ワールドカップ第3戦カリ大会レポート
配信日:12月16日
■12月10日(開催前日) 天候 晴れ 気温25℃
ワールドカップはいよいよ第3戦に突入。
大陸バランスを考えたワールドカップ開催が行われていることは以前からお伝えしているが今回はコロンビア・カリ大会。
おさらいをすると、今シーズンはヨーロッパが第1戦マンチェスター、第5戦コペンハーゲン。 オセアニア大陸が第2戦メルボルン、そしてアメリカ大陸版といっていいだろうこの第3戦カリ大会、アジア大陸が第4戦の北京大会となる。これにアフリカ大陸が加われば、ほぼ全世界を網羅することになろう。UCIのグローバライゼーション戦略もあと一歩のところまで来ているといえるのではなかろうか。
さて、昔からワールドカップ大会に注目していた方にとってはカリは目新しい都市ではあるまい。 実はカリはすでに7回もワールドカップを開催している。
しかし、2001年7月、ドーム型の屋根が崩落したことにより、ワールドカップが開催できなくなった。
ワールドカップを開催したのは1996年から2002年。屋根が崩落したのは2001年であるから、矛盾があるように聞こえるが、最後の1回は屋根のないまま執念の開催となった。
以来6年間、他の競技場に開催を譲ってきたが、6年の時を経て2007年11月ついに修復が完了、久しぶりの開催にこぎつけた。コロンビア車連の意志は強く、今後も継続的な国際大会の開催を希望しているという。
トラックは最大斜度46°、直線部分のカントは11°。直線が長く、その分コーナーがタイトで、なかなか攻略の難しいバンクに見える。屋根は完全にバンクを覆っているわけではなく、横から風が吹き込む構造。風の影響を受ける可能性がある一方で、部分的に青空が見えるつくりには開放感がある。
カリのベロドローム。
天井とトラックの間には隙間があり、
風が通り抜ける
今回、日本チームは学生4人のフレッシュなチーム編成。
日本大学の我妻敏(あずま さとし)、石倉龍二(いしくら りゅうじ)、 立命館大学の石口慶多(いしぐち けいた)、朝日大学の柴田一樹(しばた かずき)。 開催前日の今日、4人は午前中最終調整を行った。
練習する日本スプリント系チームの3人
中長距離の柴田はバイク誘導につける
我妻のコメント
「木製250は好きなので、走っていて楽しいです。1kmに出場しますが、自己ベストが出るように頑張りたいです」
日本大学、我妻
石倉のコメント
「これまで、インカレなどを走っていたので急にレベルが上がった感じです。ケイリンとスプリントに出る予定ですが、頑張ります」
日本大学、石倉
石口のコメント
「板のバンクは初めてです。まだ少しこわいです。プレッシャーは感じますが、スプリントではまず予選通過が目標です」
立命館大学、石口
柴田のコメント
「海外の木製バンクははじめてで、なかなか感覚がつかめなくて、外にふくらんでいましたが今日やっとつかめてきたので、よかったです。ポイントレース、スクラッチに出る予定です」
朝日大学、柴田
経験の少ない4人だが、挑戦する気持ちを忘れずに、体当たりして欲しい。 怖いもの知らずの競走が、よい結果を生むことを期待したい。
>>next
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.