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次代を担うヤングパワーの激突!

 次代のスター候補生が火花を散らすヤンググランプリ。今年は実績上位の北津留翼が人気を集めそうだが、ライン的には4人揃った北日本勢が強力だ。柴崎淳と浅井康太の三重コンビも近況の勢いには出色のものがあり、ヤングパワー全開の激しい叩き合いが繰り広げられるだろう。


4人で連係なら北日本勢の4連覇も十分!
昨年凡走の新田が積極的な攻めで優勝を狙う
新田祐大
新田祐大 S級1班・90期・福島・22歳
飯野祐太
飯野祐太 S級1班・90期・福島・24歳

 新田祐大、飯野祐太、鈴木謙太郎、菅田壱道と4人揃った北日本勢が強力だ。
 昨年の大会でも4人揃った北日本勢は2対2の別線勝負となったが北海道の菊地圭尚が優勝。06年は6人揃った北日本勢が3対3の別線勝負で福島の金成和幸が優勝、05年は4人の福島勢が連係して山崎芳仁が優勝と北日本勢の連覇が続いており、今年も4人でうまく連係できれば北日本勢での上位独占も十分だ。
並びは難しいが、4人で連係なら地脚一番の菅田が先頭で、菅田-新田-飯野-鈴木の順だろう。菅田が積極的に主導権を取りにいけば、05年の大会で渡邉一成の番手から抜け出した山崎芳仁が優勝したように、実績一番の新田が優勝する可能性が高くなる。
 しかし、新田に人任せではなく自分でレースを作りたいという気持ちが強くあれば福島3人での連係となり、菅田は4番手ではなく単騎での戦いを選択してきそうだ。
 
鈴木謙太郎
鈴木謙太郎 S級2班・90期・福島・24歳
菅田壱道
菅田壱道 S級2班・91期・宮城・22歳
 新田は今年の競輪祭でGI初出場、寛仁親王牌ではGI初優出を達成して、決勝戦では山崎芳仁の優勝に大きく貢献している。11月・立川FIでは7番手の展開から捲って今年5回目の優勝と、持ち味のダッシュ力に鋭さが増している。昨年の大会では力を出し切れず5着に敗れているだけに、今年はたとえ後方に置かれる展開になったとしても、早め早めの巻き返しで優勝を狙ってくるだろう。
 新田が早めの仕掛けなら飯野にもチャンスはある。飯野は今年は優勝はないが、FI戦では優出を逃すことが少なく安定した成績を維持している。昨年の大会では目標の新田が後手を踏んでバック9番手の苦しい展開になったが、大外強襲で3着に突っ込んで底力のあるところを見せており、今年も並びや展開に関係なく上位入着が期待できる。
 菅田も決して侮れない存在だ。菅田はまだS級での優勝こそないが、昨年3月の91期ルーキーチャンピオンレースでは金澤竜二のカマシ先行に乗って優勝と勝負強さを発揮しており、今回も好位をキープしての一発が狙える。

北津留翼が格上のスピードで北日本勢の4連覇に待ったをかける!
三重コンビが一発逆転のチャンスを狙う
北津留翼
北津留翼 S級1班・90期・福岡・23歳
坂本亮馬
坂本亮馬 S級1班・90期・福岡・23歳
松岡貴久
松岡貴久 S級2班・90期・熊本・24歳
 北津留翼、坂本亮馬、松岡貴久の九州勢は、北津留と坂本の福岡コンビの前後は流動的だが、おそらく北津留-坂本-松岡となるだろう。
 北津留は03年の世界ジュニア選手権のスプリントとケイリンの2種目で金メダルを獲得するなど、アマチュア時代には数々の輝かしい記録を残している。競輪でもデビュー2年後の昨年の高松宮記念杯でGⅠ初優出を達成、今年は念願の北京五輪出場を果たしており、スプリント力では一枚抜けた存在だ。
 五輪から帰国後のオールスターでは2勝を挙げ、9月・小倉FIでは落車に見舞われたが、10月・京王閣記念では準決勝Cを逃げ切りで突破と、体調面、レース勘ともに不安は全くない。北日本勢のヤンググランプリ4連覇を阻止できるのはやはりこの男しかいないだろう。
 坂本は昨年の大会では九州ライン3車の先頭で戦い、菊地圭尚との3番手の取り合いに敗れて6着に沈んでいる。しかし、今年は北津留の番手での戦いなら、持ち味の自在性をフルに発揮して北津留をしっかり援護してくるだろうし、先行型がズラリと並ぶ北日本勢よりはライン的には強力といえるかもしれない。
 九州3番手の松岡も侮れない存在だ。北日本の菅田壱道と同様に06年3月の90期生のルーキーチャンピオンレースを優勝しており、その時も北津留翼―小川勇介の3番手回りからチャンスを掴んでおり、今回も勝負強さを発揮しての一発が十分に狙える。
 
柴崎淳
柴崎淳 S級2班・91期・三重・22歳
浅井康太
浅井康太 S級1班・90期・三重・24歳
 近況の勢いの良さが光っている柴崎淳と浅井康太の三重ワンツーも期待できる。
  柴崎は8月・四日市記念で武田豊樹や渡部哲男らの強豪を敗って記念初優勝を達成、10月・高松FIで今年4回目の優勝を飾っている。
  浅井はGI初出場の寛仁親王牌で2勝を挙げ、オールスターでは一次予選で失格となったが、共同通信社杯では2着が3回と好成績を残しており、11月・大垣FIで今年4回目の優勝を飾っている。
  2人の並びは後輩の柴崎が前だろう。北日本と九州が叩き合う展開なら絶好の捲りごろになるが、柴崎が持ち味のダッシュ力を生かし、両ラインのスキを突いての一気のカマシもありそうで、いずれにしろ番手の浅井にチャンスが巡ってくることになるだろう。
 
菊地が絶好の3番手から捲って優勝
 4人揃った北日本勢は別線勝負を選択。周回は新田祐大-飯野祐太の福島勢が前受け、3番手が菊地圭尚-明田春喜の北海道勢、5番手が松田優一-志村太賀の関東勢、最後尾が坂本亮馬-小川勇介-松岡貴久の九州勢の順。打鐘前から坂本が上昇して新田を抑えると、松田が一気にカマして主導権を奪う。菊地がすかさず追いかけ、合わせて踏んだ坂本と並走になるが、菊地が3番手を取り切る。最終バックから菊地が仕掛け、関東勢を捲り切って優勝、2着も明田で北海道ワンツーとなった。

昨年の表彰式
昨年の表彰式

 
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