『第29回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 初日編

配信日:2月9日
 昨日の降雪で大会は中止順延となり、第29回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)が一日遅れで開幕した。選手たちは丸一日の休養充電を経て、再びモチベーションをピークへ高めて再スタート。改めて熱戦の火蓋が切られた。
 なお場内ではたくさんのイベント、ファンサービスで大会を盛り上げます。まずは開催を通して先着1000名様に「高松銘菓&スイーツ」をプレゼント。また、ステージでは「全日本選抜まんでがん!予想会」、「スピードチャンネル予想会」、「スピーチーズライブ」などが予定されております。さらに、2日目の10日(月)はFM香川「ケイリンにい講座」イベント、地元選手会チャリティーオークションが行われます。こちらもどうぞお楽しみに。
開会式で敢闘宣言する香川選手
開会式で敢闘宣言する香川選手
「モンスターエンジン」お笑いライブ
「モンスターエンジン」お笑いライブ
獣電戦隊キョウリュウジャー ショー
獣電戦隊キョウリュウジャー ショー
玉袋筋太郎 トークショー
玉袋筋太郎 トークショー
<1R>
志智俊夫選手
志智俊夫選手
 注目のオープニングレースを制したのは志智俊夫(写真)となった。レースはホームからカマした吉田敏洋に乗っていく絶好の展開から、最後は余裕を持って追い込んだ。
 「初手で前を取れるか分からなかったけど、前か後ろからの作戦だった。出てから後ろに石井(秀治)君が入ったのが分かったんで、後ろからのまくりより、石井君を気にしながらいきました。今日は余裕があったし落ち着いていけました。良いスタートが切れてよかったです」
 中部ラインの3番手に飛び付いた石井秀治が2着に入る。
 「出てからペースに入れたら(吉田に)行かれてしまったけど、3番手が遅れてきたのが分かったんで、そこからと思って。落ち着いていけましたね。でも、朝の1レースで身体が動くか不安だったけど、何とか勝ち上がれてよかったです」
 吉田敏洋が3着に粘り込んで二次予選進出を決めた。
 「ここ2か月の成績を見ての通りの状態だし、今の調子で二次予選に行けたんだから上デキでしょう。色々と考えたけど、年齢的なものを考えればこういうことにも付き合っていかないといけないのかなと思うし、長い時間をかけて戻していくしかないですね」

<2R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
 大方の予想通り、チャレンジャーの小松崎大地が主導権を握る展開に。ジャン前からカマし気味に上昇していくと、牛山貴広(写真)が飛び付いてイン粘りを敢行。最後は牛山が直線で抜け出して勝利した。
 「粘るつもりはなかったけど、押さえてくるのが遅かったし、(小松崎ラインの)後ろが付いてきてたから引けなかったので。予想した展開とは違ったけど、しっかり対処できたのでよかった。何としても初日を突破しないといけないと思ってたんで勝ち上がれてよかった」
 浦川尊明が牛山をマークして2着に入り「ワンツーが決まってよかった」とホッと胸をなで下ろす。
  「(牛山が)引いて柏野(智典)の所で勝負かと思ったんで遅れてしまって。4コーナーで不安になってしまった。今回は疲れがあったけど、昨日一日休みがあったのが大きかったですね」
 中団を確保した柏野智典が3着に入る。
 「脚的には問題ないけど、僕の技術不足でしたね。最後、(後ろの)桑原(大志)さんにコースを作ってあげなきゃいけなかったけど、見ながらコースを踏んでいったんで。思い切っていけばよかったですね」

<3R>
友定祐己選手
友定祐己選手
 松岡健介がホームからカマして主導権。後ろからの反撃が迫り、東口善朋がブロックにいくと他車とからんで落車。後ろでこれを間一髪避けた友定祐己(写真)が追い込んで1着を手にした。
 「菅原(晃)君が先行か中団かと思って付いてたけど、ゴチャゴチャになってしまったんで、遅れないようにと踏んでたら(切り替える形に)。高松は軽いイメージがあるけど、いつもこの時間に走ってないんで今日は重たかったですね。今日はラッキーでした」
 2着には小野俊之が入り、伏兵同士の決着で波乱に。
 「ホームで離れてしまった。付いて行けないとダメだね。セッティングが全然ダメ。出てないんで修正しないと。最後、落車しそうな感じがしたし、コースは見えてたけど今日は運がよかった」
 山賀雅仁が後方から迫って3着。二次予選進出も「いつもお世話になってるのに、中村(浩士)さんに悪いことをしてしまった」と悔やむ。
  「もう少し、自分で動いて形ができるように持っていかないといけなかった」

