべい」を先着でプレゼント。レジェンド予想会・トークショー、餅まき、オリジナルグッズの販売などの地元選手会ブース、VR競輪4D体験マシン・ふとももライドなどが予定されています。また、3月20日のシリーズ2日目には、「どぶろっく」のお笑いショー、「仮面ライダーゼッツ」ショー、「名輪会」トークショー、競輪ビンゴなども行われます。防府競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

第10回ウィナーズカップ開会式
第10回ウィナーズカップ開会式
敢闘宣言をする清水裕友選手
敢闘宣言をする清水裕友選手

<1R>

渡部幸訓選手
渡部幸訓選手
 坂井洋、真鍋智寛も出るが、山崎歩夢がスタートを制して、山崎ラインが前団に構える。8番手の真鍋が上昇するが、誘導との車間を空けていた山崎が踏み上げて突っ張る。浮いた真鍋が、後方まで下げて赤板。吉田有希が4番手を確保するが、単騎の松村友和が7番手からインを押し上げる。打鐘で坂井と併走になった松村がさばくが、今度は金子幸央が内を追い上げる。吉田後位がもつれて、そのまま先行態勢の山崎のペースで最終周回。逃げる山崎の掛かりが良く、吉田はバックでも仕掛けられない。番手で絶好の渡部幸訓(写真)が、ゴール前できっちりと差し切った。
 「(昨年8月の)オールスターで(山崎)歩夢と連係して、その時は差せずのワンツーだった。前回の分もあって、走り慣れてペースもわかっていたので1着が取れました。初手の並びで展開も想像できました。歩夢の掛かりも良かった。バンクが重いのもあってか、別線も仕掛けをちゅうちょしたのかなと思います。まくりが来たら止める余裕はありました。歩夢との車間を保ちつつ、ラインで決められるようにと思っていました。今日(初日)に関しては、レース勘もすんなりの展開だったので大丈夫でした」
 別線を完封して、ラインでの上位独占をメイク。前受けから突っ張った山崎歩夢が、2着に粘り込んだ。
 「前が取れたら突っ張ろうと思っていました。ラインで決まって良かったです。切りにくるなら、真鍋さんだと思っていたので、(吉田と)併走してくれたらと思って、あまり踏み過ぎずに突っ張った。ビッグ開催なのでしっかりと準備してきました。(一次予選を)突破できて良かったです。掛かりも悪くなかった」

<2R>

成田和也選手
成田和也選手
 青板バック過ぎに佐々木豪が切りに出るが、前受けの阿部英斗も踏み込んで突っ張る。両ラインが重なり、そこを赤板で小原佑太が叩いて先頭に立つ。佐々木を突っ張った阿部が3番手に飛び付くが車間が空いて、巻き返した松崎広太は打鐘手前で3番手に入る。しかしながら、阿部も盛り返して3番手を松崎と併走。松崎が最終ホーム手前から仕掛ける。成田和也(写真)が松崎をブロック。雨谷一樹は連結を外して、佐々木も反撃に出るが中団まで。3コーナーで成田が再び松崎をけん制して、3番手にいた阿部が成田の内を突くがコースがない。番手の成田が、直線で抜け出した。
 「(小原は)前よりも後ろの方がいいとのことだったし、しっかりすかさず叩いて自分たちのペースになった。いい先行だったと思います。最終バックで小原がキツくなったところで阿部が来たが、けん制して対処できた。(小原と)ワンツーだったら良かったけど、3着に残ってくれたのでなんとか良かった。小原はダッシュがすごくて、付け切るまでは不安はあるけど、今日(初日)はしっかり走れた」
 目標の阿部が内を進出すると、山田英明は佐々木を外に張りながら最終4コーナーで外に持ち出して追い込んだ。
 「(周回中は)前からのイメージはなかったけど、後ろになるよりは前の方が良かった。そうなったら前々に行ける阿部の強みを生かせるし、僕にとってもチャンスがあるので助かった。(阿部とは初連係)トリッキーな動きも多いけど、そのなかで自力を出そうという気持ちもわかっている。とにかく自分は連係を外さないようにと。思ったより車が出たし、最近のなかでは良かった」

