読売新聞社杯全日本選抜競輪とは

 「東日本」「西日本」というものが関係するグレードレースとして長らく行われてきたのが『高松宮記念杯』。第24回大会(昭和48年)から第52回大会(平成13年)まで、選手は東日本と西日本に分かれてそれぞれ争い、特別レースとして3日目に「東日本王座決定戦」「西日本王座決定戦」(準決勝)を行ってきました。

 その「東日本王座決定戦」「西日本王座決定戦」までの戦いが、平成13年度からのグレード制導入、並びにKEIRINグランプリ【GP】へと続くストーリー性構想の中、GIとして格付けされた『高松宮記念杯』から独立し、『東西王座戦【GII】東王座戦/西王座戦(高松宮記念杯競輪トライアル)』としてそれぞれ開催されることとなったのが始まりです。

【第1回…平成14年2月、東王座戦=伊東温泉/西王座戦=高松)】

 東王座戦は北日本から南関東地区まで、西王座戦は中部地区から九州地区までの出場選手で争われます。地区が限定されることで通常と異なる展開や競走が行われ、ファンの支持を受けております。

 また、第6回大会(平成19年2月・宇都宮)からは3日制となり、決勝への勝ち上がりは予選2日間の累計ポイント上位者9名が勝ち上がるトライアル方式を採用しました。また、3日間全ての組み合わせが自動的に決まる、補充を予選では一切行わない、前半5レースは通常のFI開催で行うなどという点が特徴の開催となっています。

 なお、平成23年1月に開催された特別競輪等運営委員会の決定により平成24年度以降の特別競輪等のあり方が見直される中、「東西王座戦」については平成24年度から廃止されることが決定されたため、平成13年度から実施されてきた「東西王座戦」は今回(高知)が最後の開催となります。