優勝者コメント 前回(小松島記念で)優勝できたことも自信に繋がっていました。決勝は小松島記念と同様に単騎になったが、それがリラックスの要因になったと思います。一度(タイトルを)獲ったからには、毎年取っていきたいなというのがあって、それが昨年取れなかったのは悔しかったです。当所の予定は脇本君の三番手を考えていましたが、脇本君が前を取ったので中団ってイメージで考えて。長塚さんが(中団の位置に)こだわっていたので、後ろから(京都勢の)4番目のほうが良いのかなと思いました。川村さんは、僕が思った以上に踏んでいたので、そういった部分は僕にも向いたかなと思います。番手まくりが意外に辛いことは分かってるので、稲垣さんも辛いだろうなと思いながら、その三番手で脚を溜められました。踏み込んだ時にはなんとなく(勝利の手応えを)感じました。昨日と同じくらいの伸びでした。(2度目のタイトルは)ゴールした後の余裕がありますね。宇都宮(全日本選抜)の時はガッツポーズをちょっと考えられなくて、焦ったガッツポーズになっていた。今回は時間を置いて出来ました。今年は冬季移動先を変えて、九州の方まで行ったので、家族と会う時間が今までよりさらに少なくなってた。子どもも小学校に入ってるんですけど、寂しい想いをさせたくなかったし、結果を出せて良かったです。この半年間は自分のイメージ通りにやって、結果が出ているので、この後は更に成績を伸ばして行きたい。前半戦はファンの方にだいぶ迷惑をかけてしまいました。ずっと後半に向けてと言っていたので、応援してくださったファンの方には、これから返していけたらと思います。
第21回寛仁親王牌 世界選手権記念トーナメントダイジェスト 号砲と同時に脇本雄太が迷わず出て、正攻法に構える。脇本―市田佳寿浩の福井コンビが前受けし、その後ろに深谷知広―長塚智広、単騎の矢口啓一郎が5番手、川村晃司―稲垣裕之―村上博幸の京都勢が続き、佐藤友和が最後方の形で隊列は落ち着く。
青板周回の2コーナーから川村がゆっくり上昇すると、前受けの脇本はすんなり車を下げる。川村が誘導員の後位に入り、4番手に佐藤、5番手に深谷となり、脇本は8番手で赤板を通過。川村は後続の出方をうかがいながら踏み込み、打鐘前に誘導員を交わして一気にペースアップ。脇本は打鐘過ぎの4コーナーから巻き返すも、前のスピードも良く佐藤の外で力尽きる。最終2コーナーから稲垣が番手まくり。村上がしっかり続き、佐藤がその後ろで直線を迎える。村上が懸命に追い込むが、佐藤がその外を鮮やかに突き抜け、2度目のG1制覇を果たした。深谷マークから鋭いキメ脚を発揮した長塚が2着に突っ込んだ。 |