第24回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント（GI）

優勝者コメント

　師匠（吉岡稔真氏）に散々迷惑をかけてきて、自分の中で33歳で（タイトルを）獲るって最後の挑戦で獲れたので人生計画通り、とりあえずは師匠に恩返しができたかなと思います。家族に散々迷惑をかけてきたので、嫁さんにありがとうと言いたいです。普段は言えてないので。あとは丈夫な身体に生んでくれた両親に感謝して。落車ばっかりしても怪我してないので。それが自分の持ち味だと思います。
　連日、いつもだいたい9番手にいるので、（金子がさばかれたが）その辺は道中は気になりませんでした。大塚（健一郎）さんや小倉（竜二）さんが自分に連日アドバイスをくれて色々と勉強になったので、それを参考にしてレース中ぶっつけ本番で考えながらやってました。的確なアドバイスをくれたので、それを頭に入れながら走ってました。（最後は）もうどんな展開であれ、内側をぶっ込む（突っ込む）つもりでいたので、全然恐怖心はありませんでした。（1着の）確信はありましたけど、お客さんの反応がイマイチだったので「あれっ？　間違えたかな」と思いました。半信半疑で自信がなかったのであまりガッツポーズできなかったんですけど、捕らえた感じはあったので。（引き揚げて師匠から何と声をかけられたか）覚えてません（笑）。顔しか見てなかったので。今まで苦労をかけたことを思い出しながら。獲ると決めていたので、これは計画通りだったのでそこまで（涙を流すようなこと）は。あとは師匠が獲れなかったオールスターが最大の目標なので、それまでは。それが一番孝行できることだと思うので。でもグランプリもありますし。（自転車を）始めた頃からグランプリを獲るつもりでやっているので、師匠も獲っているので、（G1と）別に明確な目標としてあるので。師匠は「グランプリはおまけ」と言っているので、そこまでは自分の中ではそんなに。（G1が）獲れれば（グランプリも）獲れるんじゃないかと思います。明確な目標（師匠）が目の前にいるので、G1が遠い所ではないと自分でずっと思って学生の頃からやってきたので。（自転車を）始めるきっかけが師匠だったので、それで弟子にしてもらって、G1獲るって約束で弟子にしてもらったので、とりあえず約束を果たせました。（今後は）いつも通り泥臭くタイトルホルダーとか意識せずに、自分らしい走りをお客さんに。強いタイトルホルダーではないですけど、自分らしい泥臭いレースを、どこからでも突っ込んでこれるような、今までにないタイトルホルダーになりたいと思います。
　今まで支えてもらった人にとりあえず、今まではなりふり構わず自分のことだけに集中してやってきたので、今まで散々色んな人に迷惑をかけてきて、家族にも迷惑をかけてきて、師匠やビルダーや整体の先生などたくさんの人に助けてもらった面もあるんですけど、その感謝も全然言えてなかったので、ありがとうございますと言いたいです。