第36回共同通信社杯（GII）

優勝者コメント

　一番はヒデ（山田英明）さんの失格が残念だなっていうのはあります。僕は（九州ラインの）3番手を回って、ヒデさんのサポートをって考えてたんで、優勝よりはそっちの方がまだ今のところは気持ちが強いですね。（検車場に引き揚げた時は）まだ判定が出る前だったんですけど、判定が出てからは（同地区の選手に）おめでとうという言葉はかけてもらいました。（山田とは共同インタビューの会場に）来る前に少し話をして、ヒデさんの失格はあったんですけど、九州のラインとしては一番良い形にできたんじゃないかっていう話はしました。形としては良かったんじゃないかと思います。（ビッグ初優出で優勝は）まだ実感がないっていうのが正直なところですね。これから少しずつ感じていければと思っています。（伊東競輪場では3年前に）頸椎の5番目を骨折して。伊東の市民病院でしばらく入院して、それから熊本に帰ってっていう感じだったんですけど。最初の方は痺れもあったんですけど、MRIを撮って、先生が固定だけで大丈夫だってことで熊本に帰って、治療に専念したって感じですね。ここ（競輪場）に来るまではやっぱりケガのイメージが強くて、苦手意識がありました。正直、走りたくないなっていうイメージの方が強かったんですけど、こうやって共同（通信社杯）を走れるチャンスをいただけたので、走ってみようと思って参加しました。（優勝は）一番はやっぱり家族に知らせたいですね。倉岡（慎太郎）さん、大窪（輝之）さん、練習グループ、本当にお世話になっている人がたくさんいるので、これから少しずつ恩返しができていければと思います。前回、佐世保を走った段階で自力では厳しいなっていうのがあって、それで初日、ヒデさんの後ろを回らせてもらったんですけど、今回は本当に先輩、後輩に助けられたシリーズでした。またヒデさんに任せてもらえるように脚力を戻していきます。（これからの）基本的な戦法は変わらないと思うんですけど、期待される以上はしっかり確定板を意識して勝てるように。そしてまた先輩たちに任せてもらえた時はしっかり役目を果たせるようにしたいです。僕もケガが多いタイプなので、ケガからの復帰の仕方だったり、練習方法だったり、いろいろ周りに聞いたりして、ここまで辿り着いたと思うんで、練習仲間の先輩、後輩に感謝したいです。

第36回 共同通信社杯

（2020.9　伊東）