第75回高松宮記念杯（GI）

優勝者コメント

　獲りたい、獲りたいと思って臨んだ宮杯でしたし、自分自身の中でも獲れると信じて臨んだ宮杯だったので、本当に獲れて良かったなと思います。（レースは）ラインの車番的には、一番スタート（の位置を）を選ぶのにはちょっと不利な車番だったので取れた位置から仕掛けるという作戦ではありました。（郡司浩平が）仕掛けるべきところで仕掛けるという作戦だったので。前を取れて、カマされることなく、脇本（雄太）さんに出られてはなかなかチャンスもないと思うので、いいペースで踏んでいってくれました。何が何でもという気持ちを背中で感じましたし、後ろに付いていて熱い気持ちを感じました。（最終1センターあたりで番手から踏み出していったが）脇本さんが赤板過ぎに来るのが見えていてちょっと外にフワッて浮いた状態になっているのが見えてて古性（優作）さんが降りてきて。新山さんが踏んでくるのも見えたんで、そこで包まれてもと思って外に張りながら、ホーム、1コーナー辺りからちょっと外を張り気味に出掛けていく感じになりました。前の郡司さんの思いであったり、3番手に付いている和田真久留さんの思いであったり、それ以外の同県の仲間の思いであったりというのを感じながら、自分で精いっぱいできる走りで踏み切ろうと考えてました。（直線では小林泰正や古性が内を突っ込んでくる気配は感じた?）僕がちょっと外線を外すような形になってしまって。真久留さんが内を閉めてくれてるっていうのも分かったんで。スキがあれば入ってくる選手は多いですし、いるのかなと思ってました。ゴール線目掛けてハンドル投げてガシャンっていう風になって。（優勝は）正直良く分からなかったんですけど。最後まで必死に走っただけでした。自分の力だけではもちろん、獲れなかったですし。みんなの支えがあって、なおかつお客さんからも盛り立ててもらっているのが分かったので。そういうものがあってつかみ取れたのかなと思います。（師匠の高木隆弘には）感謝の思い。僕が自転車、ピストに乗れない頃から一から教えてもらって。師匠がいたから今の人生があるので。獲って欲しいっていう風に心から思ってたのは師匠だと思いますし、そういう思いにまず一つ応えられてちょっと安心しているのと、しっかり感謝の思いも伝えたいです。（自転車を始める前の）サッカーは自分自身の中ではやり切って悔いのないサッカー人生を送れたので。サッカー選手でいられるって言うのは、現役生活は長くないですし、競輪に転向して、そういう情熱をすべて競輪に注ぎ込もうと思って臨んだ競輪だったので。そういう思いで今でもやっています。（3年でタイトル奪取となったが）日々苦しい生活ですけど良かったです。今回は仲間に支えられての優勝ではありましたけど、これからしっかり今まで通りにというか、自分らしい、今日もゴール後落車しちゃいましたけど、最後までそういう泥臭い自分らしい走りで南関を引っ張っていければいいなと思いましたし、そういう走りで競輪界のみなさまから今後も応援してもらえたら嬉しいなと思います。（次のGIは8月のオールスターになるが）オールスターはホームバンクの平塚の開催ですし、今回決勝に神奈川勢が3人乗って。松井宏佑さんもホームバンクは平塚ですし。神奈川、南関でオールスターも盛り上げていけたらいいなと思います。

第75回 高松宮記念杯競輪

（2024.6　岸和田）