『東日本大震災被災地支援競輪 KEIRINグランプリ2011シリーズ』
KEIRINグランプリ2011【GP】 共同インタビュー

配信日:12月27日
 
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12月30日(金) 11R (発走予定16時25分)


 【1】長塚智広(茨城・81期)
長塚智広選手
 「競輪祭でGIを優勝することができて、自分が嬉しいと思うこと以上に、今まで支えてくれた周りの方たちが喜んでくれたことが嬉しく、そういった周りの方たちに感謝したいと思います。競輪祭が終わってから今日までは生活の中で最優先する時間をKEIRINグランプリへの調整に充ててきたので、いい調整が出来たんじゃないかなと思います。競輪祭の時には武田さんと一緒に練習をして臨んだんですけど、今回に関しては自分のタイミングが合わず、一緒に練習することはできなかったので、自分なりの練習をしてきました。平塚は走路が綺麗で走りやすいイメージですね。回数としては2回しか走っていないんですけど、前回は決勝2着でしたし、相性はいいと思います。グランプリは初出場になりますけど、グランプリはずっと走りたいとは思ってはいましたけど、こうして走れることが夢のようで本当に嬉しいですし、走れることが名誉なことでもあるので、その名誉に恥じないレースをしたいなと思います。位置的にはもちろん、武田さんの後ろです。武田さんの後ろでしっかり走って、武田さんが1着になる様な走りをすれば、僕にもチャンスが回ってくると思うので、武田さんの後輪だけを見て頑張りたいと思います」
 【2】山口幸二(岐阜・62期)
山口幸二選手
 「グランプリ自体が12年ぶりなので、今日この場にいられることが嬉しいですね。出来れば、このまま本番が来て欲しくないなという様な気持ちで。13年前にグランプリで優勝した写真を見ると、若かかったなと思いますよね(笑)。あれから僕も色々と人生経験を積んできましたし。誰だったかが、それ(13年前の優勝)を見て選手を目指そうと思ったって言ってくれたのが嬉しかったですね。ちょうどそのくらいの時って、松本(整)さんがグランプリに出ている時期で、年齢がいってても(グランプリに)出れるもんなんだななんて思っていたんですけど、気が付いたら自分がそういう年齢になってしまってる訳だからね。でも、自分ではよく頑張ってきたなと思いますね。2年連続次点で泣かされたけど、そこで気持ちが切れなかったのは、12年間の積み重ねがあったからじゃないかなと思いますね。支部長としてグランプリに出るということは前例がないことで、最初に僕が支部長に就任した時は『山コウは終わったな』という風に見られた人もいたと思うんですけど、僕の中では全然そうは思っていなくて。新しい練習方法も見つけていたし、岐阜支部のみんなの支えもあってここまでこれたと思いますね。競輪祭が終わってからは3~4日ゆっくり休んで、深谷と浅井と永井とで競輪学校で1週間合宿をしたんですけど、その間も公務があったりして、ちょくちょく抜けてはいたので、練習としては出来た様な出来なかった様なという感じですかね。ただ、グランプリの重みという部分に関しては他の8人よりも分かっているつもりではいます。それで、僕の位置なんですけど、今回は色々と考えるところがあって、競輪学校での合宿でも浅井と深谷に(位置は)当日まで待って欲しいという話はしたんですけど、その中で自分にとって悔いのない走りはどういうものなのかというのを考えて、村上の後ろも考えたり、1人でやることも考えたし、もちろん深谷─浅井の後ろからというのもあったし。色々考えたんですけど、今年のテーマとして『絆』ということがあったので、この場に立てているのは村上のおかげというのもあると思うんですけど、『絆』という部分では中部の3番手で。その位置から僕の経験を前の2人に教えていきたいなと思います」
 【3】佐藤友和(岩手・88期)
佐藤友和選手
