審査対象期間(平成18年8月~11月)における平均競走得点上位の27名が初日の優秀競走に出走するが、優秀競走3個レースで3着にまでに入った9名が2日目の「スーパープロピストレーサー賞」で覇を競うことになる。
一番の見どころは先の平塚ダービーを大いに沸かせた小嶋敬二、平原康多と地元のエース・山崎芳仁の3人の機動力型の走りっぷりだろう。
小嶋敬二の近況は2月の四日市記念で久しぶりの記念優勝を飾った後、続く静岡記念で準優勝、西王座戦が完全優勝と昨年の不振が嘘のような充実ぶり。日本選手権競輪は準決勝でまさかの敗退だったが、残り3走は圧勝しており、今回も豪快な勝ちっぷりで魅了してくれるだろう。
平原康多は昨年の全日本選抜競輪でGⅠ競輪初優出と、リニューアルされたいわき平バンクとの相性がいい。年が変わって競輪祭と東王座戦では勝ち上がりに失敗したが、日本選手権競輪は持ち味の徹底先行ぶりを存分に発揮して2度目のGⅠ競輪優出を決めた。今回も連日の先行勝負は間違いなしで、追走の関東勢にチャンスが大きく膨らむ。
特に神山雄一郎は平原との相性が抜群で、昨年の全日本選抜競輪は平原を目標に優出しているし、日本選手権競輪は準決勝で番手を奪われたものの、特選予選はきっちり1着を取っており、今回も平原との連係があれば神山の勝ち星は固いだろう。
山崎芳仁は4・00の大ギアで臨んだ日本選手権競輪は特選予選はカマシで追走の有田直樹を振り切る強さを見せつけたが、その後は不発の連続で勝ち上がりに失敗している。昨年の全日本選抜競輪でも優出を逃しており、今や輪界の第一人者となった山崎としては、再び地元ファンの前で期待を裏切る訳には絶対にいかないことを本人も十分に承知しているはず。4月の川崎記念を優勝し、リズムも戻ってきたので地元バンクでの必ずやの巻き返しが期待できる。 |
<小嶋敬二 石川・74期>
<平原康多 埼玉・87期>
<山崎芳仁 福島・88期>
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