<3R>

菊池岳仁選手
菊池岳仁選手
 青板2センター過ぎに大川剛が、菊池岳仁(写真)を押さえて出る。さらに赤板2コーナー手前で松岡辰泰が切って、6番手になった菊池がスパート。打鐘4コーナー過ぎに菊池が主導権を奪い、鈴木玄人の追走。関東勢を追っていた山田諒が3番手に続いて、松岡は5番手でいっぱい。2センターで山田が、外に持ち出して追い込む。山田をけん制した鈴木も直線で詰めるが、菊池が逃げ切った。
 「細切れ戦だったし、取れた位置からで主導権を取ったら出せないようにと思っていた。道中ミスが何回かあったけど、押し切れているんで、(状態は)そんなに悪くないかなと。ただ、内に差しちゃって、しょうもないミスをしている。(別線が)自分を待ってくれている感じだったから良かったけど。それをごまかせているくらい、(体の状態は)いいと思います」
 好位から差し脚を伸ばした山田諒は、ラインの岡本総と勝ち上がったものの自ちょう気味に振り返る。
 「正直、すごい消極的なレースだった。(菊池の)ヤル気の姿を見て、(自分で)行くのをやめました。結果、(菊池が)行ってくれて、(菊池ラインに)付いていけて、まくりにいけた。でも、あれでは上位では通用しない。今日(初日)は、着を取りにいった感じになりました。(状態的には)花粉症でノドがやられているけど、今日は少しマシです」

<4R>

佐々木悠葵選手
佐々木悠葵選手
 青板バック過ぎに前受けの佐々木悠葵(写真)が突っ張る素振りをみせたものの、後ろ攻めの板垣昴が制して前に出る。すると、赤板ホーム手前から中釜章成が踏み込んで先頭を奪う。6番手に引いた佐々木は、1センター過ぎに反撃を開始。打鐘付近で中釜を叩いて主導権を握る。3番手は引いた中釜章成と関東勢の動きを追って上昇した太田竜馬で併走となるが、太田は1コーナーで大きく膨らんで後退。今度は太田から切り替えた久米康平と中釜が3番手で併走のまま決着がつかずに4コーナーを迎える。佐々木は、番手絶好で迎えた鈴木竜士を振り切って逃げ切り勝ちを収めた。
 「細切れ戦だったので、もう流れでって感じでした。(青板バック過ぎに)一回、突っ張ったことで、みんなのリズムが崩れて、(自分に)いいタイミングがきました。(板垣が押さえたあとの)あそこで太田さんがくると思っていたけど引いたので、車間を空けて仕掛けることができて良かったです。ペースを落とさない練習をしてきたので、残れて良かったです。残り2周半のところで脚を使っての逃げ切りなので、(状態は)良いと思います。(防府はホームバンクの)前橋に似ているかなと思います。癖がなくていいですね。今開催前に乗り方を思い出せて、(自転車が)流れるので良いと思います。脚にこない乗り方で、すごい良い感じなので長い距離をいけている」
 佐々木マークの鈴木竜士が2着。関東コンビでのワンツーが決まった。
 「スタートで前の方を取って、あとは佐々木君に任せていました。(佐々木は)緩んだら行く感じだった。出切ってからのスピードが良くて、タレてこなかった。(自分が)仕事ができるペースで駆けてくれたので、冷静に対処できました。でも、33バンクが久しぶりだったので、ゴール線までの距離を見誤ってしまった。佐々木君は強い先行でしたね」

<5R>

東口善朋選手
東口善朋選手
 青板バック過ぎから篠田幸希と梶原海斗で踏み合うも、前受けの梶原が突っ張り切る。櫻井祐太郎が赤板過ぎに飛び出して先頭に立つが、中団の外にいた谷和也が2コーナーから襲い掛かる。カマシで主導権を奪った谷に東口善朋(写真)が追走して、3番手以下を離す。3番手の櫻井は前との車間が詰まらない。5番手の篠田がまくりを打つと、菅田壱道も最終バックから前に踏むが近畿勢には遠い。番手の東口が谷を交わして、久しぶりの勝ち星を挙げた。
 「ほかのラインがモガき合ったことで、谷も行きやすい展開になっていいスピードで行ってくれた。最終ホームで(谷が)スピードを乗せ切っていたので、これなら(別線に)来られることはないなと。いい掛かりで交わせるかわからなかった。最近、なかなか交わすことができていなかったので、1着が取れたのは良かった」
 3度目のGIIになる谷和也は、ライン決着でビッグ初連対を果たした。
 「今日(初日)は自分の持ち味を出して、力を出し切ろうと思っていた。スタートけん制があって、あのままだったら後ろ攻めになってしまうので、前に追い上げた。(他のラインが動き出して)ハイピッチになって、自分が仕掛けやすい展開になってくれて良かった。今日、逃げ残れたのは、かなり風の影響もあったと思う。このコンディションじゃなかったら厳しかったかもしれないが、うまく追い風でスピードを乗せれたのが良かった」

