KEIRINグランプリ2019（GP）

優勝者コメント

　スタートを取れればスタートを取って、一度後ろを動かしてからっていうような作戦でした。（スタートを取ることに関して）責任があると思ったので、全力でスタートを。前を取ることだけ考えて、まずそれが一つ目の仕事でしたね。もうちょっと早く脇本（雄太）が来るのかなと思ったんですけど、新田（祐大）も誘導員からちょっと距離を空けて、突っ張てもいいかなって気持ちでいてくれたと思います。（新田は）何本もGIを獲っている選手ですし、新田の後ろってことで、そこに付くってことだけを考えていればよかったっていう意味では、気持ち的には逆に楽だったのかもしれないです。（最終4コーナーからは）新田がもうワンテンポ遅く行ってくれれば、僕ももうちょっと思い切りよく踏めた思うんですけど、ちょっと早めに行ってくれたんで一瞬タイミングを取るのが難しかったですね。（ゴール直後に優勝したかは）分かりませんでした。ファンの方は、みんな（佐藤）慎太郎だって言ってくれてて、それでビジョンを見たら僕が写っていたんで。一度間違ってヘルメットを投げて恥をかいたことがあるので。宮杯（高松宮記念杯）なんですけど。今回は確認してからにしました。（今回が13年ぶりのグランプリで）当時のような、ぎらつきというか、ガツガツした感じがなくて、落ち着いて過ごせたのがよかったのかなと思います。（ここまでに）自分の中で、もうダメだなって思うことは一度もなかったので、またいつかグランプリに出れる、そしてGIを獲れるって思ってやってきましたんで、それを周りで支えてくれた人たちに。応援してくれたファンも含めて、少し恩返しができたと思います。（グランプリの優勝は）格別というよりも、自分でも信じられないというか、実感が湧かないですね。（ファンの声援は）グッと来て涙が出そうになりましたね。やっぱりずっと応援してくれている人たちが、本当に喜んでくれている姿も見えましたし、本当にうれしかったですね。本当は泣きたいくらいの感じなんですけど、僕が泣いたらおちょくられますからね（笑）。恥ずかしいんでこらえました。（来年は）1番車ですけど、位置取りが大変だと思うので。1番車なんで中団を取ってくれだとか、そういうことがあると思うので。まあ、1番車の重圧というよりは、レースの中での1番車としての責任の方が感じています。（これで賞金王だが）やっぱり競輪王、ダービー王、賞金王。なにか『王』を付けたいなと自分で思っていたので。まあ、サマーナイトの夜王でもいいなと思っていたんですけど、一番最高な賞金王っていうのになれてうれしいですね。（賞金で買いたいものは）特にありませんね。本当、現実的な話になるんですが、税金が足りなくなるんで。そこに備えて、油断せずに財布の紐を締めたいと思います。やっとこれで1番車のユニホームが脱げるなんて言って引退した人もいるんですけど、そうではなく、僕は生涯競輪選手でいつづけたいと思っているので、また来年も再来年も、またこのグランプリの場に戻ってこれるように。諦めることなくですね。デビューしてからずっとやってきたことを繰り返し、一歩一歩また一日ずつやっていくだけですね。一戦一戦、一日一日、一本一本、一歩一歩ですね。来年も再来年も、またその次の年もグランプリに出たいです。強い時だけではなく、ちょっと調子が悪い時も、慎太郎はもう終わったんじゃないかと言われた時もあったと思うんですけど、諦めずに応援してくれたファンのみなさんと、喜びを分かち合えて本当にうれしいですね。そこが一番、本当にうれしいです。また、引き続き応援よろしくお願いします。

読売新聞社杯全日本選抜競輪

（2003.11　高知）

共同通信社杯

（2004.10　高松）

ふるさとダービー

（2005.4　武雄)

KEIRINグランプリ2019

（2019.12　立川）