海外勢の出方にもよるが、日本勢は北京オリンピック・ケイリン銅メダリスト永井を中心に作戦を組み立てそうだ。勝負どころで、外国勢を後方に置いて、アタックをかけられれば、中団には、横の捌きが出来る新田、佐藤がいる展開になるので、日本勢で決まりそうだ。しかし、なんと言っても北京オリンピックの銀メダリスト、ロス・エドガーの爆発的な差し足に注目。これがゴール前に炸裂すると、一気に抜け出て、1着でゴールを駆け抜けそう。北京オリンピック・ケイリン決勝ゴールで、永井を追い込み、銀メダルを阻止した脚がここでも炸裂するか?
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北京オリンピックでの競走は素晴らしかった。特に、敗者復活戦での先行(逃げ)勝負は本当に見事だった。過去の日本人選手でこれが出来て、更に逃げ切った選手はいなかった。永井の持ち味はまさしくこの逃げにある。スピードのある先行力で日本勢の先頭に立ち、海外勢を撃破するはずだ。 |
北京オリンピック・チームスプリント6位 言わずと知れたアテネオリンピック銀メダリスト。競輪での競走スタイルは自ら積極的に動くと、瞬間的なスピードは素晴らしいものはあるが、ゴール前ではそのスピードが保てず負けてしまう事が多いが、前に目標がいると素晴らしいスピードでゴールに突っ込んで来る選手だ。 |
2008サマーナイトフェスティバル チャンピオン 「変幻自在の競走」と言っても過言ではない特徴を持つのが新田の競走スタイルだ。積極的に逃げを打ったり、また、ゴール前の切れのあるスピードは、前に選手がいても追い込むパワー溢れるもの。このレースでも、そこをポイントに見て頂きたい。 |
今年2月にデンマーク・コペンハーゲンで、インターナショナルケイリンが行われ、そこで何と、クリス・ホイを相手に、先行勝負に出たのが佐藤だ。結果は、追い込まれてしまったのだが、その勝負根性は素晴らしいものがある。ここのところ5月の落車で負った怪我の為、競輪競走に出場していないが、ケイリンでは見られない横の捌きを披露し、海外勢を翻弄するだろう。 |
2006ワールドカップシドニー・チームスプリント3位 北京オリンピックを目指していたものの、代表から外れてしまった金子だが、スピードのある競走スタイルは健在。久々の海外勢との競走に闘争心を燃やしているはずだ。今回は永井の後ろからレースを進めるはずで、永井が堂々と逃げれば、その後ろから追い込み、海外勢を寄せ付けないだろう。 |
アテネオリンピック・チームスプリント銀メダリスト 井上の持ち味は、持続性の高いロングスパート。この辺りはさすが銀メダリスト&国内競輪のタイトルホルダーだ。レース後半残り500mぐらいからのスパートに注目したい。永井が北京オリンピックで一番気にして、ライバル視していたのもこの選手なのである。 |
京王閣競輪場 |
京王閣競輪場では、10月18日から21日の4日間、京王閣記念「ゴールドカップレース」が開催されており、そちらの方も是非楽しんで欲しい。出場している選手は北京オリンピック参加の伏見俊昭選手を筆頭に、パワー溢れる小嶋敬二、山崎芳仁や、スタイリッシュなレースをする平原康多、神山雄一郎など競輪界トップ選手だ。競技とはひと味違う日本が生んだ競輪も観戦して頂きたい。 |
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