2011-12 UCIトラック競技ワールド・カップ 第4戦ロンドン大会

配信日:2月21日
2月18日(土)開催2日目 天候:曇り時々雨 気温8度
 2日目を迎えた2011-12シーズンのワールド・カップ最終戦、この日は朝9時から夜は10時までという長丁場。加えてこの会場、プレ・オリンピックということもあって、セキュリティ・チェック等も予行演習、ということで、まあ、会場に到着するまでが面倒くさい。まずは初めにオリンピック・パークを取り囲む柵の中に入るのに入場パスとIDとなるパスポートで名前を照合。その後にセキュリティ・チェックで空港と同様に所持品からPCを取り出して、上着もトレイに入れての所持品のX線検査。そしてセキュリティー・ゲートを通過するとピー、という音がまず鳴るので両手を横に広げての身体検査。それをクリアして荷物を詰め込んだらてくてくと歩いて水泳競技の会場の脇まで歩いて、今度はそこからシャトル・バス。これがまたなかなか来なかったり、発車しなかったりと時間のロスが大きい。入場ゲートからヴェロドロームまでは近くも無いが歩けない距離ではない感じなのだが、何せ公園内の道路が工事中で歩いて行けるようにはなっていない。バスのルートも通れるコースで迂回、という状況でとにかく到着するまでにストレスが溜まるのである。帰りは帰りでシャトル・バス乗り場に人が殺到するので、寒い中これまたストレスを感じながら少しでも早いバスに乗るために列に並ぶか、ただでさえ遅い終了時間の後、しばらく会場で時間をやり過ごすしかないという状況。会場内も規制が多く、通常トラック内にあるプレス・センターもレースが全く見えない部屋にあり、スタンドに設けられたプレス席も限られた状況。トラック内に入るにも制限がかかり、自由に動くことは出来ず、写真の撮影も制限が多い。プレ・イベントで仕方が無いものの不自由な面が非常に多い大会となっている。

 2日目の今日は男子のケイリン、女子のスプリントがメイン種目。まずは男子ケイリン、ここにはナショナル・チームから前回北京で1回戦を突破したものの、3着で決勝戦の2回戦で4着となってしまい、決勝進出を逃した渡邉一成とシクロ・チャンネル・トーキョーで参加している新田祐大が出場。好メンバー揃うここでどのような戦いが出来るのか。
 まずは新田が第2ヒートに登場。ペーサーの後ろに位置して周回を重ねた新田はペーサーの退避後も後ろをけん制。残り2周となるホーム・ストレッチ(HS)で3番手から踏み出したボリショフ(モスコー・トラック・チーム,ロシア)が行くところをこれに合わせて新田も踏み出す。ボリショフが新田の前に入ろうという1コーナーでスプリンター・レーンを走行する新田に外からやや入ってくるような形になり接触を避けるような形となった新田は外に膨らんでしまう。ボリショフ追走のヴァン・ヴェルトホーヴェンがこれを交わしてボリショフの後ろ。新田は3番手となり残り1周。逃げ込みを図るボリショフにバック・ストレッチ(BS)からヴァン・ヴェルトホーヴェンが徐々に進出。直線での争いをわずかに最後にさしたヴァン・ヴェルトホーヴェンが1着。ゴール後これに接触し落車してしまったボリショフ2着で新田はこれに次ぐ3着で敗者復活戦に進むことになった。
 続く第3ヒートには渡邉が登場。3番手で周回となった渡邉、ペーサーの退避を狙って6番手からプエルタ・ザパタ(コロンビア)が上がり、ペーサーの後ろから先頭に立つコーゾフ(ロシア)が並走状態でここでペースが上がる。皆前々へと行くところやや立ち遅れ加減となった渡邉は6番手となるがスピードが乗った残り2周となるHSから前を覗い、BSで一気に先頭に上がる。スピードを緩めずにもやや流し加減で先頭を行く渡邉の後ろはやや切れて、2車身差で残り1周。後ろはコーゾフ、そしてジセイン(トリニダード・トバゴ)となった最終BSで渡邉は更に踏み込む。1車身の差は縮まらず渡邉が逃げ切って1着でメンバーにもやや恵まれたここで北京に引き続き1回戦であっさりと2回戦進出を決めた。渡邉の後ろで並走で流れ込んできたコーゾフ2着、外ジセイン3着。