 「今年はGIで決勝に4回乗れたんですけど、優勝できていないという部分で悔いは残りますね。ただ、その中でもグランプリに出られたということは、1年間しっかり走った結果だということだと思いますし、まだグランプリでの優勝という可能性もあるので、そこを狙っていきたいと思います。グランプリは今回が4回目ですけど、今回はしっかり調整がとれてここに臨むにあたって、不安要素が一切ない状態でここに来ることができたと思います。7月に平塚を走った時から、グランプリを意識していたんですけど、3月の震災の後にお世話になった場所でもありますし、今まで結果が出ていない競輪場でもあったので、そういう意味では何とかしたかったというのはありますね。競輪祭が終わってからは久留米の方に冬季移動していたんですけど、この3~4日の久留米の天気予報が雪だったりしていたので、小倉の方で2日間の合宿を張ってきました。メンバーは西田大志を連れていって、あとは小倉にいる人とやるという感じですね。いつも、GIだったりグランプリだったりに向けての調整は自信を持っている部分でもあるので、自分の中で楽しみですね。もう、今すぐ走りたい気分。実際はあと3日待たないといけないんですけど、そこがまた面白いところなんじゃないですかね(笑)。この走りたい気持ちが日に日に強くなっていけば、さらにいいレースが出来るんじゃないかなと。北日本の先頭でということになりますけど、先行になるか捲りになるか飛びつきになるか、全てありますね。今までやってきた中で勝てるレースをしていくということですね」
 【4】深谷知広(愛知・96期)
深谷知広選手
 「今年は高松宮記念杯でタイトルを獲れましたし、順調に来れた1年だったんじゃないかなと思いますね。前夜祭の記者会見から、こうやって前検日の共同記者会見ときて、少しずつ気持ちは高まってきていますね。競輪祭が終わってからは合宿を組んで、残りの1週間くらいはゆっくり過ごしてきました。合宿は山口さん、浅井さん、永井さんと一緒に競輪学校で10日間の日程で、その後はゆっくりしながらいつも通りの練習をこなしてきた感じですね。ここまで風邪も引いていないですし、体調面に関しても大丈夫だと思います。平塚は2年前に、S級昇級後に走っていますけど、だいぶ前のことであまり覚えてはいないですけど、悪いイメージはないですね。山口さんが3番手に付いてくれるということなので、自分の持ち味を生かして、力を全部出し切ってゴールしたいなと思います」
 【5】武田豊樹(茨城・88期)
武田豊樹選手
 「今年1年、一戦一戦頑張ってきたとは思うんですけど、正直満足はしていないですね。まだまだ強くなりたいという気持ちは強いですし、もう少し強くなれるんじゃないかなと思っていつも練習しているので。選手をやってる以上はタイトルを獲るということが最大の目標ですけど、GI獲れなくても、去年同様にこうしてグランプリに乗れていますし、自分では嬉しくは思いますね。これまでグランプリに乗った中で2回は人に任せたレースですけど、今年は自分で勝負できるので、楽しみというか、自分の力をしっかり出したいですよね。競輪祭が終わってからはというか、後半戦からグランプリはある程度見えていたので、ここを少しは考えていたんですけど、いつも通りというか。今はそれほど練習量をこなしている訳ではないですし、レースに出るということに重点を置いて脚力を付けているので、それほど調整して、練習して来たということではないですね。練習に関しては普段と変わらずに取手でやってきました。取手以外では練習しないので、地元で1人でやったり、斡旋が空いてる若い選手がいれば一緒に練習したりと、本当にいつもと変わらずですね。今年1年間を振り返ってもベストな状態でレースは出来なかったですし、グランプリだからと言ってベストな状態にするというストレスみたいなものはなかったですね。今の脚力があれば何とか勝負になると自分で思っているので。平塚は何度も走っているんですけど、先行有利じゃないかなというのは感じていますね。メンバーが出た時点でだいたいの並びはイメージしていましたし、その中で自分は競輪祭前までは単騎での競走になると思っていたんですけど、まさか同県の選手とグランプリに乗るとは夢にも思っていなかったので、そこは自分にとって仲間がいていいかなと。あとはもう力勝負ですね。どんなスタイルでも優勝を目指したいですね。先行でも捲りでも。相手に動く選手が3人いるので、何が何でも(優勝)という気持ちで走りたいとは思っていますけどね」
 【6】伏見俊昭(福島・75期)
伏見俊昭選手
 「今年は震災があって、3月から生活環境から、練習環境から一変した中で今年1年間やってきて、三重と福島の二重生活をして、その中でこうやってグランプリに乗れたことは光栄だと思いますし、自分のやってきたこと、出した結論は間違ってなかったと証明できたのは嬉しかったですね。僕は1年1年が勝負だと思ってますし、来年グランプリに出れるという保証はないので、次があると思わずに、今回しかないという気持ちで悔いのない様に走りたいなとは毎回思っているんですけどね。競輪祭が終わってからは1週間三重に戻って練習して、その後の1週間が沖縄で、帰ってきてから2泊3日の仙台合宿をして、直前の3日を福島で最終調整をしてきたという感じですね。