『第21回読売新聞社杯全日本選抜競輪【GI】レポート』 3日目編
 
配信日:12月5日

■私的明日の展望

9R

伏見俊昭-齋藤登志信-渡邉晴智
荒井崇博-小野俊之-西川親幸
手島慶介-稲村成浩-豊田知之

伏見、荒井の先手争いか。
私は、先行は伏見、そして荒井、手島の捲りあいと読みたい。
なので、荒井ラインで決まりそう。

10R

武田豊樹-神山雄一郎-横田努
吉田敏洋-山口富生-島野浩司
岡部芳幸-大塚健一郎-池尻浩一

強引に行きそうなのが吉田。武田を相手に一発行くだろう。グランプリを決めた武田はうまく中団から抜け出て一着か。グランプリを想定するなら、神山が抜きにくるかも。
私は、神山から行きたい。ここは抜いておかないとグランプリが辛くなるだろう。

決勝

海老根恵太-村本大輔-小橋正義
金子貴志-山口幸二-合志正臣
小嶋敬二-加藤慎平-前田拓也

とても難しいレースとなった。ただ、海老根の先行はないと思う。
小嶋か、金子か、叩き合いは無いと思うが…。
私は金子の先行と思う。中団から捲るのが小嶋か海老根。出来から見ると小嶋が断然いいが、今日の先行で疲れが残っているかもしれない。
私は、金子が逃げ切って優勝と考える。そろそろ取ってもという雰囲気が漂っているような感じが検車場で感じられたから。


※並びは当日の日刊紙・専門紙・練習走行でご確認下さい。
※展望はあくまで想定であり、実際の並びとは異なる場合があります。



若生武則の 『第21回読売新聞社杯全日本選抜競輪【GI】レポート』 3日目編



今日は本当に寒い一日となりました。バンク内で写真撮影をしている手がかじかみ、シャッターを押すのが辛い一日でした。
しかし、レースは熱かったですよ。燃えてます!
準決勝3個レースは、GIタイトル獲得、グランプリ出場をかけ、大激突!
そして、
やはりドラマは生まれました。小野俊之選手が消え、武田豊樹選手が当確、岡部芳幸選手、合志正臣選手、金子貴志選手が明日の決勝次第でグランプリ出場が決まります。
当然、決勝メンバーの村本大輔選手、小嶋敬二選手以外がタイトルを取るとまた、そこでドラマが生まれます。
こんにちは、KEIRINマガジンの若生です。


競輪はドラマです!
人間が織り成すドラマです。そのドラマの完結4分前を見に、是非、岸和田競輪場、もしくはお近くの競輪場、電話投票で参加してください!貴方も感動の渦に入り込みましょう!

悲喜劇

武田選手は、自力でグランプリを決めることが出来ず、相手の結果待ちの状況に。10レースの兵藤一也選手、11レースの岡部選手、12レースの小野選手が着外になり、決勝に乗らなければグランプリ出場が決定する今日。結果、すべて他力でクリアし、ほっとした表情を見せた武田。しかし、その気持ちは複雑で、自分の力でグランプリを決めたかったようだった。
神山雄一郎選手、後閑信一選手は何といっていましたかの問いに「二人とも良かったな!」って言ってくれましたと、メッセージを残しました。
さわやかですね。
(グランプリ出場決定の武田) (決勝を外し、グランプリの道も外した小野)

 
決勝コメント
中部勢がまたまた4人、近畿の前田も入れると5人、決勝に進んだ中部勢は、並びをどのようにするかで相談。ちょっと時間がかかっていました。(写真:並びを相談する中部勢)

場内
岸和田BBスタジオが母屋を本当のステージに改造され、端に追いやられてしまってました。
(写真:母屋から追い出された?岸和田BBスタジオ)
 


準決勝10レースダイジェスト
 
(10R打鐘) (10R最終ホーム)
(10R最終バック) ゴール!!
周回は金子、山口、小倉、合志、手島、兵藤、伏見、佐藤、小橋。
赤板前に伏見が上昇。打鐘前に金子を押さえ込もうとしたが、出来ず、最終ホーム金子が突っ張って先行、番手に伏見がはまるとすかさず手島が番手に追い上げる。そのまま並走で、後ろはもつれ、最終バック9番手の小橋が突っ込み1着。2着は逃げ残った金子、3着に合志。

準決勝11レースダイジェスト
 
(11R打鐘) (11R最終ホーム)
(11R最終バック) ゴール!!
周回は、市田、前田、海老根、村本、神山、後閑、阿部、齋藤、岡部。
打鐘で、齋藤が上昇。最終ホーム前に海老根の前に齋藤が入り、海老根が5番手に。先行は市田。
最終1センターでは海老根がまくって出て最終バック過ぎに捲りきる。市田番手の前田は村本の後ろに切り替えた。
そのまま海老根が押し切り1着ゴール。2着村本、3着前田。