コメント(渡邉):「良かったです。後手を踏みましたけどちょっと緩んでくれたんで・・・それで前取って行くことが出来ました。日本人の悪いクセで、結果が出ていないと思い切っていけなくなるので、少なくともこの前も思い切って行って結果が出ていたんで迷わずに狙いました。まあ、先行するのはきついはきついですけどね。でもおかげで3着上がりの2回戦行きを決められましたからね。この前のように失敗しないようにきっちり走りたいと思います。」

 その他の1回戦、第1ヒートは前々から進めたヴォリカキス(ギリシャ)をクランプトン(スカイ・トラック・サイクリング,イギリス)が叩いて先行。車間を離されるもこれをヴォリカキスが追い直線猛追で追い込んで1着。第4ヒートは最終HSで先頭から10車身以上離れた5番手、BSでも4番手だったホイ(イギリス)が圧巻の一気の外からの捲り追い込みで観客の大歓声を産み出しての1着。第5ヒートはアイラース(チーム・エアドガス.2012,ドイツ)が残り2周を過ぎて先行するところ、アワン(YSDトラック・チーム,マレーシア)、ムルダー(オランダ)が追うも逃げ切って1着。しかし最後の直線での斜行で降格となり2着のムルダーが繰り上がり。第6ヒートは残り2周を過ぎたBSから一気にスピードを上げたブルガン(フランス)がそのまま先頭に立って他を一気に突き放し、グレッツアー(オーストラリア)の追撃を余裕を持って振り切って2回戦進出となった。

ケイリン新田、敗者復活戦のアワンには勝ちたかった。
ケイリン新田、敗者復活戦の
アワンには勝ちたかった。
 敗者復活戦、新田は第5ヒート、4人での争い。実質アワンとの一騎打ちの様相。周回を3番手で重ねた新田、残り2周で先頭に立つ。1コーナーでエスターフイゼン(南アフリカ)が並びかけてくるも新田も引かずに並走。スピードを上げながらも新田はアワンの動きに注意する。最後のBSでスピードを上げて逃げ切りを図る新田。新田の後ろに位置するアワンは3コーナーから車体を外に出して追い込み体制。新田粘るも最後はアワンが差しきってウイリー気味のゴール。新田はここで敗退となってしまった。その他は第1ヒート、クランプトンが後ろのヌグ(マレーシア)をけん制する余り仕掛けが遅れて2着となるも1着のプエルタ・ザパタがペーサーの退避前にペーサーの後輪に差し込んだために降格となり2回戦へ。第2ヒートはマッシー(アメリカ)に並ばれ残り2周で先行したボリショフの番手に位置したオクネフ(ペトロホールディング・レニングラード,ロシア)が最後の最後にボリショフを差し切って1着。第3ヒートはスピチュカ(チェコ)の先行を最終1コーナーから捲って出たジセインがBSで先頭に出切って押し切り。第4ヒートはコーゾフの先行を番手エンダース(ドイツ)が3コーナーから踏み出して直線差しきり。最後の第6ヒートは残り2周から先行したグレッツアーの番手、アイラースがBSから発進直線での攻防をゴール直前で差して制しそれぞれ2回戦への進出を決めた。
 続く2回戦、渡邉は第2ヒートでアイラース、ブルガン、ヴァン・ヴェルトホーヴェン、オクネフ、ジセインとの対戦、第1ヒートがホイ、エンダース、ヴォリカキス、ムルダー、クランプトン、アワンなのと比べると戦いやすいヒートに入ったといえる。道中は6番手、最後方で回った渡邉はペーサー退避を狙って残り3周で上昇を開始。4番手のアイラースも外へ持ち出しその後ろから前を覗う。2番手からジセインも動き、先頭のヴァン・ヴェルトホーヴェンもスピードを上げていくところ、渡邉もスピードを上げて残り2周を切った2コーナーで先頭に完全に出切る。番手にヴァン・ヴェルトホーヴェン、続いてジセインとなるところ、3コーナーから5番手のブルガンが車体を外に出してスピードを上げていく。スピードを上げるブルガンが追い上げる中残り1周を切るが、ブルガンの勢い好く、外々をまわりながらBSで一気に先頭、その後も後続を突き放す勢い。渡邉が飛びつこうとする間もなく引き離す圧巻のレース。後続を8車身ほど引き離す圧勝。前を追って必死に踏む渡邉、最後に番手のヴァン・ヴェルトホーヴェンに差されるもしっかり3着をキープ。嬉しい初のケイリン決勝進出となった。第1ヒートはクランプトンが先行する中、1周前の4コーナーで自ら落車してしまうアクシデントがあったものの、地元の英雄ホイ、ムルダー、エンダースの順でゴール、決勝戦へ駒をすすめた。

