第3回サマーナイトフェスティバル
レース展望 サマーナイトフェスティバルとは テレビ放送予定 優勝者の横顔
参考データ ファンサービス 場外発売
 第3回サマーナイトフェスティバル(GII)が千葉県の松戸競輪場で開催される。今年も昨年12月から4月までのS級戦の優勝者が集結する、まさに前半戦を締めくくる頂上決戦。初日はオール予選の1着権利、さらに33バンクとくれば夏の夜に火花が激しく散る激戦となることは必至だ。またワールドグランプリシリーズ07も同時開催され、こちらも目が離せない開催となるだろう。
 
上半期の真のチャンピオンを決定する夢の祭典
初日予選の勝ち上がりは先手ラインが絶対有利
 
 昨年12月から4月までのS級戦の優勝による上半期の頂上決戦だけに今年も豪華メンバーが揃っているが、順当ならば高松宮記念杯のときと同様に小嶋敬二と山崎芳仁率いる北日本勢の対決がメインとなるだろうし、小嶋と山崎の2人が断然の優勝候補の筆頭になるだろう。
 あるいは、昇り調子の武田豊樹が圧倒的な機動力を誇る北日本や小嶋敬二を相手にどう戦うか、真っ向からの力勝負で彼らをねじ伏せることができるかどうかが見どころになる。
 しかし、今年は333バンクの松戸競輪場が舞台となるので、ラインの先頭を走る選手、たとえば北日本の佐藤友和の押し切りも十分に考えられる。
 昨年の決勝戦は稲垣裕之が逃げて佐藤友和が捲る展開となったが、佐藤の番手の山崎芳仁は兵藤一也に競られて離れ、兵藤も佐藤のダッシュにつけきれずに離れてしまった。そして稲垣の番手から佐藤の番手に切り替えた市田佳寿浩がゴール前で差し切り優勝している。これが松戸のような短走路だったら、佐藤の押し切りも十分だったはずだ。
 本大会は初日がオールS級の1着権利の勝ち上がりが特徴だが、結局主力の自力型がばらけてしまうので思ったほどの混戦にはなりにくく、格上の本線が先手を取ってそのまま押し切りというレースが多くなる。

佐藤友和
<佐藤友和 岩手・88期>

 昨年の予選を見てみると、9個レースのうち8個が先手ラインの選手の1着で決まっており、残りの1個も先手を取った自力型の番手にはまった別線の自力型が番手捲りで1着というレースだった。
 となると、初日予選は機動力豊富な北日本の選手が有利で、今北日本で最も乗れている自在型の齋藤登志信も優勝候補のひとりになるだろう。
齋藤は山形から宮城へ移籍、心機一転で期するところがあるのか、高松宮記念杯での齋藤は心なしか顔つきも以前より精悍になっていて、準決勝では山崎芳仁の逃げをきっちり差し切って1着と調子も上々だった。
齋藤登志信
<齋藤登志信 宮城・80期>

 
短走路での主導権争いなら自在型の一発が侮れない
話題の大型新人・志村太賀が関東勢を引っ張る
 
 過去2回の大会を見てみると予選は先手ラインが断然有利だが、1着権利のために先行選手が勝ち上がるのは厳しく、第1回の決勝戦は3分戦、第2回の決勝戦は2分戦だった。しかし、今回は先行有利な松戸競輪場が舞台なので、自力型が大量に勝ち上がっての細切れ戦の決勝戦も十分にありそうだ。
 今回の出場選手のなかで最も積極性が高いのが90期の志村太賀で、直近4カ月のホーム回数が18回、バック回数が22回だ。身長163㎝の小兵ながら末脚もしっかりしており、ビッグレース初出場のふるさとダービー観音寺では一次予選で逃げ切っていきなりの白星を挙げている。
 予選では志村ラインが間違いなく本線に推されるだろうが、志村がうまく勝ち上がれれば関東勢に優勝のチャンスが大きく広がる。3月の熊本記念では武田豊樹が志村の先行を目標に優勝しており、今回も志村―武田の連係があれば小嶋敬二や山崎芳仁を一蹴できる強力ラインとなる。
 松戸の短走路で先行型が激しい主導権争いを演じるようなら、村上博幸のような自在型の出番だ。村上は高松宮記念杯では不本意な成績に終わっているが、5月の大垣記念では中部ラインの3番手から記念初優勝を飾っており調子は悪くない。
 そのほか高松宮記念杯で久しぶりのGI優出を果たした岡部芳幸や、4月の西武園記念を得意の捲りで制した手島慶介の一発がやはり侮れない。
 南関東は今回はライン的に手薄だが、徹底先行の栗田雅也やムラはあるが捲り鋭い新田康仁の頑張り次第では地元・鈴木誠の浮上も期待できる。
 かつては千葉の若大将と呼ばれていた鈴木誠も42歳になったが、まだまだ差し脚は衰えておらず、今年はすでに3回の優勝があり、5月の松戸FIでもきっちり優出して決勝5着と健闘している。
 志村太賀
<志村太賀 山梨・90期>

 村上博幸
<村上博幸 京都・86期>

 栗田雅也
<栗田雅也 静岡・84期>


ワールドグランプリシリーズ
3対6で戦われる国際競輪レースの最終戦

 今年も6月7日の広島と久留米を皮切りに全国各地の競輪場で国際競輪レースが実施されているが、その最終戦となる「ワールドグランプリシリーズ07」がサマーナイトフェスティバルの開催内で実施される。
 初日と2日目に1レースずつの2個レースで、初日10Rにワールドグランプリレース、2日目7Rにワールドステージレースが行われる。
 外国人選手の選抜方法は、国際競輪レース第1戦から第4戦における「外国人選手優秀選手賞選考基準」の獲得ポイントにより、ポイント上位の1位から3位までの3人が初日ワールドグランプリレースに、4位から6位の3人が2日目ワールドステージレースに出場する。
 日本人選手はサマーナイトフェスティバルに選考された以外の選手から、それぞれ6人ずつが出場する。

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