ワールドカップ第4戦 メシキコ大会
記事・写真:清水 裕次郎 特派員(ドイツ・デュッセルドルフ)

<<戻る

 アウグスティン・メルガー自転車競技場
・周長333.3m
・屋外
・セメント
・最大カント38度
・標高 2,200m
23ヶ国140名参加
 大会第1日目/2001年8月10日(金)
 本日の成績 
<男子スプリント:200mタイムトライアル>
 午前9時過ぎよりスプリント予選が開始された。高地(標高2,200m)のため全体的に良いタイムだ。その分酸素不足のため苦しいと思われるが、200mT.T.はもともと無酸素状態で走るためか「それほどでもない」と第10番目走者 濱田浩司(10秒876)の弁。むしろ軽く走れるのが選手にとっても気持ちが良いのかもしれない。
1位 J.ラバウヴェ(USA) 10秒228
2位 R.キアッパ(イタリア) 10秒247
3位 R.ブルガン(フランス) 10秒338
4位 J.ビラヌエバ(スペイン) 10秒340
5位 S.マドセン(カナダ) 10秒341
6位 A.デュブレ(フランス) 10秒374
7位 C.マクレーン(イギリス) 10秒467
8位 高城信雄(日本) 10秒533
15位 濱田浩司(日本) 10秒876
<男子スプリント:予選第1回戦>
第4組 J.ビラヌエバ(スペイン)vs 濱田浩司(日本)
積極的に逃げる濱田だがゴール前追い込まれ敗者復活戦へ。

第8組 高城信雄(日本)vs A.コレイネルス(ベネズエラ)
高城がしっかり逃げ切る、日本チームの積極的な先行策は好感が持てる。
とくに高城は前回のWCイタリア大会でもスプリントで総合7位であり、今回の走りは自信と落ち着きが見えるようだ。
<男子スプリント:敗者復活戦>
濱田浩司(日本)vs D.エドワード(南アフリカ)vs A.コレイネルス(ベネズエラ)
3人出走。1周目の先行役割を担った濱田はそのまま、強引に逃げ切る。ゴール前の2人を寄せ付けず快勝(上がり10秒986)。
日本チームのムードも高まる。斑目監督も満足そうだ。
<男子スプリント:1/8決勝>
1組 J.ラバウヴェ(USA)vs 濱田浩司(日本)
よく逃げるも、予選1位の持ちタイムの相手では勝つのは難しい。

5組 高城信雄(日本)対S.マドセン(カナダ)
第1回戦の時に比べさらに強さを増したかのような逃げ切り快勝。

<男子スプリント:敗者復活>
濱田vs G.マジー(USA)vs M.べネッティ(イタリア)
3人出走。濱田はアウトスタートだが、バックでは濱田の先行体制。粘り強くそのままゴールをかけ抜けた。これで日本勢は2人とも1/4決勝へ進出。
<男子スプリント:1/4決勝>
2組 R.キアッパ(イタリア)vs 濱田浩司(日本)
1本目、2本目ともに、R.キアッパ(イタリア)が逃げる濱田をゴール前あっさり捕まえる。「相手に遊ばれた」とは本人の弁だが、敗者戦回りでの戦いを考慮すれば健闘であろう。



4組 高城信雄(日本)vs J.ビラヌエバ(スペイン)
1本目 最終バックで高城が2車身は離して先行体制。相手はそれでもゴール前並ぶほどよく追い上げたが、高城の逃げ切り。2本目も同様の展開で高城が相手のスキを見て仕掛け、バックですでに相手にかなりの差をつけ先行する。ゴール前ビラヌエバはあきらめる。
これで高城は無傷で準決勝へ、4位以内は決定。WCはじまって以来のスプリントの日本人メダル獲得の期待が高まる。
<1000mタイムトライアル>
午後から風が強くなり、最後の種目1000mTTがはじまった。日本からは荒井崇博がエントリー。大森慶一もオープン参加で最終走者として走る。注目はなんといってもA.トゥルナン(フランス)。昨年6月、ここメキシコで世界記録1分00秒148をマーク。今大会の直前にフランスのイエ-ルで行われたフランス選手権でも1分2秒台で優勝しており当然注目が集まる。しかし、風はどんどん強くなってきている。かなり条件は悪そうだ。しかし、貫禄勝ちである。
1分00秒898。風がなければ世界記録実現もあったかもしれない。さすがにこの種目は高地でいい記録が出やすい反面、終了後の選手は酸素吸入を行うなど苦しそうだ。トゥルナンも荒井(1分4秒213で8位)も終了後は30分くらいまともに口も聞けない程苦しそうだった。
優勝 A.トゥルナン(フランス) 1分0秒898
2位 M.レンショウ
(オーストラリア)
1分2秒374
3位 G.クレイネル(ポーランド) 1分2秒590

第2日目結果