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ふるさとダービーとは

 時は昭和の終わりごろ、中野浩一(福岡・引退)、井上茂徳(佐賀・引退)、滝澤正光(千葉・43期)といった強豪がビッグレースを舞台にしのぎを削りあい、坂本勉(青森・57期)をはじめとする若手がそれに対抗する、という構図の中、競輪人気が高まりを見せていました。
 当時は特別競輪が首都圏開催に偏りがちで、「地方ファンにもスター選手を生で見せてほしい。」という要望が多く、それにこたえる形で、地方競輪場の開設記念競輪をより充実させた"特別記念競輪"として新設されたのが『ふるさとダービー』です。

 平成元年(1989年)12月に広島競輪場で開催された『ふるさとダービー広島』が初めての開催で、当初は3日間・オールS級・10レース制で開催されましたが、平成4年12月に開催された『ふるさとダービー別府』以降、4日間・オールS級・11レース制という形態で、毎年3回(3ヶ所)で開催されています。

 平成13年度からはグレード制の導入に伴い、全ての競輪が『KEIRINグランプリ』を頂点とした各グレードに格付けされることとなり、『ふるさとダービー』は「GII」として格付けされ、ビッグレースとしての地位が確立されました。

 さらに平成14年4月に開催された『ふるさとダービー防府』から『全日本選抜競輪』のトライアルレースとなり、『全日本選抜競輪』への出場権をかけた熱戦が繰り広げられました。

 平成17年度からは『全日本選抜競輪』へのトライアルレースという位置付けがはずされ、前年度KEIRINグランプリ出走選手が2回出場できることになりました。