競技場のセンター部には観客席がなくバイロスが飛び出した2センターは地上まで7mの高さ。そして地面はコンクリート。
最悪の事態を想像して、しんと静まりかえる観客席。関係者が、救急隊が、報道陣が現場に駆け寄る。
2センターに設置された、特設スピーカーを支えるためのケーブルにバイロンの自転車がぶら下がっている。
スピーカーの脚組みの側に横たわるバイロン。口からの出血はあるものの意識はある。
結果的には、このケーブルが彼の一命をとりとめたのかもしれない。
「口から顎にかけて骨折、首も骨折しているようだ」(UCI関係者)
ワールドカップ創設以来、最悪の事故が起きてしまった。
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