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若き精鋭たちの激突 |
4人揃った福島勢が固い絆で優勝を狙う |
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ヤンググランプリ05は4人揃った福島勢が中心になるだろう。同地区の選手が揃いすぎるとかえって連係がむずかしくなり、敢えて別線勝負を選択するケースが多いが、4人揃って同県・同期とくればがっちり連係してくるはずだ。
並びは渡邉一成-山崎芳仁-成田和也-森田達也で折り合うようで、徹底先行型の渡邉一成の番手に好調・山崎がつけるのだから、この福島ラインはかなり強力だ。昨年のヤンググランプリでは五十嵐力-海老根恵太の2段駆けが見事に決まっているので、今年も2段駆けラインの優位が十分に考えられる。 |
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成田和也
(S級2班・88期 福島・26歳)
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森田達也
(S級2班・88期 福島・22歳)
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山崎芳仁は12月6日現在の直近10場所の勝率が4割5分で、9人のなかでは一番の好成績だ。11月の一宮記念は決勝7着、青森FIは完全優勝、全日本選抜競輪の4日目特選は佐藤慎太郎の追撃をふりきって逃げ切りと好調で、今の山崎なら2段駆けに頼らなくても勝機は大きい。
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渡邉一成は直近10場所のバック回数が23回と積極的で、勝率が1割3分、連対率が3割8分と成績もまずまずだ。オールスターでは予選2で岡部芳幸を引き連れて堂々と逃げ切り、準決勝Bに勝ち上がっている。
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永井清史
(S級1班・88期 岐阜・22歳)
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積極性では永井清史も負けてはいない。直近10場所のバック回数はやはり23回で、永井と福島勢の真っ向からの主導権争いもありそうだ。
ただ、近況は先行したときの末の粘りがやや物足りず、成績も芳しくないので、無理な主導権争いを避けて捲りの一発狙いでいくようなら、ラインの長い福島勢がますます有利にレースを進めていくことができるだろう。
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岩津裕介
(S級1班・87期 岡山・23歳)
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永井の番手は西日本で岩津裕介だ。岩津は9人の中では唯一の追い込み型といってよく、全日本選抜競輪では一次予選と4日目選抜で2勝しており調子はいい。昨年のヤンググランプリは平原康多につけて終始9番手の展開で勝負にならなかったが、今年もまた同じ過ちは繰り返せないので、永井が後手を踏む展開になれば福島勢の分断を狙ってきそうだ。
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単騎の平原が好位狙いでチャンスを掴む |
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昨年までのヤンググランプリを少し振り返ってみよう。01年の第1回大会は4人揃った九州ラインが主導権を握り、その3番手から先捲りを打った荒井崇博が優勝。02年は栗田正也と吉田敏洋の主導権争いになり、5番手から追い込んできた岡田征陽の優勝かと思われた瞬間、8番手から追い込んできた渡部哲男が外を伸びて優勝。03年は稲垣裕之の先行を3番手から捲った海老根恵太を差し切った岡田征陽が優勝。04年は五十嵐力の先行に乗った海老根恵太が優勝と、前年に活躍・惜敗した選手のリベンジが続いている。とすると、今年は五十嵐力の番か。 |
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五十嵐力
(S級2班・87期 神奈川・26歳)
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五十嵐力は落車の影響で長期欠場を余儀なくされたあとに11月から復帰したが、復帰3場所目の向日町FIで逃げ切って優勝しており体調面での不安はない。昨年は大本命の武田豊樹や稲垣裕之を相手に思い切りよく先行して見せ場をつくったが、今年は地元・平塚での開催なので、勝てる走りを(少なくとも確定板に名前がのる走りを)強く意識してきそうだ。 |
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和田健太郎
(S級2班・87期 千葉・24歳)
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五十嵐と連係する和田健太郎も近況好調で、勝率は2割近い。10月の四日市FIで峠祐介の先行を捲ってS級初優勝を飾ると、11月の伊東温泉でも金山栄治の先行を捲って優勝と波に乗ってきた。
南関2車の並びは和田が前で自在に戦うと宣言している。もしかしたら、昨年は先行で頑張った地元の五十嵐に今年は優勝を狙ってほしい、という気持ちが和田にあるのかもしれない。まずは自在性のある和田が好位置を取りにいく競走になるが、展開次第ではインで粘っての福島勢の分断もありそうだ。もろん福島勢が出渋るようなら、和田の一気のカマシ先行も十分にあるだろう。 |
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平原康多
(S級1班・87期 埼玉・23歳)
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要注意なのが平原康多の捲り一発だ。五十嵐ラインか永井ラインの3番手を追走して、第1回大会の荒井崇博のように先捲りを打てば、単騎の平原にも勝機は十分だ。
平原は徹底先行タイプだが、5月の西武園FIでS級初優勝を飾ってから成績も徐々にまとまってきて、直近10場所の勝率は3割を超えている。さらに11月の松阪FIでは初日特選と決勝が逃げ切り、準決は捲りで完全優勝を達成している。
昨年のヤンググランプリでは関東同士の武田豊樹とは別線勝負だったが、終始8番手の展開でまったく勝負にならなかった。もちろん今年も同じ過ちを繰り返すわけにはいかず、単騎の気軽さもあるので、好位狙いの走りでチャンスを掴んでくるだろう。 |
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