第51回朝日新聞社杯競輪祭
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レース展望
 
 本年度から再び11月開催に戻ってきた第51回朝日新聞社杯競輪祭が小倉競輪場で開催される。平原−武田−神山の関東勢が中心となりそうだが、海老根恵太の一発も侮れない。

今年1月の競輪祭決勝ゴール(9)山崎芳仁が豪快な捲りでV
今年1月の競輪祭決勝ゴール(9)山崎芳仁が豪快な捲りでV
 

関東トリオの勢いがますます加速する!
 
武田豊樹 茨城・88期
武田豊樹 茨城・88期
海老根恵太 千葉・86期
海老根恵太 千葉・86期
 平原康多、武田豊樹、神山雄一郎の関東トリオの勢いが止まらない。日本選手権では武田がGI初優勝、高松宮記念杯では平原がGI初優勝、寛仁親王牌では神山が準優勝、そしてオールスターでは武田−神山でワンツーと、今年のGI戦線は常に関東勢がリードしている。
 オールスターの準決勝Aの2個レースを見てもわかる通り、10Rは平原−神山でワンツー、11Rは武田−稲村成浩でワンツーと勝ち上がり方も完璧で、他地区のラインを力で圧倒している。
 今回もレースの主導権を握って勢いの違いを見せつけてくるだろうし、競輪祭を制してますます勢いを加速させ、年末のグランプリに向かって突っ走っていくだろう。
 捲りのスピードでは西の石丸と双璧をなしているのが東の海老根恵太だ。海老根は平原−武田−神山の関東トリオを相手にGI初優勝を飾った寛仁親王牌のあとも、全日本選抜、オールスターと着実に優出、8月・函館記念では石丸を敗って優勝している。
 

永井清史が今度こその主導権取りで関東トリオを相手に雪辱を果たす!
山崎芳仁が再び王者のパワーを見せつける
 
永井清史 岐阜・88期
永井清史 岐阜・88期
 打倒・関東トリオに燃えるのが永井清史だ。永井は寛仁親王牌の決勝戦では関東トリオに主導権を奪われて見せ場を作れなかったが、リベンジが期待されたオールスターの決勝戦でも後手を踏まされて勝負にならなかった。
「仏の顔も3度まで」ではないけれど、さすがに同じ相手に同じ失態を何度も繰り返すわけにはいかず、今度こその意気込みで主導権取りを狙ってくるはずだ。
 オールスターでの永井は、オリオン賞が3番手からの捲りで海老根恵太との同着の1着。2着権利の準決勝Bでは堂々と先行で押し切っており、もはや銅メダリストというキャッチフレーズが不要なぐらいに、競輪選手としても大きく成長している。
 永井を目標に必勝を期したいのが加藤慎平だ。10月1日現在の獲得賞金ランキングでは加藤が8位、永井が9位で、グランプリ出場権の当落線上のギリギリのところにいる。最低でも決勝進出、最高はもちろんGIを優勝してのグランプリ出場だ。
 オールスターの加藤は二次予選Aで敗れ、4日目特選は失格で途中欠場と散々だった。しかし、今年は西王座戦を優勝、日本選手権で準優勝、7月・弥彦記念を完全優勝、続くサマーナイトフェスティバルは決勝3着と年間を通して好調を維持している。永井のほかにも小嶋敬二、浅井康太、金子貴志らの好目標が揃っているだけに、中部勢が総崩れに終わった地元・大垣の全日本選抜の雪辱をきっと果たしてくれるだろう。
 
山崎芳仁 福島・88期
山崎芳仁 福島・88期
 中部勢と同様に相変わらずの層の厚さで関東トリオに立ち向かっていくのが北日本勢だ。オールスターでは北日本勢から1人も決勝進出ならなかったが、ご存知のように1月の競輪祭では山崎芳仁が上がり10秒7の驚異的な捲りで圧勝、伏見俊昭とワンツーを決めている。
 その後は山崎はやや調子落ちになってしまったが、全日本選抜では王者の底力を発揮して6度目のGI優勝を達成しており、今回も相性抜群の小倉ドームで強さを見せつけてくれるだろう。
 伏見も競輪祭の準優勝を皮切りに、5月・SSシリーズ風光るを優勝、寛仁親王牌は決勝3着と今年前半は山崎が調子落ちになったあとも絶好調を維持していたが、8月・函館記念で落車してからややリズムが狂ってしまった。
 オールスターも準決勝Aで6着と敗れているが、それでも二次予選Aでは目標の佐藤友和が不発の展開から自力に転じて1着と脚勢は決して鈍っておらず、年末のグランプリに向けて競輪祭で立て直しを狙ってくるだろう。

稲垣裕之 京都・86期
稲垣裕之 京都・86期
 近畿勢も全日本選抜準優勝で復活を遂げた市田佳寿浩をはじめ、日本選手権で優出の村上義弘、全日本選抜とオールスターで連続優出の村上博幸と好気合いの選手が揃っており侮れない存在だ。
 稲垣裕之もGIでの優出こそないが調子は悪くなく、FIながら8月の小倉で逃げ切りの3連勝とドームとの相性も良い。1月の競輪祭でも準決勝で惜しくも4着と敗れているが、二次予選では海老根恵太を不発に終わらせる快速先行で逃げ切っている。オールスターでも二次予選Bで勝ち星を挙げており、今回も順調な勝ち上がりが期待できる。
 

