山崎芳仁―成田和也―有坂直樹の北日本勢が前受け、4番手に平原康多―武田豊樹―神山雄一郎―幸田光博の関東勢だが、戦前の宣言どおりに村上博幸―山口幸二の中部・近畿が初手から武田の外で並走となり、武田はいったん7番手まで車を下げる。赤板過ぎの2角から平原が上昇を開始すると、山崎はすんなり車を下げ、平原が打鐘とともに先頭に立つと、武田が内から番手に追い上げる。平原は最終ホーム手前からスパート、武田は村上との競り合いに勝って番手を取り切るが、後方から猛スピードで迫ってきた山崎があっさりと関東勢を捲り切ってしまい、北日本3車が後続を突き放して最後の直線へ入る。成田が懸命に山崎を抜きにいくが、バンクレコードタイの上がり10秒7を叩き出した山崎が押し切って完全優勝を達成、2着が成田、3着も有坂で北日本勢で上位が独占した。
共同通信社杯秋本番の思い出 平成21年10月20日決勝 優勝 山崎芳仁 |