準決勝12レースダイジェスト
 
(12R打鐘) (12R最終ホーム)
(12R最終バック) ゴール!!
小嶋、加藤、山口、三宅、豊田、小野、大塚、山崎、有坂で周回。
赤板前で山崎が上昇。それに続いたのが三宅。打鐘では、三宅が山崎を抜いて先頭に出て、先行。だが、すかさず引いて巻き返した小嶋が三宅と先行争いに。しかし最終1センターで主導権を取りきった小嶋がそのままゴール前勝負に持ち込み、番手の加藤が1着。2着山口、3着小嶋。


→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■ダッグアウトから

<2R>
  捲る丸山啓一を交わして1着の望月永悟
「(風は)後ろについていたから、でも前が小さいですからね(笑)。最終日まで残れてよかったです。初日に失敗したのが痛かったです。(初日に)クランクが硬かったんで変えたら、こっちの方がよかったですね」


<4R>
  直線追い込み1着の藤原憲征
「(風が)きついですね。ついていくだけできつかったですよ」
先行する石毛克幸の番手だった鈴木誠は「藤原が後ろにいたから、気になっちゃいましたね」


<5R>
  捲って1着の渡部哲男
「(先行する)山田裕仁さんについていければ一番よかったんですけどね。きつかった」


<6R>
  直線伸びて1着の金田健一郎
「やばい、千切れるかと思いましたよ(笑)。僕が行った時に隣に澤ちゃん(澤田義和)がいて、澤ちゃんの隣にガンガンってなったから、やばいな審議対象は僕かなって思ったんですけど、失格じゃなくってよかったです」


<7R>
  逃げ切り1着の吉田敏洋
「バンクがすごく重かった!今日は2分戦だし相手(佐々木則幸)が来なかったらそのまま先行しようと思ってました。もし、逆の立場なら向こうもそうしてきただろうでしょうから。それに(渡邉)晴智さんも後ろについてくれたし、僕も点数をこれ以上落とせませんからね。まだ調子の波があるので、まだまだ力不足ですが、練習でも長い距離のれていますから、これからですね」


<8R>
  逃げ切って1着の荒井崇博
「一番人気で決まったんでよかった。今日は後半踏みなおせていますしね。僕は重いバンクの方が大好きですね」」


<9R>
  捲って1着の武田豊樹
「バンクに出たら予想以上に風がきびしかったですね。昨日負けたのが大きいですね。でも、これも一つの経験ですしね」


<10R>

  ゴール前伸びて1着の小橋正義
「今までは(1開催で)1日だけ出るか出ないかだったけど、今回は出ていますね。あきらめずやってきた結果が出ましたね。あきらめませんよ!」
3着で勝ち上がった合志正臣は「恵まれました。こんなに風がきつかったのに」
合志のそばにいた荒井崇博は「いいじゃないか、俺なんかこの風の中頑張っても(最終日)特別優秀までしか乗れんのよ!?」
海老根マーク2着の村本大輔は「ライン二車だったけど、レース前に(渡邉)晴智さんとか新田(康仁)さんとかにスタートの位置とか聞いたおかげですね。皆のおかげです」


<11R>

  捲って1着の海老根恵太
「かぶって出し惜しみするよりも、いい位置とってからと思ってました。理想は中団くらいからのカマシ先行だったのですが、でも(齋藤)登志信さんがあんなところから抑えにくると思わなかった。あとは登志信さんや神山(雄一郎)さんより先に仕掛けようと思っていました。調子は悪くないし、昨日何もできなかったから、明日も頑張ります」

市田佳寿浩の先行にのり、地元で勝ち上がった前田拓也
「正直、きびしかったね。今日は市田が頑張ってくれたおかげです。まさかあんな展開になると思わなかった。(きついメンバーだったけど)運も展開もよかったね。(優出できて)本当によかった! 涙は明日にとっておきます(笑)」


<12R>

  小嶋敬二の先行を交わして1着の加藤慎平
「小嶋さんのタイミングは抜群でした。パワーも全然ちがいましたね。(最終)バック過ぎなんか脚をためてられなかったですよ。車間きれなかったしね。明日は小嶋さんの番手に。お世話になっているんで、いつも通りいきます」
山崎芳仁は「一杯でした」
三宅達也は「小野(俊之)さんがついてくれたし、頑張ったんですけど、ダメでした」

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