ケイリン決勝の渡邉、コンスタントに決勝に乗る姿が見たい。
ケイリン決勝の渡邉、
コンスタントに決勝に乗る姿が見たい。
万事急すの位置から飛び込んでくるクリス・ホイはやはりすごい。
万事急すの位置から飛び込んでくる
クリス・ホイはやはりすごい。
 いよいよ決勝戦。スタートは内からエンダース、ホイ、ムルダー、渡邉、ブルガン、ヴァン・ヴェルトホーヴェンの順。号砲後スタート良く飛び出したのは外のヴァン・ヴェルトホーヴェン、これにエンダース、ブルガン、ホイ、ムルダーと続き渡邉は最後方から道中回る形となる。残り3周となるところ、2番手のエンダースが前のヴァン・ヴェルトホーヴェンとの差を5車身以上空けて後続をけん制。更に後ろのブルガンもまた車間を空けて後ろの渡邉がいつ動くのかとけん制。ペーサーが退避し、これを見て先頭のヴァン・ヴェルトホーヴェンがスピードを上げ、合わせて後続も上げていく。お尻を上げてスピードを上げるヴァン・ヴェルトホーヴェンをエンダースも追い始め。縦長の展開。ヴァン・ヴェルトホーヴェンが早くも逃げを打つ中、残り1周半ほどでエンダースがヴァン・ヴェルトホーヴェンに追いつき番手、大きく離れてブルガン、ホイ、ムルダー、渡邉は最後方のまま。残り1周となるところでエンダースが番手から発進。後続も離れたところから一気にスピードを上げてくる。粘るヴァン・ヴェルトホーヴェンと接触しそうになった後も踏み直しBSで先頭に立ったエンダースが押し切りにかかるところ、ブルガンが追い、更に外のステイヤー・ラインあたりをホイが踏む。直線に入り大外を一気に伸びたホイがこれまた圧巻の差しきり勝ち。地元観衆が沸きに沸く展開となった。粘ったエンダース2着。3着ブルガン。流れ込んだムルダー、渡邉と続き、大逃げしたヴァン・ヴェルトホーヴェンが6着となった。結果的に何も出来ずに5着という成績となった渡邉だったが、力が発揮できてきているのは事実。続くメルボルンの世界選手権でも良いレースを、そして勝ち上がっていってくれることを期待したい。

コメント(渡邉):「いやあ、9年目にしてやっとここまで、決勝までやっとたどりついたって感じですね。でも結局決勝で何か出来たわけではないですからね。そのままで5着ですからね。1回戦、2回戦と先手をとって結果を出していたんですけど、2番手にいたエンダースが前との車間をあけて後続をけん制していたんで・・・前であれに合わされてやられちゃったことがあったんで、そのことが頭にあって、そこで前に行くのはやめようと。途中追走している中で、開いた内をつける部分があったのを後で映像で見て分かったんですけど、走ってるときは正直、そんな余裕はなかったですね。あそこで上手く立ち回れればという感じですかね。あとは2回戦なんかでブルガンに離されてしまった部分、そこで付いていけるような脚をつけられるように頑張っていくしかないですね。」

