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レース展望

 福井競輪場で4年ぶり5回目のふるさとダービーが開催される。ふるさとダービーもいよいよ残す開催は2回のみとなったが、今回も豪華メンバーが揃って見応えのある4日間となるだろう。中心となるのは小嶋敬二と平原康多の2強による頂上決戦だが、2人が叩き合うようなら地元・近畿の村上博幸の強襲も十分で、岡部芳幸や荒井崇博らの捲り一発も侮れない。

99名の精鋭たちが真夏の福井バンクに降臨!
好調・平原が怪物・小嶋に真っ向勝負を挑む

 現在の競輪界を代表する3強のうち、小嶋敬二と平原康多のパワー対決が最大の見どころとなるが、近況の勢いからいえば平原がやや優勢だ。
 4月のふるさとダービー弥彦では先行して山崎芳仁と小嶋を不発に終わらせ、高松宮記念杯決勝でも結果は9着だったものの、主導権を取り切って山崎を不発に終わらせており、4回転の大ギアになってもレースの組み立ては以前と変わらず積極的だ。
  今回も好タイムが出やすい高速バンクと評判の福井が舞台だけに、小嶋敬二に真っ向勝負を挑んでの逃げ切りが十分に期待できるし、ふるさとダービー弥彦で平原ラインの3番手から手島慶介が優勝したように、今回も後閑信一や兵藤一也らの関東の追い込み勢に願ってもないチャンスが訪れるだろう。
  小嶋敬二は高松宮記念杯で優出を逃し、地元・富山記念ではまさかの途中欠場と6月は本調子を欠いていた。
  しかし、宿敵の山崎芳仁や高松宮記念杯で苦しめられた武田豊樹がいない今開催では、やはり小嶋のパワーが一枚も二枚も上だ。
  ベテラン健在の差し脚を発揮している濱口高彰や復調気配の加藤慎平など、ライン的には確かな援護が期待できるので、仮に今回も小嶋が本調子でなかったとしても、優出を逃す心配は少ないだろう。
  中部では金子貴志が本来のスピードを取り戻してきているし、若手の原真司も記念などで活躍を見せているので、中部ラインでの上位独占もありそうだ。
  高松宮記念杯決勝でワンツーを決めた渡邉晴智と新田康仁の静岡コンビ。彼らの再度のワンツーも十分に期待だ。
  GT連覇の渡邉は名実共に日本一の追い込み選手といってよく、今回も貫禄の走りを見せてくれるはず。新田との連係ならもちろんワンツー狙いだが、目標不在の展開であっても最後の直線で巧みにコースを掴んで突っ込んで来られるのが渡邉の一番の強みだ。今回も目標に恵まれないレースが続いても、きっちり勝ち
上がっていくだろう。
平原康多選手
平原康多(埼玉・87期)
 
小嶋敬二選手
小嶋敬二(石川・74期)
 
渡邉晴智選手
渡邉晴智(静岡・73期)

村上博幸が兄・義弘に続いて地元優勝を目指す!
好調維持の荒井崇博が九州ワンツーを決める

  04年のふるさとダービー福井を制したのは地元・近畿の村上義弘だ。今回は兄・義弘の参加はないが、弟・博幸が出場予定で兄弟での連覇なるかどうかにも注目が集まる。
  村上博幸は落車などの影響で今年前半は調子を落としていたが、ここへきてようやく上昇ムードに入ってきて、奥の手の捲りも決まるようになってきている。
  6月の松戸FTでは初日特選がなんと逃げ切り。準決勝と決勝が捲りの2連勝で完全優勝を達成。次場所の小田原記念では優出を逃しているが、初日特選では近況絶好調の海老根恵太の逃げを捲り切っている。
  そして何よりも村上には、同期・同県の稲垣裕之という心強い味方がいる。
  稲垣も昨年11月にふるさとダービー松阪を優勝した頃と比べると近況は物足りない成績が続いており、記念でも勝ち上がりに苦労している。
  しかし、調子自体は決して悪くなく、次から次への若手の台頭で捲りに回される展開が多くなっているのが苦戦の一番の原因だ。
  先手さえ取り切れれば本来の持ち味を発揮できるし、高松宮記念杯の二次予選でも村上を連れて先行してワンツーを決めており、今回も村上との連係なら積極的に主導権を取りにいくだろう。
  小嶋敬二と平原康多の2強が叩き合ったり、過度に牽制し合ったりすると荒井崇博の出番だ。
  6月の熊本記念の決勝戦では、小嶋が平原を叩きにいった一瞬のスキを突いてのカマシで主導権を奪って、荒井自身は3着に終わったものの、番手から抜け出した合志正臣が地元記念初優勝を達成している。
  得意の捲りは切れ味がよく、6月の小田原記念では準決勝こそ敗れているが、初日特選は捲って大塚健一郎とワンツーを決めており、今回も小野俊之や池尻浩一らとのワンツーが狙っていける。
  岡部芳幸の捲り一発も侮れない。5月の宇都宮記念の決勝は小嶋敬二と武田豊樹の主導権争いになり、8番手から怒濤の3角捲りを打った岡部が優勝している。
  岡部の近況は決して好成績ばかりとはいえず、高松宮記念杯も二次予選で敗れているが、お得意の脚を溜めての捲り追い込みはやはり捨てがたい魅力があり、05年8月のふるさとダービー豊橋以来のビッグレース優勝も十分に期待できる。
村上博幸選手
村上博幸(京都・86期)
 
