第６７回日本選手権競輪（ＧＩ）

優勝者コメント

　本当に選手紹介のときから、すごい大きな声援だったんで、今までの、ここまでのこともありますし、とにかく自分の力を、自分たちの力をしっかり出し切ることを一番と考えてました。みんなの気持ちを背負って走ると決めてたので、そのつもりで走りました。（普段とは違う気持ち？）そうですね。
　とにかく今日のレースの流れを作ったのは稲垣（裕之）ですし、稲垣が思い切って行ってくれたので、すごくかかりがよかったので、3コーナーぐらいまで誰も来れないかなと思ったんですけど、ホームで平原（康多）が見えたんで、そこで僕がちゅうちょするとライン全滅。やっぱり脚力的には平原、武田（豊樹）さん、深谷（知広）っていう自力の強い選手が3人も後ろにいますから、とにかくちゅうちょすると自分のラインが沈んでしまうと思って思い切り踏みました。（ラスト1周は21秒9だったが）自分では無我夢中で、とにかく（村上）博幸も横に張ったのが分かったんで、とにかくゴールまでと思って、はい。4コーナーを回ったときに勝手に目を閉じたのか、あまり記憶がないというか、ゴールした瞬間に武田さんと深谷が横にいるのが見えて、ゴールした瞬間の着差とか、そういうことは全く分からなかったです。（無我夢中で）あまり覚えてないです。（ゴールしても優勝と分からなかったし、バックで）博幸が来て、僕が優勝したというのを伝えてくれたので。声援も大きかったし、本当にその声援が今回の自分を支えてくれたと思いますし、普段の日本選手権とは違う挑み方だったので、苦しい6日間でしたけど、その声援に支えられて来れたので、何とかその声援に応えたかったです。
　日本選手権は6日間の勝ち上がりで相手の状態、自分の状態を確認しながら勝ち上がっていく、そこに自分が思う日本一を争うレース、一番に相応しいのかなという気持ちがずっとありましたし、それを1年間目標にしてきましたし、それで日本選手権でこういう結果が出せて本当によかったです。
　（今後のことだが）4月一杯、共同通信社杯まであっせんはありますので、今までずっとファンの皆さんに支えてもらったんで、そこまではしっかり走って、そこから先のことはその後に考えたいと思います。1年間競輪から離れるということに自分が耐えられるかどうかっていうのがちょっと自信もないので。そのときにじっくり今後のことを家族も含めて考えていきたいと思います。
　本当に今回の一連の行動でファンの皆さまにも関係者の皆さまにも混乱を招いたことは大変申し訳なく思ってますし、ただ自分たちが本当に心から競輪によくなって欲しいという気持ちが、競輪が素晴らしいものだっていうことは自分たちがレースを走って感じますし、それをどんどんどんどんいいレースをすることで皆さんに知って欲しいと思いますし、自分に限らずこれからひとつひとつレースを積み上げていってもらって、いいレースを見てもらいたいなと思います。