第59回朝日新聞社杯競輪祭（ＧＩ）

優勝者コメント

　(優勝の率直な感想は)ホッとしてます。レースはスタートの時に少しスタートけん制があって、そのなかで位置取りでちょっと金子(貴志)さん、深谷(知広)のラインにちょっとよくないことをしてしまったので、そこだけ悔いが残るんですけど、そのあとの走りというのは深谷の動き待ちになって、全体的にレースが流れていたので、深谷の動きを待ってるなかで自分のタイミングの位置まで来たんで、あとはガムシャラに踏むような感じになりました。ホーム過ぎからセンター過ぎぐらいに踏み込んだんですけど、なかなか山中(秀将)君の先行からの距離が先頭まで縮んでいかなかったので、けっこうマズイかなという気持ちで走ってました。(優勝を確信したのは)本当にゴール線を越した瞬間ですね。(上がりタイム10秒6だが)それはちょっと分からなかったです。(今年は)前半戦がなかなかこういいレースができず、ナショナルチームのトレーニングも1月から始まって、新転地にも移りましたし、そのなかで結果を残し続ける大変さっていうのを実感した半年間の前半戦でした。そこから何とか勝ち続けなきゃいけないっていう使命感を思い出して、高松宮記念杯を優勝してから選手として常に勝ちを意識するレースをすることができた後半戦だったと思います。本当にこの1年間でいろんなことがあって、めまぐるしい1年間だったと思います。変わったこと、変わらなかったことを進化、退化といろいろな部分がありました。そのなかで僕は年末のグランプリに向けて目標を早い段階で掲げることができたので、そこに向けて本当にまっしぐらに練習1本という形で日々、練習し続けた結果、このように競輪祭も優勝することができましたし、グランプリも楽しみな感じになってるかなと思います。このあと明日(27日)からカナダに飛びまして、カナダのワールドカップ、今週末金曜日からかな、ありますので中4日ぐらいでレースがあって、その週末が終わりましたら次の日までチリに飛んで、またその週末、3日間レースで、それが終わって日本に帰ってくることができるんですけど、それがたぶん(12月)13日とか14日に到着になりまして、あとは練習という感じなんですけど、時差の問題だったりとか、自分はいまけっこう苦しい練習をしていて体調不良があるので、体のケアとかうまくバランスを取っていくことが年末のグランプリまでの課題であって、そのスケジューリングになってます。去年のグランプリは本当に不甲斐ない成績でまったく戦うこともできてなかったですし、人気を背負うことができたのに、車券に貢献できませんでした。期待を裏切る形になってしまったので、応援してくださる人たちがまずいてからの競輪選手だったり、自転車競技だと思っているので、そういう人たちが観て楽しかった、あとは車券を買ってうれしかったって言ってもらえるような選手になれるようなレースをちゃんとグランプリで披露したいと思います。