97回生は何といっても適性入校者が強い!9月に行われた第4回記録会では、陸上競技出身の高橋清太郎(岡山・23歳)が200m、400m、1000mの3種目を制覇し、中でも1000mで1分6秒台を記録した。高橋生徒以外にも2名が1分8秒台を出している。
入校直後は、本当に卒業できるのかと心配されるほどだった。競走訓練でも不安定な走りが目立った。教官達はレベルの底上げに奮闘し、生徒達は期待に応えた。今や過去の回生に引けを取らない程に成長し、本物の強さを手に入れつつある。それでは、97回生の走りを展望していこう。
井上嵩(東京・20歳)
魅せる!在校№1の脚
中井太祐(奈良・20歳)
華麗な走りから目が離せない
在校成績1位!これは井上の脚力が抜きん出ていることを物語っている。自転車に転向する前はサッカーをしており、その実力はプロサッカーチームからのスカウトを受ける程であった。鍛え抜いた足腰と鋭い洞察力を武器に、第1回トーナメントは決勝に進出した。第2回トーナメントでは鋭い捲りが炸裂し、予選からすべて1着の完全優勝(上がりタイムは9秒6)を成し遂げた。
先行回数は後述の2名に劣るが、魅力あふれる強烈な捲りで他を圧倒する。狙った勝負所は逃さない。また、94回生から続く在校1位=卒記チャンプの流れを守れるのか!?目が離せない。
父(義実・53期)も選手、自らも輪界入りするのは必然だったのだろう。競走スタイルは先行一本!誰も前へは行かせないという気迫で後続を引き離し、勝利をモノにする。第1回トーナメントでは優勝を勝ち取り、第2回トーナメントでは、打鐘から先行し、逃げ切る競走で拍手喝采の白熱した競走が印象的だ。在校成績は18位だが、自力に徹するオールラウンダーだ。卒記でも華麗なレース運びで、エリートの底力を見せてくれるだろう。
久木原洋(埼玉・25歳)
ブッちぎれ!力の限り
97回生で「先行」と言えば、この久木原である。先行回数は脅威の54回、そのうち逃げ切り勝利は11本!先行での勝率は今回生№1である。前々勝負の意識が高く、積極的な位置取りから放つ強烈な先行が身上。これぞまさに人間機関車だ!先行を取れなくても諦めず、後方からの一気一捲りで勝ち星を収める実力がある。エリート候補にも選抜され、記録会ではA評価を獲得するなど素質十分だ。卒記でも機関車先行で勝利を狙う!
今回生は陸上競技出身の適性入校者が強いのも特徴の1つである。その中でも特に注目の4名を紹介しよう。
高橋清太郎(岡山・24歳)
工藤文彦(岡山・26歳)
ハードル種目で活躍し、強靭なバネを武器に輪界入りした。誰もが認める高い身体能力を武器に、第4回記録会では200m、400m、1000mの3種目制覇を成し遂げ堂々のA評価を獲得。中でも1000mでは1分6秒89という、近年稀に見るタイムを叩き出した。競走はアグレッシブな先行が持ち味。今回、怪我のため出走は難しいが、1月デビューに向けて万全を期して臨む。
リレー種目で活躍し、優れた瞬発力を持っている。最近では1000mも平均1分9秒台で走るスピードを身に付けた。自力主体で競走に臨み勝ち星は少ないものの、多彩な戦法を習得し着実に勝負強さが備わってきた。卒記に向けて気合も十分とても楽しみな存在だ。
鈴木謙二(東京・24歳)
吉田昌弘(埼玉・24歳)
十種競技で活躍し、そのバランスのとれた肉体に秘められた力は未知数だ。競走では、打鐘から主導権を握り、ゴール前まで逃げ続けるといったパワフルな先行で善戦している。今回生中、最も大化けする可能性が高い。一競走ごとに成長を見せてくれる、期待の新星だ。
走り幅跳び、三段跳びで活躍し、強靭なバネを持つ。97回生で最もゴールデンキャップに近かったのがこの男である。ダッシュ力・スピードは今回生トップクラス。記録会のタイムは前述の高橋生徒と肩を並べる。競走訓練でもそのスピードは随所に発揮され、上位陣を脅かす威力は十分だ。ここ一番で見せる集中力は目を見張るものがある。伏兵が卒記を盛り上げる。
山村慮太(大阪・22歳)
斉藤一茂(群馬・20歳)
忘れてはいけないのが、
山村慮太(大阪・22歳)と斎藤一茂(群馬・20歳)
である。両者ともA評価を2度も獲得しており、競走訓練でも力強い先行を見せている。
山村生徒
の先行からは「絶対にトップを譲らない」という強い思いが感じられる。競走では打鐘からのエンジン全開・だんじり先行が見ものだ。
斎藤生徒
は冷静沈着な走りで勝機を逃さない。先行争いでは一歩も引かない芯の強さも持っている。卒記でも先行で押し切る姿に注目したい。
黒田淳(岡山・24歳)
黒田淳(岡山・24歳)
はBMX日本チャンピオンの肩書を持つ。魅力は何といってもダッシュ力だ。第2回登坂トーナメントでは上原龍(長野・95期・A級2班)に匹敵する、21秒23のタイムで後続を引き離し優勝を飾った。先月行われた97・98回生対抗登坂トーナメントでも他を圧倒し、見事優勝した。過去、登坂王には、岩本俊介(千葉・94期・S級2班)、上原龍、深谷知広(愛知・96期・S級2班)など、輪界を沸かせる錚々たる顔ぶれが名を連ねる。これらの強者に追いつき追い越せるか。今後の活躍に期待がかかる。 1年間の集大成である卒業記念レースは10月13(火)・14日(水)の両日行われます。大きく成長した97回生の迫力あるレースを目で、耳で感じに来て下さい!
・97回生の歩み
11月26日
入学式
11月27・28日
試走記録会
1月20日
行動訓練班対抗競技会
2月16・17日
第1回記録会
2月18日
第1回登坂トーナメント
3月18日
競走訓練開始
3月23日
96・97回生対抗登坂トーナメント
3月30・31日
第2回記録会
5月15日
耐久訓練
6月9・10日
第1回準トーナメント競走
6月15・16日
第3回記録会
6月17・18日
第1回トーナメント競走
6月29・30日
参加実習(千葉競輪場)
7月10日
開校記念ロードレース大会・体育祭
7月27~29・31日
展示訓練(伊東温泉競輪場)
8月4日
第2回登坂トーナメント
8月25日
班対抗記録会
9月1・2日
第4回記録会
9月3・4日
第2回トーナメント競走
9月24日
97・98回生対抗登坂トーナメント
在校順位、生徒の年齢、競走成績等は、平成21年9月18日現在である。
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