優勝者コメント 「まだ実感が沸かないですね。山崎(芳仁)に任せていたし、山崎の持ち味を出してもらって、グランドスラムもかかっていたので勝負してほしかったというのがあったので、ムダ脚を使うよりは一発を狙ってと。僕はその後ろだったので、もしごちゃごちゃしたら、そこからが勝負だと思っていました。本当は付いていく予定だったんですけど、山崎が接触していたので、厳しいなと思って内に突っ込んだら、タイミング良く空きましたね。一緒に走った山崎とはアマチュアの時から一緒にやってきて、競輪学校も一緒で、グランプリ前も今回も宮古島で合宿をしてきたので、彼と優勝を目指してここに入ってきました。でも、まさか自分が優勝という形でレースを終えるとは思っていなかったです。今までは自転車競技をやっていたので、3月は世界選手権に向けての練習をしていました。昨年、それを辞めてからは競輪のGIの中でも最も格の高い日本選手権に全てをかけるくらいの気持ちでやってきましたので、今回、優勝できて嬉しいです。まだ福島も原発の問題とかあって大変な不安のある中でみんな過ごされていると思います。今は新潟にいて、練習は(毎日ではないですが)1時間半くらいかけて福島に移動して、往復しながら練習したり、新潟で練習したり、冬は練習出来ないので、宮古島に合宿に行ったりしています。(賞金の使い道は)まだ考えていないです。競輪界は厳しいので、少しでも良いレースが出来るように、練習・レースとも気合いで取り組んで、少しでも自分の力を上積みできるように頑張ります。結果を出せない中でもたくさん応援してもらっていて、それが本当に力になりました。これからも期待に応えられるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」
第65回日本選手権競輪ダイジェスト
周回は、前から山崎芳仁‐成田和也、小嶋敬二、深谷知広‐園田匠、鈴木裕‐岡田征陽‐長塚智広、村上義弘。打鐘前にまず鈴木が動き、深谷を抑えると、打鐘過ぎ2センターで先頭に出て、スローに落とし、最終ホームから踏み上げ、先行態勢に。その4番手いた村上が、2コーナーで捲って出るが、鈴木に合され不発。鈴木は最終2センターで外帯線を外した為、空いた内に岡田が再度踏み込んで前に出たが、この時岡田と長塚の間が大きく空き、4コーナーで中団にいた成田が山崎の後ろから内に切り込みズバッと伸びて1着ゴール。二度目のGI優勝となった。2着は中団から外に踏んだ山崎が伸びて2着。3着も内を突いて伸びた園田匠。深谷は終始後方に置かれてしまった。 |