2014年トラック世界選手権 3月1日(土)4日目レポート
 
 
 期待された男子スプリントには中川誠一郎と河端朋之が出場した。予選の200メートルタイムトライアルは、9秒702の日本記録を持つ中川が、10秒161の22位で辛くも予選を通過し、河端は10秒302の27位で予選落ちした。
 1回戦の中川は、予選3位のフェルステマン(ドイツ)と対戦。残り1周で逃げ切りに入りゴール前まで粘ったものの最後に差されてしまった。中川は「予選の走りが…。世界は9秒台なので、(9秒台を)コンスタントにだせる力がないと戦えない。しっかりレースをつくれても、最後は負けてしまう」とスピード不足を敗因の一つに挙げた。河端は「タイムがでない。9秒台じゃないと問題外」と、予選落ちにショックを隠せなかった。
 スプリントはかつて日本のお家芸とさえ言われた時期もあったが、2年連続で2回戦に進めない状況になっている。


中川誠一郎選手

河端朋之選手

 初日5位と好位置につけた男子オムニアムの橋本英也(鹿屋体育大学)は、後半の3種目で失速。個人追抜、タイムトライアルといったタイム系の種目がやや苦手のようで「今後は体力アップが課題」という。世界選手権は初出場であったが「参加選手は、一つでも順位を上げようと必死だった。わくわくした」と雰囲気に飲まれることなく堪能できたようだ。
 女子オムニアムに出場した塚越さくら(鹿屋体育大学)は、やや力不足で前半17人中最下位。


塚越さくら選手

 女子ポイントレースはエイミー・キュアー(オーストラリア)、女子スプリントはクリスティーナ・フォーゲル(ドイツ)が優勝した。


エイミー・キュアー選手(写真中央)

クリスティーナ・フォーゲル(写真中央)

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