競輪祭とは

1951年(昭和26年)第1回から1963年(昭和38年)第5回 までの間は『全国競輪祭』と称され、1964年(昭和39年)第6回 以降は『競輪祭』の名称で、小倉競輪場において開催されてきた。
1951年(昭和26年)11月21日~26日  第1回 競輪発祥3周年記念

競輪祭は「競輪発祥を記念するため、廉あるごとに小倉において実施する」という通産省通達のもとに行われてきた経緯があり、実際に第1回が競輪発祥3周年にあたる1951年(昭和26年)に、その後の第2回が同5周年の1953年(昭和28年)に、第3回が同7周年の1955年(昭和30年)に、第4回が同10周年の1958年(昭和33年)に、第5回が同15周年の1963年(昭和38年)と隔年で開催されてきた。
1964年(昭和39年) 第6回からは各年で開催されている。

1963年(昭和38年) 第5回からはデビュー3年未満の新人によって争われる「新鋭王座」が組み込まれて実施された。1967年(昭和42年) 第9回からは「競輪祭新人王戦」の名称となった。

1998年(平成10年)第40回の競輪祭は、競輪誕生50周年を記念し建設された北九州メディアドーム(小倉競輪場)において開催されることとなった
1999年(平成11年)第41回から6日制であった開催が4日制へ変更となり、「競輪祭新人王戦」は従来のトーナメント戦から最終日の単発競走となった。
2001年度から特別競輪等においてグレード制が導入され、競輪祭は【GI】に格付けされた。
特別競輪等はGP、GI、GIIのグレードに分けられ、12月のKEIRINグランプリ【GP】を頂点としたレース体系となるよう開催月が見直され、競輪祭は11月から1月開催となった。
これに伴い、「競輪祭新人王戦」は廃止された。

2002年(平成14年)第43回より朝日新聞社から社杯が授与され、名称を「競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦【GI】」とした。この名称は、2009年(平成21年)以降の特別競輪等の見直しにより、2009年(平成21年)第51回より「朝日新聞社杯競輪祭【GI】」へ変更された。また開催月は、11月に戻り現在に至る。※

(※2009年(平成21年)は1月(2008年度開催)と11月(2009年度開催)の年2回の競輪祭が開催され、双方の優勝者へKEIRINグランプリ'09の出場権が付与された。)
2010年(平成22年) 第52回と2011年(平成23年) 第53回は12月開催として実施されたが、2012年(平成24年) 第54回より11月開催として実施、獲得賞金上位者によるKEIRINグランプリ出場者もこの開催の最終日で決定するため、グランプリ出場を賭けた最後の戦いが展開されることとなる。

競輪70周年を迎えた2018年(平成30年) 第60回からは、GI初のナイター開催となり、6日制となった。勝ち上がりの特徴として、初日から3日目まで行われる一次予選競走においてはポイント制を導入。ポイント上位選手から4日目のダイヤモンドレース、二次予選競走AまたはB、選抜競走にそれぞれ振り分けられた。
(ポイント制による勝ち上がり方式のため、一次予選が行われる3日目までは、欠場選手が発生した場合、選手の補充を行わない。)
また、開催期間中には、年末に行われるガールズグランプリの出場権を賭けた「ガールズグランプリトライアル」が同時に開催され、ガールズケイリン選手28名による2つのトーナメントの各優勝者には、ガールズグランプリの出場権が与えられた。
2022年7月に10周年を迎えたガールズケイリンは新たな幕開けとなる2023年に向け、ガールズケイリンのリブランディングが行われた。ガールズケイリンのレース体系の再構築が行われ、2023年(令和5年) 第65回より当年のガールズグランプリ出場権を賭けた最後のGI競走である「競輪祭女子王座戦【GI】」が新設された。

〇競輪の発祥について
1948年(昭和23年)11月20日(土)に小倉競輪場において初めての競輪が開催された。第1回開催では、競走が自転車の種類によって分けられ、甲規格、乙規格、実用車の3種類であった。甲規格には、車輪の直径が27インチ、タイヤの太さが1と4分の1インチのレーサーが用いられた。
なお、当時の競走では1人の選手が1日に2走しているが、これは規格ごとに1回の出場が許されていたためである。
歴史的な第1レースは、一般競走実用車1,000m競走で午前10時30分に発走し、その後30分間隔で初日は全10レース、2日目以降は全12レースで同様に行なわれた。
当時発売された車券の種類は、単勝式と複勝式の2種類のみで連勝式の発売はなかった。初の連勝式車券の発売は、この小倉第1回開催に次いで行なわれた1948年(昭和23年)12月11日からの大阪府営住ノ江競輪において実施された。
小倉競輪第1回開催 1948年(昭和23年)11月20日(土)~23日(火)
売上 19,730,000円
入場者 約55,000人
なお、11月20日は「競輪発祥の日」として、2023年10月12日に記念日登録された。