|
|
タイム・トライアル |
|
|
孤独と戦いながらひたすら速さを求める!
ただひたすらタイムを求めて短距離を走り抜ける競技。1名ずつトラックを走りタイムを競い、その優劣によって順位を決定します。男子は1kmで、女子は500mで行われ、完走タイムの目安は、男子で61~63秒。平均時速58km前後となる男子は平地で1分の壁をいつ切れるかが期待されています。
この種目はコース取りもすごく重要。ちょっとのブレが、即タイムに響きます。なにしろコンマ1秒を争ってますからね。観戦にはストップウォッチが必須!タイムを計りながら見ると面白いですよー。
1996年アトランタオリンピックで十文字貴信選手が日本人初の銅メダルを獲得しました。 |
|
スプリント |
|
|
1対1のタイマンガチンコ勝負!
この競技は通常2名の競技者によって行われます。選手はスタートしてから最後の200m線に到達するまでは逆方向に走ること、20cm以上バックすること、極端な進路妨害以外には、どんな走り方も許されますが、最後の200m線を経過したあとは斜行したりすることは許されません。この最後の200mタイムは参考として記録するだけで、時間には関係なく先にゴールした者が勝者となります。
スプリントでは、相手より前に出ると後から動作を常に監視されてしまい、風よけとしても利用されてしまうという作戦上の不利があるため、最後の200m線近くまではお互いに牽制しあいます。特に、突然「おいおい、止まってるよ」と思うほどスピードを落とし相手を先に行かせようとする「スタンディング」が見どころ。
このように、ただ単に優れたスピードが必要であるだけでなく、この競技には頭脳的な作戦と高度な走行技術が必要とされます。
人間のスプリント持続時間は長くても10数秒間、距離にすると200m程度と言われますが、爆発的なフルパワーを発揮してゴール手前を疾走するシーンは迫力満点!自転車競技の花形種目と言われているゆえんです。
1984年ロサンゼルスオリンピックで坂本勉選手が銅メダルを獲得。そして中野浩一選手が世界選手権で10連覇という不滅の記録を残しました。「世界のナカノ」「v10中野」の称号はここから来てるんですね。 |
|
チーム・スプリント |
|
|
何よりもチームワークが勝負の決め手!
トラックの両側に3名ずつ2チームがスタンバイして同時にスタート、縦列走行を開始。そして1周終えるたび、先頭から選手が順に、まるで役目を終えたロケットが切り離され「後はよろしくー」と言うかのように去って行きます。勝敗は3周目、最後の1人がゴールインしたタイムで決定。
先行選手が風と闘ってくれるから、走行速度が最後の1人まで高速で保持されます。チームワークと高速感を楽しめる人気の豪快種目です。昔はオリンピックスプリントと呼ばれていました。競技場によって周長が異なるため、世界記録の公表はありません。
第一走者はスタートからぐんぐんスピードを上げ、第二走者はそのスピードをさらに増し、第三走者は上がったスピードをどれだけ持続できるかと、それぞれの役割が決まっていてチームワークが何よりも大事。分業が得意な(?)日本の今やお家芸となりました。
2004年アテネオリンピックで長塚智広・伏見俊昭・井上昌己の3選手が銀メダルを獲得しています。 |
|
ケイリン |
|
|
日本が生んだ世界のスポーツKEIRIN
日本で生まれて発展してきたのが「競輪」。それが輸出され、国際種目に採用されました。世界選手権はもちろん、シドニー・オリンピックからは「ケイリン」として開催され、今やスプリントをしのぐ超人気種目となりました。
風よけのために先頭を走るペーサーは以前はデルニーと呼ばれるエンジン付き自転車を使用していましたが、シドニー・オリンピックの頃から、大きな大会では日本製の電動アシスト付自転車が使われています。距離は2,000m。ペーサーは時速35kmで進行し、ラスト1?までに時速50km(ジュニア・女子は45km)までペースアップし、残り600mで退避します。先頭を走る選手の風圧によるハンディを解消するためにこのようなスタートの方法が行われていますが、ペーサーが退避するまでの間に、ベストポジションをキープするための駆け引きが激しく行われ、ペーサーが退避したら一気にスピードアップ!時速70kmでゴールまで一気に駆け抜け、観客は興奮のるつぼに叩き込まれます。
2008年北京オリンピックで岐阜の永井清史選手が日本人としてこの種目初の銅メダルを獲得!日本のお家芸「ケイリン」本家の意地を見せました。 |
|
|
|