09-10ワールド・カップ第1戦マンチェスター大会
配信日:11月4日
■10月29日(木)開催前日 天候:くもり時々晴れ 気温16度
2009年も残すところあと2ヵ月ちょっと・・・そんな年の瀬の近づきを感じる10月末、いよいよ新たなトラック・サイクリング・シーズンが幕を開ける。オープニングの舞台は昨年に引き続きイギリスはマンチェスター。昨年、シーズン中の開催回数が5回に増やされたワールド・カップだったが、今シーズンの開催は昔に戻っての4回開催。UCIとしては5回開催するべく努力をしていたようではあるが、調整がつかずに今シーズンについては4回となったようだ。恐らくまた来シーズンについては5回開催を目指して様々な調整がなされるであろう。今シーズンは第1戦のマンチェスターの後は、第2戦オーストラリア・メルボルン(11月)、第3戦コロンビア・カリ(12月)、第4戦中国・北京(1月)と、開催地すべてが昨年の開催を行った地となる。そして迎える3月の世界選手権がデンマーク・コペンハーゲンとなり、こちらも昨年のワールド・カップ開催地で正直、開催場所としての新鮮味には欠ける内容となった。しかしながら3月の世界選手権を頂点とし、ロンドン・オリンピックの出場権争いが始まる来シーズンに向けてのはずみをつける、エキサイティングなシーズンとなることを期待したい。
会場のおなじみマンチェスター・ヴェロドローム
(ナショナル・サイクリング・センター)
すぐ近くにサッカー・スタジアムが
(マンUでなくてシティですが)
今大会の参加数はナショナル・チーム38、トラック・チーム18で参加チームが56、男子194名、女子93名で参加者数が287名とトラック・チーム数は減ったものの、参加者数は昨年の1.3倍。オリンピック明けの昨年は脱力感があったのか、やや少なめだったこともあるが、次のロンドンへ向けて次第に盛り上がっていくことだろう。
今回の日本チームの出場選手は、スプリント系の佐藤友和、成田和也、渡邊一成、新田祐大、深谷知広、そしてエンデュランス系の盛一大の全6名。今や国際競走の日本の顔ともいえる渡邊をはじめ、昨年コンスタントに参加した成田、新田、昨年世界選手権に初参加した佐藤、デビュー後無敗でS級に昇級と明るい話題を振りまいている深谷、そして大活躍の昨年を更に超えて欲しい盛。今シーズンのスタートで皆に今後につながる何かを期待したい。
気になるエントリーは、初日のケイリンに佐藤、1kmタイム・トライアルに新田、2日目のスプリントに渡邊、深谷、3日目チーム・スプリントに成田、深谷、新田の順で、ポイント・レース、スクラッチに盛となる。
練習前の準備をする選手
そして昨年に引き続き、マンチェスターでの定番、JKAインターナショナル・ケイリン・イベントが今年もここマンチェスターで開催される。既に紹介した盛を除く5名に岡部芳幸、吉川誠を加えた7名が参加し、外国勢21名を加えた28名で1着賞金15,000ユーロ(日本円200万円強)をかけて争われる。既に6回目を迎えるこのイベント。残念ながら、日本勢にとっては、お家芸とはなかなか言えないような成績が積み重なってしまっている状態だが、本気モードで臨んでくる外国勢に太刀打ちし、目の肥えたマンチェスターのファンの記憶に残るようなレースをぜひ披露してほしい。
大会を明日に控えた前日練習は午後5時半近くから開始。明日のケイリンに出走予定の佐藤を除く5名とケイリン・イベント出走の2人が思い思いに汗を流した。
新たなシーズン第1戦。今までの強豪が強さを見せるのか、それとも新興勢力が新風を吹き込むのか。スリリングで迫力のある競走が展開されることに期待したい。
トラックの感触を確かめる
さあ、いよいよ明日から開幕!
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