細切れラインの戦いとなったが、小嶋敬二―合志正臣が前受け。この後ろに海老根恵太―渡辺晴智の南関コンビ。武田豊樹―神山雄一郎―手島慶介、佐藤友和―兵藤一也が後攻めで隊列は落ち着いた。 赤板を過ぎた1コーナーで後方の佐藤が踏み込んで、一気に誘導を交わし先頭に立つ。武田もすかさず仕掛けるが、三番手に入った小嶋のアウトで一呼吸入れる。しかし、武田は外併走の態勢から最終ホーム手前で再発進。佐藤を叩き切って、先手を奪った。武田―神山と出切って、その三番手は佐藤から切り替えた兵藤が神山を追う形になり、手島は武田の踏み出しにやや車間が空いて兵藤後位に割り込む形。そこから手島は再度神山後位に追い上げるが、脚は一杯。直線に入り、海老根のまくりに合わせて二角発進の小嶋が猛然と前団に迫るもアタマまでは届かず。武田を利した神山が兵藤の中割りをギリギリ凌いで先頭でゴール板を駆け抜けた。
最終12Rのスタールビー賞を制したのは神山雄一郎(写真)。盟友・武田豊樹との連係策から直線一気の追い込みを決めた。 「恵まれました。今日はギヤを変えてみたんですが、どっちのギヤでも感じよく踏めているし、問題はないです。自分の体調は引き続きいいと思うし、明日最悪でも3着以内に入って決勝に乗りたい」 まくった小嶋敬二(写真)は3着までが精一杯だった。 「仕掛けたタイミングが悪かったですね。バックで手島(慶介)を見てしまい、1回踏むのを止めてしまったのも痛かった。勝てると思ったのに悔しい」 佐藤友和との主導権争いを制した武田豊樹だが、直線で力尽きてしまった。 「自分のレースはできましたが、着が悪すぎですね。気持ちを切り替えて明日頑張ります」