2014年トラック世界選手権 2月25日(火)前検日レポート
 
 
 自転車トラック種目の世界選手権はコロンビアのカリで26日に開幕し、日本からは男子5人、女子4人が出場する。日本チームは25日、会場で最後の調整をした。カリのベロドロームは半屋内方式で、外の天候に運営が左右される上、直線が長くコーナーが短くて深いという特徴があり、各選手ともバンクに慣れることがまず必要だった。
日本は、2010年世界選手権で盛一大がスクラッチで銅メダルを獲得した後、トラック種目でメダルがなく、各選手は出場種目に合わせ仕上がりを確かめた。ケイリンでメダルが期待される渡邉一成は、今回が、世界選10回目の出場。「10回目は節目と考えている。ケイリンは何としても決勝に残る。今はいい状態になってきた」と力強く話した。
 26日の男子チームスプリントに渡邉とともに出場する河端朋之は「時差ぼけもなく体調はいい。全力を出し切る」と意欲的に話し、昨年に続き出場の中川誠一郎も「世界のレベルが上がっている。置いていかれないようにしなければ」と自覚をのぞかせた。ケイリンに出場の脇本雄太は「先行で決勝に勝ち上がりたい」と自信をみせた。
 26日は女子のチームスプリントも行われ、石井貴子、小林優香(ともに日本競輪学校)の世界選初出場コンビが挑戦する。石井は「選手の数も多く、すごくにぎやかな感じ」と目を輝かせ、小林も「練習しているバンクに似ていて走りやすい」と元気いっぱいだった。

バンク走行中の日本チーム

【選手のコメント】

中川誠一郎
「体調はまずまず。1000メートルタイムトライアルは一けたの順位を目指したい」

中川誠一郎選手
渡邉一成
「このバンクは直線が長く、コーナーが短くて深い。クセがある。(日本からの)移動の疲れがあったが、今はいい状態になってきた」

渡邉一成選手
脇本雄太
「ここはワールドカップで決勝に進んだ相性のいいバンク」

脇本雄太選手
河端朋之
「チームスプリントは自分の出来次第だと思う。スプリントは、予選で自己ベストを出さないと本戦は難しい」

河端朋之選手
石井貴子
「全力を出し切ることが大事。小林さんと好記録を狙っていきます」

石井貴子選手
小林優香
「走りやすい。石井さんを信頼して日本記録を破りたい」

小林優香選手


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