2014年トラック世界選手権 2月28日(金)3日目レポート
 
 
 男子1000メートルタイムトライアルに出場した中川誠一郎は、出だしこそ好調だったが、後半、伸びを欠いて1分3秒110で15人中の最下位に終わった。昨年12月のワールドカップで日本記録(1分0秒017)を出し、気合い十分だったが空回りした感じだ。
 中川は「後半がだめでした。最後の1周(250メートル)が課題だったのに。情けない」とため息をもらした。ただ、残るスプリントに向けて「影響を残さないようにする」と気を取り直していた。


スタート前の中川選手

1000メートルTT走行中

 この種目はフランソワ・ペルビス(フランス)が59秒385で昨年に続き2連覇を達成した。ペルビスは「(昨年の世界選手権で)初めて世界チャンピオンになった種目だから連覇できてとても嬉しいです。今シーズンのワールドカップで、私が世界記録を出した種目だしね。やっぱり世界チャンピオンの座を維持したかったです。3つ金メダルを取りたいと思っているので、明日のスプリントも頑張ります」と嬉しそうに話しながらも、目標をスプリントに向けていた。


フランソワ・ぺルビス選手走行中

昨年に続き2連覇達成

 女子スプリントには前田佳代乃が出場した。予選の200メートルタイムトライアルは11秒330。25人中19位で予選通過。1回戦はバーニシュ(イギリス)と対戦し、先行し残り1周で競り合いになった。バックストレートに入るとバーニシュが伸びて、そのまま逃げ切られた。前田は「レース技術が、まだ足りない」と悔しがった。女子スプリントの準決勝、決勝は3月1日に行われる。
 男子オムニアムに出場した橋本英也(鹿屋体育大学)は、2種目目のポイントレースで32点を挙げ4位に入り3種目を終えて総合5位。明日の残り3種目(4000メートル個人追抜・スクラッチレース・1000メートルタイムトライアル)にメダル獲得の期待がかかる。
 大会3日目を迎え最高に盛り上がったのが、男子ポイントレース。地元コロンビアのアビラ・バネガスが序盤から得点を重ねトップに立つと、場内は「アビラコール」の大合唱。期待に応えアビラ・バネガスが逃げ切り、観客の興奮は頂点に達した。


一番前を走る地元コロンビアの
アビラ・バネガス選手

場内からの「アビラコール」に応える

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