優勝者コメント

　（脇本雄太の番手を回ることになってGI優勝は）最初で最後のチャンスだと思いましたし、これで獲れないなら多分自力でも一生獲れないだろうという心構えで挑みました。（レースは）スタートは太田（海也）君もすごい早いですし、（すんなりと）前受けできるとは考えてなかったです。どこからでもタイミングを見て先手を取るという作戦でした。（脇本が突っ張った後、自分の後ろが太田と古性優作でモツれたのは）全然わかってなかったです。僕はもう脇本さんと連結を外さないように。ジャンからピッチもドンドン上がっていきましたし、別線が多分来れるようなピッチじゃなかったので、そこはもう（脇本の）後輪だけ集中して付いてました。後ろを固めてくださっている南（修二）さんと古性さんがいるので、僕はとにかく前の事だけ集中して自分が行けるところから行こうと思っていました。赤板から体感したことないようなピッチでドンドンペースが上がっていって。さすがに（最終）バック線ぐらいで脇本さんも少しスピードが鈍った感じがしましたし、別線の吉田（拓矢）君も太田君もまくりに来られたら、飲み込まれるよりは自分でしっかりタテに踏んで、ラインで決めるような走りをしました。（最後は古性とのゴール前勝負となって）全然脚は溜まってなかったですし、4コーナーから直線がすごく長く感じました。（早期卒業デビューから5年半でのGIタイトルは）すごい長く感じました。今年しっかりタイトルに手が届きそうな手応えもあって、実際にそのタイトルが獲れて本当に嬉しいですね。（これまでGI決勝の舞台で）しっかり近畿の先頭でやってきた事が実を結びましたし、脇本さんの番手という責任ある位置を回らせていただいたのはやっぱり日ごろ自分がやってきた事が実を結んだ結果だと思います。この数少ないチャンスをモノにできて今ホッとしています。（今度は自力でタイトルという思いは）脇本さんも自力でタイトルを何個も獲っています。僕もそれに続けるように。脇本さんの前をまた回れるような脚力だったりを付けたいですね、もっと。（年末のグランプリ出場が決まり、同じく今年のタイトルホルダーの脇本との好連係が期待されるが）グランプリは乗るのが目標でした、競輪の。そこに向けてやることは今まで通り一戦一戦GIをしっかり戦って。そこはもう一戦一戦積み重ねていくのみだと思うので今まで通りやるだけですね。（最後に）本当にファン投票のおかげでオリオン賞からスタートできて、良い勝ち上がりを走らせてもらえたのはファンの応援あってのものなので、それをしっかりモノにできて良かったです。

第68回 オールスター競輪

（2025.8　函館）