 続いて女子はスプリント。こちらも46人という大人数がエントリー。こちらもいつもと同様、石井寛子、前田佳代乃が出走。まずは20番目での出走となった石井寛子だったが、残念ながらタイムは伸びず12秒145、この時点で予選敗退が決定。次いで26番目に登場の前田佳代乃。この前のアジア選手権、屋外のトラックで自己ベストを更新して望むインドアのここは更なる更新が期待できる。徐々にスピードを上げて飛び込んだ1センターから計測された200mのタイムは11秒469。自己ベスト更新どころか10年近く破られていなかった大菅小百合が持っていた11秒529を更新しての日本新記録をマークすることとなった。次々と選手がタイム・トライアルをこなしていく中、上位16人が進む本選行きにあって前田のタイムはボーダー辺りといった雰囲気。最後から6番目のサリヴァン(カナダ)、2番目のバラノヴァ(ロシア)辺りがタイムを伸ばすことが出来なければ、という展開だったが11秒380、11秒367としっかり上回ってきて、最後はフォーゲル(ドイツ)が11秒169と上位に食い込み、16位クレア(フランス)の11秒427に0秒042及ばず残念ながら17位、あと一人というところで予選敗退となったが中国のゴン、オランダのカニスなどを上回ったことは評価できる。予選トップはただ一人11秒を切る10秒939を出したメアーズ(オーストラリア)、びっくりしたのが2位のタイム11秒003を出した、どんどんと力を付けてきている香港のリー、3位もアジアの最高実力者グオ、4位に地元のペンドルトンが入った。
石井のスプリント予選。徐々にタイムを縮めていきたい。
石井のスプリント予選。
徐々にタイムを縮めていきたい。
日本新樹立の前田。徐々に結果が伴ってきた。ここからもう一段。
日本新樹立の前田。
徐々に結果が伴ってきた。ここからもう一段。

コメント(前田)「スタートラインまでにスピードを上げ過ぎちゃうと私は今は駄目だって分かったんであまり上げすぎずに入っていったんですけど、それがタイムが出るのに繋がりました。嬉しいというか本選まであと一人・・・日本記録だとかなんだとかよりオリンピックに向けてのポイントが欲しいんですよ。本当に。でも少しずつ結果に繋がってはいるんで。もう一段階上に行きたいですね。」

コメント(松本監督):「コンマ1くらい、もうちょっと出ても良かったんですけどね。アジア選手権の結果を考えたらいけるんじゃないかとも思っていたんですけどね。でもまあ、ここのところにきてようやく結果が出てきましたね。欲を言えば本選、行ってくれればよかったんですけれど。次は世界選手権、時間がここは少しあるのできっちり調整して更に上、そして本選、まあ難しいですけど1回勝ってくれればオリンピック出場がかなり現実的になるんでね。リオに向けては明るい状況とも言えますが、ロンドン出場にも少しでもポイントが欲しいので、次に向けてもしっかりやりたいと思います。」

メアーズをあっさり破ってスプリント金のグオ
メアーズをあっさり破って
スプリント金のグオ
 さて本選も進み、昨日のチーム・スプリントの余韻からも事実上の決勝戦という感じのメアーズ対ペンドルトン。1本目、内メアーズのスタートで前、そのままメアーズが先行する形に。1センターで外に振るような形、結局は逃げ切ってまずはメアーズが先取。2本目はペンドルトンが内からのスタート。1周前4コーナーでメアーズが先手を奪い先行。2センターから4コーナーでメアーズが2回外に振る形も直線でペンドルトンが差し1対1、決定戦へと進む。3本目は再度ペンドルトンが内からスタート。スローなスタートから始まった一戦は最後の1コーナーで内を突いて先行したメアーズがペンドルトンの隙を突いたような形となり完勝。2-1で決勝戦へ駒を進めた。グオとリーの中国―香港対決はグオが2-0の完勝。さあ決勝戦。1本目は内からメアーズがスタートしそのまま先行する形、結局メアーズが全力で踏み出したのは最終BSからとなったが、追いすがるグオ、直線で差し切ってまずは1本先取。2本目はグオが内からスタート。こちらもそのままグオが先行、メアーズが最終2コーナーから踏むも3コーナーからグオが合わせてスピード・アップ。結局は1車身の差を付けて2-0でストレート勝ち。今後の世界選手権、オリンピックを楽しみにさせてくれる走りを披露した。前回の北京に引き続いて連覇したこのグオがワールド・カップ・リーダーの座に着いた。

