ワールドカップ第4戦シドニー大会レポート
 
配信日:3月6日
 
 
■3月2日(大会開催前日) 天候 晴れ時々曇り 気温26℃

 暑い。夏だ。今シーズン南半球で行われるただひとつのワールドカップはシドニー。
2004年、トラック競技のメインシーズンを北半球における冬に移行することをUCIが発表した時、その記者会見場で「トラック競技は冬のスポーツになるということか?」という記者の質問に「南半球での大会もあるのだから、冬というわけではない。いろんな場所で、いろんな季節でトラック競技は行われるのだ」とニヤリとしながら答えた前UCI会長フェアブルッゲン氏の顔が思い出される。


シドニーの街並み
<シドニーの街並み>
競技場の周りはロードの周回コースとなっている
<競技場の周りはロードの周回コースとなっている>


 冬季オリンピックとの競合を避け、今年は2月にワールドカップの開催はなかった。冬季オリンピックも終わりトラック05-06シーズンワールドカップもいよいよ最終戦。この大会は世界選手権の出場権利を獲得するための最終大会となる。
 各国とも、出場枠をひとつでも増やそうと激しいレースが展開されることは必至。おもしろい大会になりそうだ。
33ヵ国に加え2つのトレードチームで35チーム、男子127名、女子52名で179名の参加。
 ここダンクグレイ・ベロドロームは最大斜度42°の250mバンク。2000年にシドニーオリンピックの会場となったバンクだ。
ダンク・グレイ競技場外観
<ダンク・グレイ競技場外観>


 大会前日の今日、日本チームは夕刻から、競技場外周回コースで軽いロードトレーニングの後、バンクで2時間ほどの 練習を行った。今回日本チームは、金子貴志、稲垣裕之、永井清史、渡邉一成、盛一大そしてアテネオリンピック以来久しぶりの参戦となり井上昌己といった布陣。実は日本は4月にフランス・ボルドーで行われる世界選手権ケイリンの枠がまだ確定的ではない。シドニー大会の結果によっては、世界選手権で日本はケイリンに出場できない可能性があるのだ。ケイリン発祥の地日本の意地を賭け、明日渡邊一成が出場するのを皮切りに日本チームはスクラッチ、スプリント、ポイントレースチームスプリントなどの種目に出場する。今シーズン、日本が獲得したメダルは今のところ、モスクワ大会スプリントでの金子貴志の銅メダル、ロサンゼルス大会スクラッチでの西谷泰治の銅メダルの2つ。世界選手権の出場権利獲得とともに今シーズンワールドカップ最後のメダルも期待したい。


競技場内の様子
<競技場内の様子>
合同練習する日本チーム
<合同練習する日本チーム>





 
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.