2014年トラック世界選手権 3月2日(日)5日目レポート
 
 
 女子ケイリンに前田佳代乃が出場。1回戦、敗者復活戦とも残り2周からの勝負どころで離され、下位に沈んだ。世界選手権においてケイリン種目の出場は今大会が初めてだったが、「レベルが違いすぎる」とお手上げの表情。
 ただ、レース展開が見えてきたようで「こういう経験を積み重ねていくしかない」と希望を見いだすように話した。ケイリンはクリスチナ・フォーゲル(ドイツ)が優勝。


下位に沈んだ前田佳代乃選手


女子ケイリン優勝の
クリスチナ・フォーゲル選手(ドイツ)

 女子オムニアムは後半の3種目が行われ、塚越さくら(鹿屋体育大学)は追い上げならず、88点で最下位の17位に終わった。
 男子スプリントは、圧倒的な強さをみせたフランソワ・ペルビス(フランス)が、1回戦から決勝までの8レースを一つも負けず優勝した。ペルビスは、1000メートルタイムトライアル、ケイリンに続いて3冠を達成。4月に短期登録選手として来日し、一段とすごみを増した姿を日本の競輪ファンの前で披露するに違いない。


男子スプリントで強い
フランソワ・ぺルビス選手(フランス)

スプリント・1000mTT・ケイリンで三冠達成


 日本勢はこの大会、各種目とも不振で、4年連続でメダルが取れなかった。2年後のリオデジャネイロ五輪、6年後の東京五輪を考えると、抜本的な強化方針を立てる必要があるだろう。

【選手コメント】
前田佳代乃「ケイリンはレベルが違いすぎる。でも、以前よりはレース展開が見えてきた。こうした経験を積み重ねていくしかない。自分の力も上がっているが、世界も上がっている。なかなか差が詰まらないというのが今大会の感想だ」
塚越さくら「世界選手権はみんな勝ちにいって、ワールドカップとは走りが違う。レース系の種目は位置取りが下手なので、これから勉強していきたい」

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