ワールドカップ第4戦 北京大会 レポート
配信日:1月20日
■1月15日(開催前日) 天候 快晴 気温-3℃
オリンピックの興奮からおよそ5ヶ月。街は平静を取り戻し、オリンピックの遺産とも言える数々の建造物や、幾分洗練された雰囲気が残った。今、オリンピックの施設群は新観光名所となり、国内外から見物客を集めている。その北京で08-09シーズン トラックサイクリングワールドカップも後半の4戦目。
参加は男子154名、女子75名の合わせて229選手。北京オリンピックのプレ大会となった昨シーズンの開催に比べると小ぶりになった印象は否めないが、オリンピック後の充電などでこれまでの3戦に参加のなかった選手の姿もチラホラ。
鳥の巣も今や観光名所
ゴチャゴチャした下町も
オリンピックできれいに様変わり
今回の日本チームで特筆すべきは佐藤友和、坂本貴史の参戦だろう。
佐藤は2007年、オリンピック代表候補の選考参考レースとなるチャレンジ・ザ・オリンピックにエントリーし、強化指定選手に選ばれながら、なかなか国際大会出場のチャンスに恵まれなかった。ここへ来てようやく出場となったわけだが、その走りは?
日本競輪では、すでにその実績は折り紙つきの佐藤の世界への挑戦が楽しみだ。
周回練習する日本スプリントチーム
一方、坂本は、ジュニアからエリートに上がってはじめての世界大会参戦。
ロスの超特急の遺伝子を受け継ぐサラブレッドが実戦でその実力を本物にしていく姿を見守ることとしたい。
そのほかにはおなじみのメンバーの成田和也、渡邉一成、新田祐大がスプリント系、盛一大がエンデュランス系にラインアップ。年が明け、気持ちを新たにする選手たちのスタートをしっかりと見せてもらうことにしよう。
エンデュランス系の盛は
他国の選手につけたりしながら練習
談笑する渡邉と佐藤。
世界に出てくる短距離ライダーは
今や北日本一色。
坂本のコメント
(昨年デビューした競輪もなかなか強いと聞いているが?と聞くと)「そうなんですかねぇ。 だといいですけど・・・エリートでの世界大会ははじめてです。やっぱり、すごく強い人もいそうで雰囲気も ちょっと違いますね。1kmTTに出場しますが、新田さんも出している(1′)3秒台を狙っていきたいです」
佐藤のコメント
「今回はいいチャンスをいただいたと思っています。オリンピックの前のシーズンに出してもらえれば ベストでしたが、仕方のないことだと思います。この雰囲気が味わえていることが、すでにいい経験ですし、 なんとかこのチャンスを活かしてアピールできるように頑張りたいと思います。ケイリンを走りますが、 日本の競輪とはかなり違うので、競走をたくさん見て勉強します」
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