 さて、昨日から行なわれているのが男子オムニアム。前半3種目を昨日終えて、今日が全6種目の残りとなる3種目。2日目はタイム・トライアル系が2つでまずは4kmで行なう個人追抜。前日で総合18位となっている盛、ここは4分43秒175で出走22人中20番目の記録。続く60周15kmで行なわれるスクラッチで少し挽回したいところだが、少しの動きの後、残り44周でテルエル・ロヴィラ(スペイン)が集団から飛び出る。コレをベル(カナダ)、スウィフト(イギリス)、アーヴァイン(アイルランド)が追って残り39周で4人での逃げ体制となる。これに残り38周でクルーゲ(ドイツ)、37周でラタイチェク(ポーランド)、33周でチョ(韓国)が加わり7人体制に。そんなうちに集団は3分されて盛は一番後ろの集団となってしまう。残り29周となって後ろ2つの集団が一体に。それと同時に集団のペースが緩み、結果前の7人が残り28周でラップすることとなる。時折盛は集団の前方へ位置を上げるも特段仕掛けることもなく、そのままゴールへ。ラップした上位7人のうち最先着したスウィフトが観客の声援の後押しを受けて1着。盛は16位でスクラッチを終えて最終種目の1kmタイム・トライアルへ。ここでも順位は20位、タイムは1分7秒660、総合ポイント103ポイントで18位に終わった。結局、トラックの質の違い、タイムが出る出ないの差があるかもしれないが、タイム競技で初戦のアスタナでの記録をひとつも破ることが出来ずに競技を終えることとなった。最後の種目を前にほぼ優勝を手中にしていたアランゴ(コロンビア)がここでも2位のタイムで合計21ポイント、2位のチョの32ポイントに11ポイント差を付けて優勝した。最後に1位のタイムを出したベルは1ポイント、チョに及ばずに3位となった。

オムニアム女子の田畑。積極的に動くも予選落ちは残念。
オムニアム女子の田畑。
積極的に動くも予選落ちは残念。
 女子のオムニアムも今日からのスタートで最終日の明日までの2日間かけて戦うこととなる。日本からは田畑真紀が今シーズン第2戦カリ以来のオムニアム挑戦。ここにも31人のエントリーがあり、田畑は15人で争われる第1ヒートでの出場。今回は24名が本選に出場できることから各ヒート上位12人が本選へ。ここは3人が落選することとなる。40周10kmとさほど距離が無い中でのポイント・レースでの争い、第1スプリントから田畑は積極的に絡んでいき、残り2周から外を回って3番手で残り1周、最後に差されるも4位通過で1ポイント獲得。田畑が参加しなかった第2スプリント後、ベッカー(ドイツ)、トレバイテ(リトアニア)が集団を抜け出し、その後マチャコヴァ(チェコ)、エドモンドソン(オーストラリア)もこれを追って4人での逃げ。前に出たベッカー、トレバイテが残り12周でラップ、マチャコヴァ、エドモンドソンも11周でラップし予選通過を確定。第3スプリントに田畑は加わるも5位入選となって0ポイント。スプリント後逃げたフアン(中国)をアレオラ(メキシコ)が追い、田畑もこれに向かい、更にはメヒアス・ガルシア(キューバ)も行く。そのまま最終スプリント、ゴールを迎えることになるが4番手から田畑のスピードは上がらない。最後オラベリア・ドロンソロ(スペイン)に差されてしまいここも0ポイント。結局最初の1ポイントしか奪うことが出来ずに田畑は13位。本選に進むことなく、ここで終えてしまうことになってしまった。

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