<6R>

西田優大選手
西田優大選手
 石塚輪太郎が青板3コーナーで出て、そこを和田真久留が踏み込む。石塚もペースを上げるが、和田真が赤板2コーナー手前で押さえる。5番手になった西田優大(写真)は、車間を詰める勢いで仕掛ける。石塚も合わせて動いて、打鐘3コーナーで和田真を叩く。石塚との踏み合いを制した西田が、最終ホーム手前で主導権。桑原大志まで出切るが、渡部哲男は村田雅一にさばかれる。切り替えた村田、和田健太郎も直線で迫るが、西田が桑原を退けて押し切った。
 「(桑原とのワンツーに)ホッとしています。なんとか安心しています。(組み立ては)基本的には(別線が)切って、切って、流れのなかで先行ができればなって。周りのラインが脚を使ってくれた分、出は悪くなかった。ただ、あれで(別線が)合わせにきていたらどうかなと。1着が取れているんで、(状態は)いいと思います」
 地元の桑原大志は、西田に体を併せてゴール。結果は、8分の1輪及ばずの2着だった。
 「(地元のビッグで勝ち上がれて)素直にうれしいです。(西田に付いていて)気持ち的に僕に余裕がないっていうのがありました。(状態としては)一番苦しかった時期を考えると(現状は)大丈夫かなって思います」

<7R>

東矢圭吾選手
東矢圭吾選手
 青板バックで後ろ攻めの山口多聞が、中団の東矢圭吾(写真)にフタをして、赤板ホームを目がけて仕掛ける。しかし、前受けの松井宏佑が山口を突っ張る。山口は外併走でこらえるも、打鐘2センター手前で後退。寺沼拓摩は4番手に降りるも、東矢がさばいて取り切る。すると東矢は最終2コーナーからまくり、番手から抜け出す松谷秀幸を4分の1輪差で交わし、昨年に引き続き、白星スタートを切った。
 「(昨年に引き続き一次予選1着で大会との)相性はいいのかなと。山口君が切ったところを切りに行こうと思っていたんですけど、山口君が松井さんにフタをするのも驚きましたし、松井さんが突っ張るのも驚きました。迷いが出てしまって、引くのも遅れました。もうワンテンポ早く仕掛けられたら良かった。ラインで決められず、残念です。余裕はなかったですけど、行けるところまで仕掛けようと。(自転車の)出が悪いと思うので、少しセッティングをいじりたい」
 松井の先行に乗った松谷秀幸が2着。直前は2場所連続で落車に見舞われたが、東矢には行かれたものの、番手の仕事をしっかりとこなした。
 「(ここまで)3カ月で3回落車しているので、(状態は)わからない感じなんですけど、できるだけこの体で頑張ろうと。(初手で)前を取って、別線がもがきあったところで宏佑が行くんだろうなと思ったけど、山口君も切りにくるのが甘かったし、宏佑もスイッチが入ったんでしょうね。(突っ張ったら)東矢君がサラ脚で中団だぞとは思ったんですけどね。星野君が後ろにいるのがわかったので、(内も)空けられないなと。3コーナーの一番嫌なところで東矢君がきた。バンクが重いと聞いていたし、宏佑は重いなりに2車で行ってくれたので(残せず)申し訳なかったです」

