成田は第4ヒートの出走。同じ組に目立つ選手は、オーストラリアのシェーン・パーキンスぐらい。昨日、チーム全員の前で「成田からはじまるワールドカップなので、成田の初めの成績がチームの雰囲気を左右する」とマニエ監督からハッパをかけられた成田にも気合が入る。号砲後、成田は監督から与えられた作戦どおり、シェーン・パーキンスの後ろをとりに行く。デンマークのキャスパー・イェッセンもパーキンスの後ろをとろうとしばらく並走するが、取りきれず後退。ポーランドのパウエル・コシエカ、パーキンス、成田、ベラルーシのユリー・カルツェネウスキー、ドイツのロバート・フォスターマン、イェッセンで周回。
残り3周、後ろを何度も見ながらしかけのタイミングをはかるパーキンス。ペーサー退避に合わせて、最後尾につけていたイェセンが上昇し、さらにその外からフォスターマンも上がって、成田は前にパーキンス、外にフォスターマンを追走した選手たちと、包まれた形となる。
しかし、その後最終バックで5番手から前にいる4人を一気にごぼう抜きにして先頭に立ちそのまま1着。幸先のよいスタートを切った。 |