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 今年のベストナインによる最終決戦の時がやってくる。3人で強力ラインを形成する北日本勢が優勢だが、銅メダリス・永井清史という絶好の目標を得た小嶋敬二の巻き返しも十分で、競輪界最高峰のレースにふさわしい激しいバトルが繰り広げられるだろう。

強力ラインの北日本勢がGP連覇を狙う!
優勝に最も近いのは、北日本3番手の伏見だ
山崎芳仁 福島・88期・29歳
山崎芳仁 福島・88期・29歳
伏見俊昭 福島・75期・32歳
伏見俊昭 福島・75期・32歳
佐藤友和 岩手・88期・25歳
佐藤友和 岩手・88期・25歳
 山崎芳仁、伏見俊昭、佐藤友和の3人が揃った北日本勢は強力だ。いつもどおり山崎と佐藤の並びは微妙だが、おそらく佐藤―山崎―伏見の並びで落ち着くだろう。
 寛仁親王牌では新田祐大の先行に乗って優勝した山崎芳仁だったが、そのお返しとばかりにオールスターでは伏見俊昭をぐいぐい引っ張って、伏見の優勝に貢献した。
 共同通信社杯と全日本選抜では今度は佐藤を引っ張り、見事に佐藤をグランプリに送り込むことに成功した。
 となると、本番のグランプリでは佐藤―山崎で並ぶのが自然だろう。もちろん誰もが欲しいグランプリの優勝なので、佐藤もただの引き出し役で終わるつもりはないだろうが、最後は佐藤の仕掛けに乗った山崎が必ず抜け出していくだろうし、ゴール前ではぴったりマークの伏見が差し切りを狙ってくるだろう。
 結局、佐藤と山崎の並びがどうなっても、優勝に最も近いのは伏見といってもいいかもしれない。
 
渡邉晴智 静岡・73期・35歳
渡邉晴智 静岡・73期・35歳
平原康多 埼玉・87期・26歳
平原康多 埼玉・87期・26歳
 日本選手権と高松宮記念杯を連覇した渡邉晴智は平原康多と連係だろう。これまでの連係実績や先行意欲の高さを考えると、中部ライン3番手を選択する可能性もありそうだが、初手は平原の番手で、平原が後手を踏みそうなら早めの切り替えがありそうだ。
 平原は地元開催の全日本選抜では無念の二次予選敗退に終わった。その悔しさを晴らすためにもグランプリではなりふり構わずに一発逆転を狙ってくるはずだ。理想は中団を取っての捲りだろうが、展開次第では北日本ラインの分断狙いも十分に考えられる。

北日本勢と中部勢の叩き合いも十分!
永井の先行なら、番手の小嶋にチャンス到来
永井清史  岐阜・88期・25歳
永井清史 岐阜・88期・25歳
小嶋敬二 石川・74期・39歳
小嶋敬二 石川・74期・39歳
 北日本勢にとって最も怖い存在なのが永井清史―小嶋敬二と並ぶ中部コンビだろう。
  全日本選抜の初日特選では永井が加藤慎平を連れて最終ホームからスパート。すかさず山崎が巻き返していったが、永井を叩き切れずに後退、永井の番手から抜け出した加藤が1着になっている。
  あの時の永井は、ふるさとダービー広島の決勝戦を当日欠場したこともあり、ファンの期待どおりの無欲の先行に出たわけだが、大舞台のグランプリでも同じように仕掛けられるとは限らない。それでも、山崎が永井の先行を捲れなかったのは間違いのない事実である。
  グランプリ初出場の若手は持ち味を出し切れずに終わってしまうことが多い。永井もグランプリの独特の雰囲気に飲み込まれてしまう恐れがないとはいえない。しかし、オリンピックの大舞台でも先行して銅メダルを獲得した永井なら、グランプリでも思い切りのいい先行策が十分にありうるはずだ。
  そうなると、近況はやや調子を欠いているが、番手の小嶋に願ってもないチャンス到来となるだろう。
 
井上昌己 長崎・86期・29歳
井上昌己 長崎・86期・29歳
三宅伸  岡山・64期・39歳
三宅伸  岡山・64期・39歳
 北日本勢が中部勢を警戒しすぎて両ラインが叩き合うような展開になれば、競輪祭の再現で井上昌己、三宅伸の出番もでてくる。
  井上は全日本選抜では一次予選であっさりと敗れているが、2日目と4日目に勝ち星を挙げており状態は悪くない。井上は自分からレースを作っていくことはほとんどないが、展開さえ向けば相手が永井だろうと山崎だろうと、持ち前のスピードできっちり捲り切ってしまうだろう。
  また全日本選抜の再現で三宅にもチャンスが十分だ。05年には加藤慎平が全日本選抜でGⅠ初優勝を達成して、その勢いでグランプリも制しており、三宅のグランプリ優勝の可能性も決して低くはないはずだ。
 
山崎目標の伏見が6年ぶり2度目のグランプリ制覇!
 4人揃った北日本勢は別線勝負となり、佐藤友和―有坂直樹、小嶋敬二―渡邉晴智、手島慶介―兵藤一也、山崎芳仁―伏見俊昭―飯嶋則之の並びで周回が続く。青板から山崎がゆっくり上昇、3番手の小嶋の横に並んで蓋をする。打鐘とともに山崎が前を叩きにいくと、佐藤も合わせて踏んで突っ張る気配を見せるが、結局佐藤は山崎を出させて4番手を確保、山崎がそのまま主導権を握る。6番手になった小嶋が最終ホーム過ぎから捲っていき、3角過ぎに山崎を捕えて捲り切る。小嶋の後ろは離れており、伏見が小嶋の番手に切り替え、最後の直線は小嶋と伏見のマッチレースとなる。ゴール寸前で伏見が差し切って優勝、小嶋が2着、3着には飯嶋が入った。

昨年ゴール
昨年ゴール



平塚競輪場の特徴
 軽くてクセのない400バンクで、どんな戦法でも力どおりの走りができる。ただしカントが浅いので、先行も捲りも早めの仕掛けが必要になる。先行はホーム前から主導権を取って、2角からバックにかけて踏み切ってしまえば3角で捲りを止めることができる。逆に捲りは3角までに捲り切らないと、コーナーで外に浮いてしまう。
 
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