<8R>

浅井康太選手
浅井康太選手
 森田一郎が誘導を残したまま下げて、青板バックで河端朋之が誘導を追いかける。順番通り、中国勢を追いかけた栗山和樹が先頭に立ち、赤板を迎える。中部3車に単騎の伊藤颯馬が続くが、4番手は河端と伊藤の併走。その上を森田が2コーナー手前から仕掛けるが、栗山もペースを上げて逃げる。森田は番手までで、浅井康太(写真)の再三にわたるブロックで不発。最終2コーナーで小林泰正が自力に転じ、3コーナー過ぎから浅井は前に踏む。浅井が上田国広を連れ込んで勝ち切った。
 「(栗山が)しっかり行き切ってくれたおかげですね。展開上は(残り2周で)切ったところで森田君が来るかなと思っていたけど、突っ張り切る形になった。小林(泰正)君が見えたのでタテに踏んだけど、ちょっと早めになってしまったかなと。展開が自分に向いてくれた。栗山君の気持ちがすごい入っていた。(落車明けでまだ)痛みはあるが、しっかり自分と向き合ってやっていきたい」
 三重ワンツーで2着に流れ込んだ上田国広は、こう振り返る。
 「(ビッグで初めて二次予選進出)これ以上ないです。付いていて、自分はいっぱい、いっぱいでした。(小林)泰正が来たタイミングがもっていきにくいタイミングだったので、浅井も(踏むタイミングが)難しかったかもしれません。外の動きも見にくかったと思う。ラインあっての自分なので、本当にラインに感謝です」

<9R>

簗田一輝選手
簗田一輝選手
 赤板手前で山崎賢人が、橋本壮史を押さえて出る。橋本が4番手に下げて、7番手になった塩島嵩一朗は2コーナー手前から反撃に出る。山崎も踏み上げるが、塩島が叩き切る。近藤保が付け切れず、最終1コーナーで山崎が3番手に収まる。7番手に置かれた橋本は、2コーナーまくりも不発。3番手の山崎が詰める勢いで追い込むが、塩島の番手の簗田一輝(写真)も引きつけて追い込む。長崎の2人に踏み勝った簗田が1着。
 「久しぶりのレースだったので、多少、不安はあった。感覚的には若干、重いかなっていうのがあります。でも、1着が取れているので、自分が思っているよりいいのかなっていうのはありますね。山崎さんが先行態勢に入っているところを(塩島は)カマせているので強かった」
 2着の決まり手はマーク。結果的には、3番手から前の簗田をとらえ切れなかった山崎賢人が、自身の走りをこうジャッジする。
 「(スタートが)出遅れて、(周回中は)中団からになりました。(3番手に入ってから)すぐに行けたら良かったけど、イマイチですね。(感触は)良くはないです。(セッティングをどうするのかは)これからローラーに乗って考えます」

<10R>

吉田拓矢選手
吉田拓矢選手
 南関コンビが前受け。菅原大也が青板3コーナーで踏み込んで、吉田拓矢(写真)を出させない。3番手にいた寺崎浩平は引いて態勢を整える。空いたスペースに吉田が収まり、4コーナーから7番手の石原颯が仕掛ける。塚本大樹は付け切れず、先行策に出た石原に清水裕友で3番手を大きく離す。菅原は車間が詰まらず、打鐘4コーナーで6番手の吉田が、反撃に出る。抜群の加速で吉田は、最終2コーナーで清水を乗り越えて先頭に立つ。吉田を目標に寺崎もまくるが、吉田の完勝。
 「スタートは出遅れました。でも、石原君ラインの後ろから組み立てようと思っていたので想定はしていました。菅原さんと踏み合うと寺崎さんと石原君の展開になると思ったので、冷静に3番手に入りました。菅原さんが遅れていた。それで仕掛けないと、石原君と清水さんで決まってしまうと思ったので仕掛けました。(石原ラインを)乗り越えるまでは良かったけど、そこからが良くなかった」
 最終ホームでは8番手に置かれた寺崎浩平は、まくりで2着になんとか届いた。
 「石原君が後ろ中団からスタートすると思っていなくて、嫌な並びになったので難しかったですね。すかさず仕掛けていれば面白かったかなと思うんですけど、行けていないのが良くない。(石原の)ピッチがすごくて、体も良くなくてどこに座っているのかわからない感じでした。思った乗り方ができていない。めちゃくちゃ悪い。最近のなかでは一番悪いですね。乗り方もセッティングも、全部、良くなかったです」
 最終3コーナー過ぎに清水とからんだ佐藤友和は、寺崎に交わされるも3着に踏ん張った。
 「(吉田は)さすがのスピードでしたね。余裕があったら、清水君とバッティングしていないと思う。余裕がないから清水君に見つかった感じですね。吉田君にスピードをもらったから良かったけど、脚力的に土俵が違うなと感じました」

