第67回高松宮記念杯競輪（ＧＩ）

優勝者コメント

　（決勝戦は）本当にレース始まる前から、山崎（芳仁）さんもすごい熱い気持ち。まあ、昨日（準決勝）のレースが終わって番組出た時点で山崎さんもすごい気持ちの入ったことを言ってくれたので、そういう気持ちを絶対に無駄にできないっていう気持ちがありましたし、今まで、今回も含めて今年のG1決勝にずっと乗ってるんですけど、それに乗るまでの段階で色んな先輩たち後輩たちの力があって、サポートがあって、特に全日本選抜の準決勝なんて山崎さんに乗せてもらったみたいな形で、北日本のワンツースリーが決勝で決まりましたし、そういう意味もあって本当に気持ちの入るレースができましたね。（山崎には）「新田が優勝するように走ってくれ」と常日ごろ言ってもらってるんですけど、そのなかで山崎さんが勝てるレースを組み立てるというよりは、僕が勝つためのレースを考えていただいて、本当に自分が新田祐大になった気持ちで山崎さんがレースを組み立ててくれていたので、それが本当に気持ちとしてうれしかったのが、絶対的に、絶対優勝してやろうという気持ちで走れたのだと思います。
　レースプランとしてはああいう風なレースになれば、まあ色んなパターンも考えていたので、あのパターンだったらこうかなっていうのはあったんですけど、ひとつちょっと自分らの予想外だったのは郡司（浩平）君の内に浅井（康太）さんが粘ったのが予想外でしたし、さらにそこから郡司君もしつこく中団にこだわっていたというのが予定よりも僕らが仕掛けやすくなったのかなと思いますね。（併走で平原康多も踏みにくい）それもありましたけど、やっぱり平原さんの駆け出してからのスピードっていうのは光るものがあると思いますので、先頭に立つまでに時間がかかってしまって諸橋（愛）さんのブロックもすごい脅威ですし、そのなかで先頭に出切るまでが勝負だなという気持ちで頑張りました。（雨のレースだったが）そうですね、この時期の雨っていうのはそんなに気になるものではないですね。
　（前検日から好調を維持していると話していたが）僕の目標としては、来た日にどなたかにお話ししたかもしれないんですけど、今回の大会っていうのは目標は優勝というよりは決勝に乗ることっていうのを目標に置いていたので、決勝に乗り方っていうのがイマイチ初日、2日目と比べてしまうと（準決勝は）際立ったものがなかったので、自分らしさもなかったですし、よくなかったのかなと思うんですけど、そこを何とかクリアしたので次の目標というものは必然的に優勝というものが出てきました。（決勝は納得のレース?）仕掛けどころとしては自分のタイミングで行けるところから行ったというような形だったんですけど、結果として山崎さん連れてワンツー勝負できるっていうのが夢だったというか目標だったので、それがちょっと叶わなかったのが心残りです。
　（リオオリンピック出場は逃したが、新チームを立ち上げたり、ここでG1も獲った。次の目標は?）まず今回、リオに出場する競輪選手は3選手なんですが、その3選手、脇本（雄太）君、渡邉一成さん、中川誠一郎さんといますけど、そのうちの2選手は今年G1タイトルを獲っていて、脇本君もG1タイトルを獲ってもおかしくないと言われているような選手です。そのなかで僕は（代表に）選出されなかったんですけど、頑張ってほしいという気持ちと悔しさというのもやはりあって、そのなかで何とか次の東京オリンピックを確実なものにしたいっていう気持ちがあり、あとは日本チームが世界で活躍できるっていうのが証明できるようなチームが作りたいということで僕がDreamSeeker（ドリームシーカー）というチームを立ち上げたんですけど、その出陣戦というか第1戦がここに来る直前に台湾の大会がありまして、そのなかでケイリン、スプリントと2回ずつ走って全部で4回優勝することができました。それも本当に東京オリンピックに出たいという気持ちもありますし、やはり日本一と言われていながら世界で通用しないというのが僕のなかでは納得できない部分がありまして、やっぱり日本の競輪っていうのは世界に通用する、競輪っていうのは日本でも最高峰っていうふうに言えるような、本当に素晴らしいものっていうのを証明するためにこのチームに賛同していただいた浅井さんであったり、小林優香であったり、その他にも今回（高松宮記念杯に）出場している和田真久留君であったりとかいますし、本当に僕らのチームとしてできることは東京オリンピックでメダルを獲ること、そして何より競輪選手であるので競輪の選手として活躍することを目標としてます。それが今回、僕が優勝できたんですけど、決勝戦には浅井さんもいました。なので本当にこのチームのメンバーでちょっとでも日本の競輪っていうものを盛り上げていけるように、そして世界に通用するっていうのを証明できるように頑張っていきたいと思って立ち上げたので、それを見た若手の選手たちも何か感じてくれて競輪界がどんどんどんどん盛り上がっていけるように頑張っていきたいと思って作りましたので、それを今後も活動的にやっていきたいなと思ってます。
　次の大会が7月8日から3日間あるんですけど、伊豆のジャパントラックカップっていう競技があるんですけど、それに今のところ全選手、チームメンバー、外国人も含め出場しますので、そちらもぜひ競輪同様注目していただければなと思います。
　（これでグランプリの権利を獲得。年末を見すえた計画などはあるか?）今年入った瞬間から、今年の年末に向けてどこを絞るかというのを戦いを決めてたので、そのなかでひとつ日本選手権があったので、日本選手権を勝ち取るということで目標を立てていたんですけど、結果として1回目が3着、2回目が6着か5着ということでちょっと目標とかけ離れてしまった部分があって、そのなかで賞金ランキングでは多少いけるかなという自信もあったので、そこをふまえて今後の計画も立てていまして、今回のこの名古屋G1終わった後に中3日で久留米（記念）が入ってるんですけど、そこからとてつもないスケジュールが9月の共同通信社杯終わるまで、ずっとたてこんでいるのでそこをクリアしていきながら年末のグランプリっていうものを目指していきたいなと思います。