レース展望

レース展望

松戸競輪場で熱い戦いが繰り広げられる

新しく誕生するガールズケイリンでヒロインになることを目指し、日々の厳しい訓練に耐えてきた102回生の最後の戦いが松戸競輪場を舞台に繰り広げられる。卒業記念初代女王の座は誰の手に輝くのか。注目生徒を紹介していこう。


注目生徒紹介

中村生徒
中村 由香里(東京・30歳)
小学校教員の職を辞して、競輪学校に入学。
学業優秀、基礎訓練ではエリート班に在籍した。
競走訓練成績は1位で、3着以下が一度もない安定ぶり。
先行・捲り・追い込みを変幻自在に繰り出して第1回トーナメントを完全優勝、第2回、第3回トーナメントも共に準優勝であった。
抜群の成績でトップの座を死守する彼女の隙を見つけるのは難しく、優勝候補の筆頭に挙げられるだろう。

加瀬生徒
加瀬 加奈子(新潟・31歳)
トライアスロンから転向。
トラック競技を始めて2年に満たないが、めきめきと実力を付けロンドンオリンピック強化指定選手に選ばれた。
ワールドカップ、アジアカップに遠征したため、トーナメントに参加出来なかったが、スプリント力と持久力を兼備えており、特に1000m・2000mの持ちタイムは断トツ。競走訓練出走回数の少なさは能力でカバーできるだろう。
彼女のポテンシャルを考えれば、卒業記念を圧勝してもおかしくない!

中川生徒
中川 諒子(新潟・27歳)
大学時代はウエイトリフティングで全日本クラスの活躍、JR九州では車掌をしていた経歴を持つ。兄(誠一郎・85期)の背を追い入校。
基礎訓練ではロンドンオリンピック強化指定選手に選ばれる程の素質でエリート班に在籍した。
競走訓練では鋭いダッシュを活かし先行主体に勝利を重ね、第3回トーナメントでは優勝を果たした。
また、今年度10月29日に伊豆ベロドロームで行われたトラックパーティーの「女子ケイリン」では、世界の強豪を相手に勝利をおさめた。
卒業記念では、ワールドクラスの力を発揮してくれるだろう。

荒牧生徒
荒牧 聖未(栃木・21歳)
高校・大学とアイスホッケーに打ち込み数々の名場面を演じた。
父(友一・39期・引退)の後ろ姿を見て入校。
基礎訓練は強靭な体力を活かしエリート班に在籍した。
競走訓練では先行・捲りの自力戦法で常に上位を争い、トーナメントでは優勝こそなかったが第1回は先行して優勝戦5着、第2回は優勝戦3着と力を示した。
スピード豊かな競走で卒業記念では旋風を巻き起こすだろう。

渡邊生徒
渡邊 ゆかり(山梨・30歳)
スピードスケートの日本代表としてソルトレイクシティー、トリノと2度のオリンピックに出場したアスリート。
半世紀ぶりの女子競輪復活に胸膨らませ競輪界に転身した。
スタートダッシュからの破壊力は今回生随一で、適性入校ながらもその素質からロンドンオリンピック強化指定選手に選ばれた。
競走訓練では、先行を主体に上位争いを演じてきた。
才能溢れるレベルの高い走りを松戸の舞台で示す時がきた。


上位を揺るがす存在



後閑 百合亜(東京・19歳)は、父信一(65期生)の資質を受け継いだのか、目立ったスポーツ歴が無いにも係わらず、僅かな期間でみるみる力を付けてきた。天性のスピードは実戦向きで、第1回トーナメントでは決勝2着に入る健闘を見せた。

中山 麗敏(神奈川・29歳)は、水泳・陸上・ボクシングと多種多様なスポーツ歴で適性入校してきたが、元来持っていたパワフルさにしなやかさを身に付け、第2回トーナメントでは並み居る強豪を押しのけて見事優勝を果たした。

三輪 梓乃(広島・19歳)は、元選手である父(直弘・66期)の背中をみてケイリン選手を志す。入校後、いついかなる時も休まず訓練を続けた努力が実り、エリート教場に在籍するまでに成長した。小さい身体に力強さが増し、第1回トーナメントでは決勝3着に食い込んだ。