荒井崇博選手
荒井崇博(佐賀・82期)
 
岡部芳幸選手
岡部芳幸(福島・66期)

復調気配の金澤竜二が先行勝負で見せ場を作る!
坂本亮馬が得意の捲りで勝ち上がりを狙う

  4月のふるさとダービー弥彦では90期の志村太賀と新田祐大が徹底先行ぶりを見せつけ、同じく90期の浅井康太は準決勝までの勝ち上がり、85期の小橋秀幸はビッグレース初優出と大活躍。それだけに今回も積極果敢な若手の走りに注目してみたい。
  91期の金澤竜二は昨年7月にS級入り。2カ月後の9月には早々とS級初優勝を達成して注目されたが、その後は腰痛が悪化してすっかり落ち込んでしまった。
  しかし、今年の4月頃からようやく腰の状態が良くなり、先行での勝ち星も徐々に増えてきて、6月の函館記念では準決勝Bを逃げ残りの2着で突破、決勝も先行して見せ場を作っている。
  今はまだFT戦でも優出を逃すことが多いので過信はできないが、一次予選で勢いに乗れればトントン拍子の勝ち上がりも期待できる。
  90期の坂本亮馬は積極性はそれほどでもなく捲りの展開になることが多いが、ツボにはまった時のスピードはやはり魅力的だ。捲り中心なので成績は安定しないが、4月の武雄記念で優出、高松宮記念杯の一次予選では池尻浩一とワンツー、6月の富山記念で
は敗者戦ながら2連対と調子はいい。
  7月の大宮FTの決勝戦では徹底先行の峠祐介を最終ホームから一気に叩いて主導権を奪い取り、番手絶好の紫原政文が優勝しており、今回も坂本の捲り一発はもちろん、坂本目標の九州勢の勝ち上がりも十分に狙える。
  88期の藤田竜矢は徹底先行型だ。5月の西武園FTを優勝、次場所の高松FTが決勝2着、6月の前橋FTも決勝2着と好調だ。
  昨年4月のふるさとダービー観音寺以来のビッグレース出場となるが、観音寺の時も4日間先行して2着、9着、3着、3着の好成績を挙げており、今回ももちろん連日の主導権取りを狙ってくるだろうし、前回以上の成績が期待できるだろう。
金澤竜二選手
金澤竜二(福島・91期)
 
坂本亮馬選手
坂本亮馬(福岡・90期)




村上義弘が通算4度目のふるさとダービー制覇
 6月の高松宮記念杯で松本整が引退して以来元気がなかった村上義弘だが、地元地区でのふるさとダービー福井では先行日本一の名にふさわしい圧倒的な力を見せつけて貫禄の優勝を成し遂げた。周回は荒井崇博―加倉正義―小倉竜二が前受けで望月永悟が加倉と並走、その後ろに単騎の阿部康雄、そして村上義弘―前田拓也―安福洋一と続き、中村淳が前田と並走して番手戦。赤板ホーム過ぎから村上が上昇して打鐘で先頭に立つと、阿部がすかさず村上ラインに切り替える。引いた荒井の仕掛けはなく、最終ホームから村上が先行し、中村が村上の番手を取り切る。加倉と望月の競りは加倉が番手を死守して決着、最終バック手前からようやく荒井が捲り気味に仕掛けていく。しかし、迫りくる荒井を退けて村上が先頭のままゴールを駆け抜けていき、中村が2着、荒井は3着だった。






軽くてスピードに乗りやすい高速バンク
直線は短めだが、大外強襲の出現率は高い

  標準的なカントの400バンクだが、コーナー部がやや長めで直線が短くなっており、一見すると先手ライン有利の印象を受けやすい。
  それでも、軽くてクセのない走りやすいバンクなので、捲り追い込みや後方からの大外強襲の出現率も高く、先行、捲り、追い込みと、どの戦法でも存分に力を発揮できる。特に夏場はバック追い風、ホーム側が無風の日が多いので、先行はかかるし、捲りもスピードに乗りやすい高速バンクとなる。
  04年に開催されたふるさとダービーの決まり手を見てみると、全44レースのうち1着は逃げが5回、捲りが17回、差しが22回、2着は逃げが5回、捲りが7回、差しが18回、マークが14回となっている。
  初日は捲りがよく決まっており、2日目からは先行もかなり善戦していたが、先手ラインの選手が1着になったレースは16本で全体の3分の1程度だった。やはり脚力上位の選手が集うビッグレースでは、捲りや脚を溜めての直線強襲など後方からの仕掛けのほうが有利である。

 周長は400m、最大カントは31度28分37秒、見なし直線距離は52.8mと標準的だが、丸形バンクなので全体的に小さく感じられる。日本競輪学校のバンクをモデルにしていて、選手間でもクセがなくて走りやすいと評判は高い。直線は外寄りのコースがよく伸びるので、遅めの仕掛けでも突き抜けることができる。


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