<4R>
山田英明選手
山田英明選手
 稲毛健太がジャンから主導権を奪う展開となったが、中団を取った山田英明(写真)が落ち着いてまくり追い込んで1着を手にした。
 「今年に入ってから情けないレースばかりだったんで、今日は気持ちを入れ替えて前々と。ホント気持ちだけでした。あそこ(中団)だけは譲れなかった。取り切ってからは慌てずに、落ち着いていけました。とりあえず勝ててよかったですね」
 山田の後方から小埜正義が追い込んで2着に入り、このレースも高配当の結果に。
 「ホームで木暮(安由)君が下りてきたんで仕掛けるタイミングが取れなかった。内にいくしかなかったですね」
 山田と連係した佐々木則幸が3着に入る。
 「今日は山田君のおかげ。あそこで負けたらズルズルと下がっていくだけだったし、頑張って取ってくれたんで。僕は内を締めてるだけだった。もう少し伸びてもよかったけど、特別で久しぶりに勝ち上がれたんでよかった」

<5R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
 このレースは上原龍が先行。中団3番手を上手く取った松岡貴久バックからまくると、番手に入った菊地圭尚(写真)が追い込んで1着を手にした。
 「ホームで一瞬終わったかと思ったけど、そのあとリカバリーできたんでよかった。脚の感じも良かったですね。ただ、いつも通りと思っても肩に力が入ってたかな。でも結果が良かったんで。明日はそうならないように頑張ります」
 まくった松岡貴久は2着で二次予選進出。
 「ここ一年半は成績が悪かったから、このままで終わりたくないとずっと思ってました。調子は納得がいくまでにはなってないけど、確実に上向いているんで。久しぶりにG1で勝ち上がれてよかった」

<6R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
 先行した選手たちが苦しむなか、ベテランの小嶋敬二(写真)が堂々の逃げ切り勝ち。レースはジャン過ぎから叩いて先頭に立つと、最後は柴崎俊光のブロックにも助けられ、まんまと押し切った。
 「今日は先行するつもりはなかったけど、出られては仕方がないんで合わせるつもりで踏んでたんですけどね。とにかく今日はキツかった」
 後方から園田匠が差し脚を発揮して2着に食い込んだ。
 「バックで筒井(敦史)さんにしゃくられたときは焦りました。でも、(吉本)卓仁が前に踏んでくれたし外を踏めたので。車の出は良かった。最後、ハウスしなければ突き抜けてたかも」
 柴崎俊光はブロックで好援護して4着で勝ち上がりを決めた。
 「神山(拓弥)君がへばり付いてた感じだったんで1回持っていかないと。2車なんで後ろからすくわれると思ったんで、そんなに持って行った訳ではなかったんだけど、やっぱり(内を)狙われてましたね」

<7R>
桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
 桐山敬太郎(写真)が節目の200勝を達成した。レースは桐山が後ろ攻めから前を押さえると、巻き返した三谷竜生に飛び付いて番手を奪取。最後は早めに追い込んで勝利した。
 「200勝クリアできてよかったですね。(三谷が押さえにくるのが)遅かったんで、突っ張ろうと思って踏んだけど1車出られてしまったんで。そこからは初日なんで手堅くいきました。(川崎で)落車してから身体の様子を見ながらだったけど、とりあえず今日1着が取れたし、流れを崩さずに勝ち上がれたんでよかった。まずは準決まで、あとひと踏ん張りの所までいきたいですね」
 岩津裕介が8番手から怒涛のまくりで2着に食い込んだ。
 「理想は3、4番手を取りたかったけど、桐山君が前に踏んでいたんで、番手で粘るなり突っ張るなりするかと思ったんで。(三谷ラインに)付いていくよりは、動かずに踏む位置を確保して、タイミングを取った方が良いと思ったんで」
 続いた三宅達也が3着に入り、「もう前後交代だね。良い自力型が育ってきた」と笑顔で話す。

<8R>
濱田浩司選手
濱田浩司選手
 天田裕輝が主導権を握る展開に。中団を取った新田康仁がバックからまくって決着かと思われたが、この後方から濱田浩司(写真)が突き抜けて1着をさらった。
 「(初手で前から2番目を取ったけど)先に動いた方が後方にならないかなと。後から動くとペースを上げられてキツくなるんで。だから先に斬ってから(周りに)動いてもらおうと。地脚な分、最後に伸びましたね。G1の1着は久しぶりなんで嬉しいですね。明日も気持ちを入れて頑張ります」
 新田に乗り、高木隆弘が追い込んで2着に入る。
 「前の金子(真也)が上手くて、前輪を払われるくらいに振ってきたんで新田もキツかったと思うよ。あれでタイミングが狂ったね。俺は踏んでいてスカスカする感じだった」
 新田康仁は3着で勝ち上がりを決めた。
 「(仕掛けを)我慢して我慢してから、後ろから来られないようにと思って踏んだけど、行かれましたね。タイミングも悪かったし車の出も良くなかった。キツかったですね」

