さて、ポイントレースに出場の飯島誠
予選は、第3スプリントから逃げた集団を少し遅れて懸命に追い、首尾よく連結。そのスプリントで1ポイント、第5スプリント、監督の「マコト!ポイント!」の声にはじかれるように前に出て3ポイント、最終スプリントでも1位入線を決め、3位で予選を通過した。
シドニーでは10位以内に入れず、悔しがっていた飯島の決勝。
序盤は様子見で集団のなか。RECYCLING.CO.UKチームのクリスニュートンやモスクワチームのイヴァン・コヴァレフあたりがはやばやと飛び出し、ラップを決める。
飯島も第4スプリントあたりから前に出て先頭集団に加わるもポイントがとれず、一度大集団に戻る。
残り71周先頭の集団がぐんぐん大集団を引き離し、ラップを達成。
しかし、飯島はそのときベラルーシのキリエンカとともに大集団を抜け出しており、ラップをまぬがれ、さらにポイントをゲット。そして、キリエンカと2人旅のままラップを達成し、暫定6位に躍り出る。
そのあと、ポイントをなかなか重ねることが出来ず、すこしずつ順位が下がっていく。
残り25周、上位を狙うためにはさらにポイントが欲しい飯島はチームTOSHIBAのキャメロン・メイヤー、ベルギーのイイヨー・ケイッセとともに逃げを試みるが集団がそれを許さず、吸収されてしまう。残り15周、集団が緩んだスキをついて一気に前へ。しかしやはり吸収されてしまう。
やや苦しそうな表情が飯島に浮かぶ。
残り8周、最後の力を振り絞って飯島は逃げ体制に入る。追走はロシアのイグナシェフとチリのアントニオ・アリアガーダ。
残り3周からイグナシェフが2人を丸々3周引っ張って、そのままゴール、飯島は3位通過で2ポイントを上乗せ。
総合9位とシドニーでは果たせなかった10位以内入賞を果たした。
勝ったのは2回のラップを含みポイントも多く重ねた世界チャンピオン、リャネラス。
飯島のコメント
「ラップをしたときに結構脚を使ってしまって・・・展開も読めるし、ここで行けば決まるっていうのも感じるんですけど、うまく脚が動かなくって・・・・
最後は残り2回のスプリントのうち、どっちかは行こうと思っていたので、ポイントがとれてよかったです。
最後の2ポイントで、やっぱり順位もかわりましたからね。この前、休むところでどれだけうまく休むかが課題なんて言いましたけど、なかなか休ませてくれないですね。きついところで、どれだけ踏ん張れるかが、鍵ってことですかね。
リャネラスなんか、予選は流してるじゃないですか。予選をいっぱいいっぱいでクリアしているようじゃダメですよね。
頑張りますよ。心に決めました。絶対、来年8月に僕はここに帰ってきますよ!」
と、とても頼もしいコメント。 |