全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(以下、全プロ記念)は、平成7年5月13日名古屋競輪場で開催された「阪神大震災復興協賛競輪」が発祥となる。この大震災に競輪界も震災地復興の一翼を担うことになり、第42回全日本プロ選手権自転車競技大会の前日にS級1班上位90人を集め、「スーパープロピストレーサー賞」「ワンダーステージ」「ダイナミックステージ」の種目で行われた。「スーパープロピストレーサー賞」は、平成2年に世界選手権の前に行われた「世界選手権自転車競技日本大会特別記念レース」(後の寬仁親王牌)から名前を受け継いだ。
平成15年には国際競輪の最終戦として「ワールドグランプリ」が新設され、国際競輪参加外国人選手4名対日本人選手5名の戦いとなった。一発勝負ということで、国際競輪では強固な連係を見せていた外国人選手間でもピリピリとしたムードが漂い、世界の真剣勝負は多くのファンを酔わせることとなった。
平成17年には「新潟県中越地震復興支援競輪」として、新たに2日制で行われることになった。初日の「全プロ国際競輪レース(日本人選手9名)」を勝ち上がった選手と、「国際選抜」「国際予選」を勝ち上がった選手が激突する「ワールドグランプリ」となった。外国人選手は国際競輪のポイントで走る種目が選考されたので、各地で行われる外国人選手同士の駆け引きがさらに激化し、またワールドグランプリでの日本選手との対決は大きな話題となった。
平成18年以降は、外国人選手の来日スケジュール変更等にともない、ワールドグランプリを本大会で実施することはせず、日本人選手のみが出走する2日間開催として行われている。
平成23年から平成27年は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の被災地の復興を支援する「被災地支援競輪」として開催された。
平成28年は、同年4月に発生した平成28年熊本地震の被災地の復興を支援する「被災地支援競輪」として開催された。
平成29年から平成30年は、「自転車競技支援競輪・障害者スポーツ支援競輪」として開催された。
令和元年(2019年)は「障害者スポーツ支援競輪」として開催される。