GP覇者の井上昌己がラストチャンスに賭ける!
度重なる落車を克服して復調なった合志正臣
 
合志正臣 熊本・81期
合志正臣 熊本・81期
 今年のGI戦線では優勝者がすべて東日本勢から出ている。青森での寛仁親王牌以外はすべて西日本地区での開催だったが、いずれも西日本勢は残念な結果に終わっている。このままでは年末のグランプリでも西日本勢の出る幕がまったくなくなりそうで、今年最後の開催となる競輪祭では、西日本勢の、特に地元・九州勢の奮起に期待したい。
 合志正臣は度重なる落車に苦しめられていたが、9月・豊橋記念の準優勝で復活の手応えを掴み、オールスターでは見事に決勝進出を決めた。
 特選予選は最終バック9番手の展開から渡部哲男の巻き返しに乗って2着、準決勝Aではまずは稲垣裕之の番手を奪い、稲垣が行けずと見るやすかさず関東ラインに切り替えての3着と、連日苦しい展開からの勝ち上がりで好調ぶりがひときわ光っていた。
 今回も機動力の面で九州勢は楽な展開はあまり期待できそうにないが、合志は持ち前の巧みな捌きと直線での鋭い差し脚を発揮して勝ち上がっていくだろう。

荒井崇博 佐賀・82期
荒井崇博 佐賀・82期
 荒井崇博も復調気配が見えてきている。今年はビッグレースでの決勝進出がなく、優勝もゼロと低調だったが、8月・小田原記念では準決勝Aを捲りの2着で通過して決勝進出。続くオールスターでは二次予選Aで敗れているが、一次予選と4日目特選で2勝を挙げている。まだ本調子ではなくもがける距離は長くはないが、トップスピードは全盛期の頃のものが戻ってきており、今回も展開次第では大捲りの一発が飛びだすだろう。
 井上昌己は今年前半は安定した強さを維持していたが、8月・高知FIで落車、オールスターでは4走して連絡みなしと精彩を欠いていた。ラストチャンスの競輪祭に賭けるしかグランプリ出場の望みがないことを考えると、状況的にはかなり厳しいが、幸い競輪祭は相性の良い大会なので、昨年のグランプリ覇者の底力を発揮してくるだろう。昨年の競輪祭は山崎芳仁、小嶋敬二の2強を敗って優勝、今年1月の大会でもきっちり決勝進出を果たしている。
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小倉競輪祭(GI)の想い出
第45回小倉競輪祭優勝 小橋正義 平成16年1月25日
 決勝戦は佐々木則幸のほぼ先行一車の組み合わせとなり、周回中の並びは岡部芳幸−佐藤慎太郎、小橋正義、佐々木則幸−小川圭二−香川雄介、小野俊之−池尻浩一、友定祐己の順。赤板から小野が佐々木の番手に追い上げ、一旦引いた小川が再び追い上げると小橋もインから切り込んで、佐々木の後ろは3車並走になる。すると最終ホームから友定が単騎でカマし、佐々木が友定を追う展開になる。佐々木の番手はインから小野をすくった小橋が確保、佐々木は3角で友定に追いつきざまに捲り、佐々木と小橋の2人が横一線でゴールに飛び込むが、タイヤ差で小橋が優勝、佐々木が2着、3着には切り替えた佐藤が入った。

競輪祭の想い出・小橋


スピードタイプ向きの高速バンク
先手ライン有利が基本だが、捲りも決まりやすい
 小倉バンクはドーム内にあるので天候に左右されることなく、常にベストに近い状態で走れるのが最大の特徴だ。走路も軽くて走りやすく、タイムの出やすい無風の高速バンクなので、先行でスピードのある選手に向いている。打鐘から全開でスパートしても、スピードに乗ってマイペースに持ち込められれば2着、3着に粘り込めるので、先手ライン有利が基本である。
 今年1月の競輪祭でも先手ラインの選手が1着になったレースが26回、先行した選手と番手の選手のワンツー決着が16回出現している。地元の北津留翼が二次予選と準決勝を逃げ切りの2連勝で勝ち上がったシーンを鮮明に記憶している人も多いだろう。
 ちなみに全47レースの決まり手を見てみると、1着は逃げが10回、捲りが16回、差しが21回、2着は逃げが11回、捲りが5回、差しが14回、マークが17回となっている。
 先手ライン有利が基本だが、やはり全国から脚力上位の選手たちが集うGIレースだけに捲りもよく決まっている。400バンクの中では最もきついカントを有しており、緩和曲線(コーナーから直線移るつなぎ部分)を長くとってスムーズに踏み切れるように設計されているので、力のある選手なら7、8番手からでも逆転は可能だ。
 1月の大会では捲り−捲りの決着が3回出ているし、決勝戦では山崎芳仁がバック8番手から捲って10秒7の上がりタイムを叩きだしている。
 追い込みは3番手以内が絶対条件で、4番手からの突き抜けは皆無に近い。直線は外帯線から1、2mのところを、外に膨れないように締めて回って追い込むとよく伸びる。

小倉競輪場のバンクデータ
周長は400m、最大カントは34度01分48秒、見なし直線距離は56.9m。前橋に次ぐ2番目のドーム競輪場として98年に誕生した小倉は「走りやすさ」をテーマに設計された。当時50場あった全国の競輪場のデータから最もよい組み合わせを割り出して設計されたが、選手のあいだでは走りやすさが名古屋競輪場によく似ているといわれている。

小倉競輪場バンク


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