<9R>
 人気の山崎芳仁が初戦から脱落する波乱の結末となった。レースは水谷好宏が先行。中団3番手を取った矢口啓一郎のまくりに乗り、宗景祐樹が直線で追い込んで勝利した。
 「矢口(啓一郎)君を残すのが難しかったですけどね。レース自体は信頼してたんで、初手だけ(前を取って)想定してからあとは任せてました。バックで追い付いたけど、ホームで口が空いてしまったのが反省点ですね」
 矢口ラインを追う形から、小川勇介が追い込んで2着に入る。
 「山崎さんの仕掛けに乗っていくのも考えたけど、そうすると荒井(崇博)さんが厳しくなるんで。だから自分で踏んで行かないとと思って、山崎さんを蓋する感じでいきました。落ち着いていけましたね」
 星島太は最悪のバック9番手の状態から4着に入り二次予選進出。
 「これまで岡山が全員勝ち上がってるんで、俺だけこぼれる訳にはいかなかったんで。2センターで前が止まった感じになったから、あとは必死で踏みました」

<10R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 ここからはシリーズをリードする特選組が登場。10レースは川村晃司が村上義弘を連れて主導権を握ったが、この6番手を取った平原康多が力の違いを見せ付けて1着。優秀1番乗りで準決勝を確定させた。
 「(中団を取った佐藤)友和君が上手かったですね。あそこでやり合っても仕方ないんでね。とにかく仕掛けないと2人で共倒れになってしまうんで必死だった。余裕なんてなかったですよ」
 神山雄一郎(写真)はゴール前で詰め寄ったが、惜しくもタイヤ差の2着。
 「平原のスピードの乗りが良かったんで、あとは自分が付いて行けるかだけの展開だった。平原が強かったですね」
 関東ラインに乗って井上昌己が3着に入るも、平原の強さに脱帽の様子。
 「何もしてないし今日は展開に恵まれただけ。神山さんも最後外を踏んでたし、前2人が強かった。僕はダメ。車が伸びないですね」

<11R>
 深谷知広が主導権を握り敵陣を圧倒した。レースは何度か隊列が入れ替わると、ジャン過ぎから深谷が最終的に叩いて主導権。すると別線をクギ付けにし、浅井康太とワンツーを決めた。浅井は「とりあえずワンツーが決まったんでよかった」と、1か月ぶりの実戦を勝利し安堵する。
 「芦澤(大輔)君がどういうレースをしてくるのか気になったけど。脚の感覚は大丈夫ですね。付いている分には感じは良いんで、あとは自力のときにどう出るかですね」
 深谷知広も「久々に力を出し切れた。立川記念以来なんで不安はありましたね」と久々となったレースの感触を確かめる。
 「感覚はまだ良くないんで、走りながら戻していくしかないですね。でも、結果が出てるんで。先行して2着なんでまずは悪くはないと思います。しっかりケアをして調整します」
 芦澤大輔はまくれず4着。
 「自分の欲しい位置は取れたので。そこからは自分の力不足。せめて岡田さんが上がってくれたんでよかった。調子自体は悪くないんで明日また頑張ります」と二次予選から出直しを図る。
 岡田征陽はしぶとく伸びて3着に入る。
 「芦澤君が良い位置を取ってくれたんでね。前回の千葉は調子が良くなかったけど、今回は踏めてます」

<12R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
 最終レースは脇本雄太が思い切って主導権を握る展開に。新田祐大が外併走から迫ると、稲垣裕之(写真)が番手まくりを敢行し1着を手にした。
 「脇本君はまだタレてなかったけど、新田君がすごいスピードで来てたんで。一旦中団で休むかと思ったけど、すぐにきましたね。脇本君も3.92のギアでタイミングを取るかと思ったけど思い切って行ってくれたんで。僕はすごく感じが良いですよ」
 新田祐大は外併走の厳しい状態から価値ある2着。
 「ジャンでみんなワッキー(脇本)待ちの状態だったけど、僕は勝負所で遅れてしまった。止めると風を受けてしまうんで、とにかく一車でも前にと思って踏んだらゴール前で番手に入る展開になりました」
 新田を追う展開から池田勇人が3着となる。
 「今日はああいう展開になると思ってたんで、脚を使ってでも位置を取ろうと思った。新田君が行ってくれたんで助かった。でも、自分だけ届いてしまったし、あの展開では感じは分からないですね」
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