<11R>

眞杉匠選手
眞杉匠選手
 4番手で併走の町田太我と脇本雄太がもつれたまま、青板バックを迎える。町田は外併走から、赤板手前で踏み込む。町田が2コーナー手前で先頭に立ち、岩津裕介が続くも川口雄太は遅れる。眞杉匠(写真)が3番手に飛び付いて、5番手で川口と山下渡が併走になり打鐘。前とは大きく車間が空いた脇本雄太が7番手。詰めながら脇本が、最終ホーム手前から仕掛ける。が、眞杉も2コーナー手前からスピード良くまくる。脇本にいつものスピードがなく、眞杉が逃げる町田を仕留めた。
 「(周回中の)理想は中団だったんですけど、前を取らされちゃった感じですかね。(町田が脇本にフタをして)併走したところで(町田は)相当踏んでくると思った。それでいいところにハマりました。仕掛けた時の出は悪かったです。体と自転車がマッチしていない感じで、力が(自転車に)伝わってないなと」
 眞杉のまくりに食らいついた芦澤大輔は、1輪差に詰め寄っての2着。
 「(打鐘で眞杉が3番手を確保して)33バンクですし、前々に走ってくれる眞杉君の援護ができればと。(自分は)付いていくのに集中していました。前走から感触は(いい方向に)変わってきているので、このままの調子で頑張りたい」
 脇本雄太は、前の2人に遅れること1車身半。なんとか後続にのみ込まれることはなかった。
 「(町田は)まさか僕のところで止まってくるとは思っていなかった。想定外でしたけど、引くに引けなかった。(仕掛けて)行きたいタイミングがすべて行けなかった。その分、余計な気もつかって消耗した感じですね。自分のタイミングで仕掛けられなかったので、伸びる感じもなかった。(ヒジの状態は)痛み出しているので、まずは痛みを抜くところからです。今節を乗り切れるよう頑張るしかない」

<12R>

嘉永泰斗選手
嘉永泰斗選手
 前受けの深谷知広は、青板3コーナー過ぎに青柳靖起を送り出す。九州勢に単騎の伊藤信が続いて、赤板手前から今度は阿部拓真が仕掛ける。青柳もペースを上げて、阿部は1センター過ぎから嘉永泰斗(写真)の内を突いて番手に押し上げるが、嘉永が番手を守る。打鐘過ぎに阿部は3番手に入り、新田祐大。打鐘手前から踏み込んでいた深谷が、好スピードで前団に襲い掛かる。深谷は、最終ホームで主導権を奪取。南関3車が出切り、追いかけた単騎の山口拳矢だったがあおりもあって、4番手には嘉永が切り替える。バック過ぎからまくった嘉永が、深谷、郡司浩平との横一線のゴール勝負を制した。
 「あの辺は後ろを確認してなくて、(阿部が入ってきて)気づいたら横に来られていた。それでなんとか耐えたなと。(打鐘手前で仕掛けた深谷は)たぶんここで来るだろうなってところで深谷さんが来た。(南関勢には)3車で出られると思ったのでスイッチした。(今回から使っている新車の感覚は)悪くないと思います。あとはシューズが少し気になるので、どうするか悩んでいるところです。(体の状態は)1着にこられているし、動き自体は悪くないのかなと思います」
 絶好の展開だっただけに郡司浩平は、嘉永のまくりに屈して反省まじりに振り返る。
 「アベタク(阿部)が行ったところで(別線が)踏み合いになった。落ち着いたところでしっかり(深谷が)仕掛けた。自分のなかでもここだっていうところで行ってくれたので、付きやすかったです。3人で出切って、決まった感覚があった。けど、嘉永のまくり方がうまかった。もう少し引きつけられれば、僕も体を合わせられたんですけど。合わせられず、なおかつ踏み負けてる。本当なら1着を取らなければいけない展開だった。(2日目の毘沙門天賞に)2人乗れたとはいえ、気持ちいい勝ち上がり方ではなかった」
 抜群のタイミングで仕掛けた深谷知広が、青柳を叩いて先行策。最終バックからの半周に、自身は課題をあげる。
 「(青板バックでは)突っ張りも考えてたんですけど、ちょっと重かったので自信をもって踏めなかった。(仕掛けは)あそこ(打鐘手前)しかなかったと思いますし、そこをいけたというのはプラスかなと。(脚の感触は最終)バックまでは最近のなかではいい方だと思うけど、バックからがもうひと声ないなという感じですね。自転車と体のマッチングが、前半はいつもより良くて、後半はいつもより悪い感じですね」