2014年トラック世界選手権 2月26日(水)1日目レポート
 
 
 トラック種目の世界選手権は26日、競技を開始。石井貴子、小林優香の日本競輪学校コンビが出場した女子のチームスプリントは35秒584で11チーム中10位だった。(オランダは降格で11位)1走の石井は自己ベストの20秒205だったが、目標にしていた19秒台には届かず「余裕がなかった。本当に(自分は)うまくない。世界との明確な差が分かったのが収穫。すぐ帰国して練習したい」と悔しがった。


スタート前の石井生徒・小林生徒

女子チームスプリントスタート前

 2走の小林は、前の組でフライングが相次いだため、スタートの時に迷いが出たということで「思い切りがなかった。めちゃめちゃ悔しい。これより下はないので、これから上を向いてやる」と反省した。松本監督からは「スタートから半周を磨こう」と声を掛けられた。

 河端朋之、渡邉一成、中川誠一郎(以上JPCA)で臨んだ男子は44秒938で12チーム中11位。半屋内の会場に吹く風に悩まされたようだ。この夜はバックストレートが向かい風。1走の河端は「かなり影響した。条件は同じとはいえ、外国勢とのパワーの差が出た感じ」と話し、2走の渡邉も「クセのあるバンクにこの風で、みんな、うまく調子を出すことができなかった」と振り返った。3走の中川は「2周目のコーナーで詰まった。前のペースに合わせるのは本当に難しい」と苦い表情だった。


スタート前の渡邉選手

男子チームスプリント走行中

 チームスプリントの男子は予選で43秒065のニュージーランドが、世界記録を保持するドイツと決勝で対決。スタートはほぼ互角だったものの第1走者で0秒021差をリードしたドイツが、第2走者でその差を0秒037と広げて第3走者へ。第3走者が逆に0秒045差を付け、逆転でミッチェル、ウェブスター、ドーキンスと繋いだニュージーランドが勝利し、嬉しい世界チャンピオンの座を手にした。第3走者のドーキンスは「昨年がほんのちょっとの差で優勝を逃しちゃったからね・・・この結果は本当に嬉しいよ。将来は是非、日本の競輪を走ってみたいんだ。」と嬉しそうに話した。


男子チームスプリント表彰式

 チームスプリント女子の決勝は、予選で2位中国に0秒366差を付けた、世界記録を保持するドイツが、その中国との対戦。スタートの1周を第1走者・ベルテが18秒585で入り、0秒607差を付けると第2走者のフォーゲルがその差を0秒799に広げ32秒440のタイムで優勝した。男子の4000m団体追い抜きはオーストラリアが決勝でデンマークを下した。


女子チームスプリント表彰式
※左から3人目は、今年4月に来日予定のミリアム・ベルテ選手(ドイツ)
右端は、昨年9月に来日したレベッカ・ジェームス選手(イギリス)

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