この平塚は10年前になりますけど、グランプリ初出場で優勝したイメージが大きいバンクですし、節目の記録がこの平塚だったりするので、走りなれている場所でもありますし、グランプリも平塚が1番多く走ってると思います。ただ、走るのは3年前のグランプリ以来ですね。ここの記念は5月のGWにあるんですけど、ちょうどその時期がSSシリーズと重なってなかなか走る機会がなかったんですよね。過去、グランプリで優勝した2回は全く違ったモチベーションの持ち方でしたし、やっぱりその時にあった自分のコンディションとモチベーションを保って、あまり気負いすぎずにいけばいい結果が付いてくると思っています。今まで8回グランプリに乗ってきたというのは、他の8選手にはない貴重な経験だと思いますし、それを生かして当日を迎えられればいいなと。位置としては友和(佐藤)に任せて。友和が勝つレースをしてくれればチャンスがあると思うし、友和は毎回色んな作戦を立ててくれるので、全面的に任せて。その中で色んな展開を想定していきたいと思います」
 【7】浅井康太(三重・90期)
浅井康太選手
 「今年はGIで2勝することができましたし、本当にいい1年だったと思います。GIを獲れるとは思っていなかったから、出来すぎですよね。まあ、昨年ちょっと苦しんだ部分はあったんですけど、そこでしっかり切り替えることが出来たのが、今年に繋がったんじゃないかなと思いますね。競輪祭後は深谷君たちと競輪学校で合宿して、19日から地元で街道とバンクで仕上げてきたという感じですね。競輪祭では右足首のケガで心配をかけましたけど、もう大丈夫です。違和感はちょっとありますけど、自転車に乗った感覚は悪くないですし、どちらかというといい風に向いているんじゃないかなという感じですね。平塚はヤンググランプリ以来で、その時は軽く感じたんですけど、今日走ってみて直線が少し短いかなというのはありましたね。走路自体は軽かったですよ。幸二さんに任された以上、僕は深谷君の番手でしっかり自分の仕事をしたいと思います。グランプリは初出場ですけど、来る前から緊張していたので、他のことを考えられなかったんですけど(苦笑)、明日になって落ち着いてからゆっくりして、当日を迎えられればいいかなと」
 【8】成田和也(福島・88期)
成田和也選手
 「グランプリ初出場なんですけど、検車場ではいつも通りそこまで(記者に)囲まれることもなく、武田さんが囲まれるのを見ていました(笑)。震災はありましたけど、5月の風光るで優勝できたのは大きかったですね。その中で新潟との二重生活をしてきたんですけど、色んな人に支えられながらここまで来れたと思います。今までだったら自転車のことだけ考えて、そっちに集中できていたんですけど、今年はどちらかというと、それが難しい年ではあったのに、そういう年にこうしてグランプリに出場させてもらえるというのはありがたいですね。競輪祭が終わってからは、地元で少しゆっくりした後、2週間近く宮古島で練習してました。山崎(芳仁)君と最後の方には(佐藤)慎太郎とも一緒に練習して、いい練習が出来たと思います。平塚は自分の中ではいいイメージがありますね。今日、指定練習で走ってみても軽く感じましたし。僕は北の3番手からですね」
 【9】村上義弘(京都・73期)
村上義弘選手
 「自分の中で目標にしていたダービーというレースで優勝することが出来て、すごくいいことがあったんですけど、震災も含め気持ち的に上がったり下がったり、波のある1年だったかなと思いますね。後半戦は落車も続いて、一時期はどうなるかな思ったりもしたんですけど、思ったよりもしっかり踏み込める様にもなってきたし、今はいい状態にあると思います。競輪祭後は普通にというか、競輪祭の時点で(状態に)メドがついていたので、そこから自分に足りないものを補う様なトレーニングをしてきました。ここ2~3ヶ月が1番悪かったんですけど、最近の中ではいい状態にあると思います。去年は弟の博幸が優勝したグランプリですけど、ダービーは兄弟で連覇できましたし、今年のグランプリの優勝も村上家に持ち帰りたいと思います。平塚は3年ぶりですけど、その前に開催されたダービーも調子が悪い中で決勝にも乗っていますし、記念も優勝しているので、いいイメージは残っていますね。いつもはしっかりとしたラインができて、それに対して性格的にも責任を強く感じてしまう方だと思うので、こういう単騎のレースはある種、勝つことだけに集中できるチャンスかなと思うので、それをしっかり生かしたいと思います」
 
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